妊娠4週目のママの初期症状と赤ちゃんはこの頃どのくらい成長しているか徹底解説!

妊娠4週目は“生理予定日~その後1週間”の頃で、「予定日が過ぎたのに…、もしかして妊娠?」と思い、妊娠検査薬を使う人が多い時期でもあります。

ママの身体はまだ表面的な変化はありませんが、お腹の中では赤ちゃんがどんどん急成長しています。そのためママの身体にいろいろな症状があらわれ、不安や心配、ストレスを感じている人も多いようです。

そこで今回は妊娠4週目について「妊娠検査薬のこと」「産婦人科のこと」「妊娠初期症状のこと」「つわりのこと」「赤ちゃんの成長のこと」「初期流産のこと」「注意点」など、知って欲しい重要ポイントを解説していきます。不安・心配・ストレスなどを解消する手助けになれば嬉しいです。

妊娠4週目は妊娠検査薬で正しい判定ができる時期?

妊娠4週目は妊娠検査薬で正しい判定ができる時期?

妊娠検査薬については「妊娠3週目」のページと重複しますが、ここではもう少し詳しく解説します。

妊娠するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、妊娠週数が進むにつれて濃度が高くなっていきます。妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンに反応して妊娠の判定をする事になります。

一般的に市販されている妊娠検査薬は、hCG濃度が「50mIU/ml」の場合に陽性反応を示します。次の図のように、3週目だとまだhCG濃度が低いため正確な判定は出来ませんが、4週目になるとhCG濃度が「100mIU/ml」くらいになっており、正確な判定が出来るようになります。

HCGホルモン(出典:arax.co.jp)

ただ、中には生理予定日or予定日以前から使える早期妊娠検査薬もあります。例えば「チェックワンファスト」だとhCG「25mIU/ml」で反応するようになっているので、早く知りたい人にはオススメです。

陽性反応が出たらすぐに病院へ行くべき?

実は、妊娠4週目に妊娠検査薬で陽性反応が出て病院へ行っても、「胎嚢(たいのう)が確認出来ません。また1週間後に来てください。」などと言われることが多いです。(胎嚢=赤ちゃんが入っている袋。GSと表記されることも)

これは、妊娠4週目だと赤ちゃんが小さすぎるため、超音波検査(エコー検査)をしても見つけられないということ。そのため、妊娠4週目に陽性反応が出たとしても、とりあえず様子を見て、5週目~6週目くらいに病院へ行ったら良いという意見も多いです。

次の写真のように、妊娠5週目になって胎嚢が確認できることが多いようです(※個人差はあります。)

妊娠5週目になって胎嚢が確認できる

「だったら8週目とかでも良いのでは?」と思われるかもしれませんが…、これ以降だと子宮外妊娠などの異常妊娠の時に対応が遅れる場合があります。

子宮外妊娠とは?

受精卵が普通であれば子宮内膜に着床するところ、何らかの原因で子宮内膜以外に着床してしまうこと。卵管に着床してしまうケースが約98%で、この場合も妊娠検査薬は陽性になります。妊娠8~9週目になると受精卵が大きくなり、卵管破裂を起こしてしまう恐れがあるので、子宮外妊娠は早期発見が大切とされています。

ですので、当サイトでも「妊娠5週目~6週目くらいに病院へ行くのがベスト」だと考えています。

ただ、初めて妊娠のママの場合、不安や心配もあるでしょうから、妊娠4週目で陽性反応が出た時点で病院へ行くのも良いでしょう。

また、子宮外妊娠の兆候として「ピンク色のおりものや少量の出血が継続的に続く」「受精卵が大きくなるにつれて強い痛みがでる」などがあるようなので、このような異変を感じたらすぐに病院へ行くことをオススメします。

妊娠4週目の「妊娠初期症状」について

妊娠4週目の「妊娠初期症状」について

妊娠するとホルモンの分泌が大きく変化し、その影響でいつもの生理前とは異なる症状がよく起こります。妊娠4週目だと生理予定日後になるので「妊娠初期症状」となりますが、具体的な症状としては「妊娠超初期症状」と大差ありません。

妊娠超初期 全42症状まとめ」に書いたように、おりものの変化・腰痛・下腹部痛・腹痛・下痢・寒気・頭痛・胸が張る・眠気などなど、人それぞれ様々な症状があらわれるようです。

気になる症状があれば、次の記事も良かったらご参照下さい。

おりものの変化

腰痛

下腹部痛

下痢

寒気

「妊娠初期症状」はhCGホルモンの大量分泌で、黄体が過剰に刺激されることで引き起こされます。また、妊娠することで増加するエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)のホルモンの影響もあります。

妊婦さんの試練!?妊娠4週目はつわりが始まる時期

妊婦さんの試練!?妊娠4週目はつわりが始まる時期

妊娠した多くの妊婦さんに待ち構えているのが「つわり(悪阻)」です。

つわりの時期を徹底解説!いつからいつまで?ピークは?」に書いたように、実に83%の人がつわりを経験しているのです。

そして、つわりの始まりの時期に関するアンケート調査によると…

つわりの始まりの時期(出典:combibaby.com)

のように、妊娠4~5週目スタートが最も多くなってますから、妊娠4週目はつわりが始まる時期の1つと考えて良いでしょう。よくあるつわりの症状は…

吐きつわり…寝ても覚めても一日中吐き気に悩まされ、実際に嘔吐してしまう。
食べつわり…空腹時に気持ちが悪くなる。体重増加が心配されるタイプのつわり。
よだれつわり…唾液の分泌量が増えたり、自分の唾液の味を不快に感じ飲み込めなくなる。
眠りつわり…とにかく眠くなる。
においつわり…においに敏感になり、嗅ぐだけで気持ち悪くなってしまう。
(参照:助産師直伝!つわりの5大症状と、症状別対策法まとめ)

などなど。症状の重症度は人によって大きく違いがあり、ほとんどなかったという人もいれば、日常生活がおくれず入院する人もいます。

つわりの症状はとても大変かもしれませんが、これも赤ちゃんを授かった喜びの1つ、ママの試練だと思って乗り切っていただけたらと思います。

つわり(悪阻)については、育ラボでは全14記事にまとめています。ぜひ妊婦さんに読んでいただき、つわりのお悩みを少しでも軽減していただけたら嬉しいです。

妊娠4週目の赤ちゃんの大きさや成長について

妊娠3週目に続き、妊娠4週目の赤ちゃんも「胎芽(たいが)」と呼ばれる時期です。妊娠8週目になると胎児と呼ばれるようになります。

妊娠3週目では1.0mmの大きさだった赤ちゃんは、妊娠4週目には2.0mmくらいまで大きくなるそうです。

妊娠4週目から7週目にかけては「器官形成期」とも呼ばれ、胎児の身体の原器が作られる時期です。3胚葉(外胚葉、中胚葉、内胚葉)が形成されるようになり、それぞれが各器官として成長していくようになるのです。

・外胚葉…皮膚・爪・髪の毛・目のレンズ・鼻・乳腺・神経システム・肛門など
・中胚葉…筋肉・骨・リンパ組織・心臓・肺・生殖器・排泄器など
・内肺葉…消化器官・膀胱・扁桃腺・舌・尿道など

また、胎盤が働きだす時期で、まだまだ未完成ではありますが働きを開始し、ママの母体から栄養・酸素を届けたり赤ちゃんの老廃物を運び出したりします。

実はとても高確率!妊娠4週目に起こりやすい初期流産について

妊娠4週目頃は「初期流産」になってしまう確率が高い時期です。実はこの初期流産は全妊娠の10~15%と高い確率で、ごくごく一般的なことだそうです。

初期流産の原因は「赤ちゃんに染色体の異常などがあり、これ以上育つ事が出来なくなる」というものがほとんど。母体が原因であることはまれで、いくら気を付けても防げるものではなく、ママ自身ではどうすることもできません。

流産と分かると、どうしても自分自身を責めてしまうママさんも多いですが、「初期流産」は決してママのせいではないのです。パパもご家族もそのことを理解し、もし初期流産になって場合は、ママの心のケアをして欲しいと願います。

妊娠4週目に注意したい3つのポイント

継続的or腹痛をともなう出血に注意!

妊娠すると子宮粘膜に充血が起こりやすく出血しやすくなります。特に妊娠初期の出血はよくあることでトラブルでないケースも多いですが、子宮外妊娠や流産などの重大なトラブルの兆候であるケースもあります。

この場合、「下腹部痛を伴う」「時間が経っても止まらない」「出血に伴いひどいつわりが出る」「少量の出血が持続する」のような出血であることが多いようです。(参照:妊娠(超)初期症状の着床出血の時期はいつ?色や量、生理との見分け方は?)

ですので、このような出血だった場合は早めに医師に相談して下さい。また、このような出血に該当しなくとも、気になる出血だったり何か違和感があったりした場合も、医師に相談することをオススメします。

薬の使用に気を付けること!

妊娠0~3週目までは「無影響期」で薬剤の影響は受けない期間とされていますが、妊娠4~7週目までは「器官形成期」で奇形を最も起こしやすい時期とされています。

この時期に薬の影響を受けることで細胞分裂が正常に行われず、赤ちゃんに異常が起こる可能性があります。市販薬を少し使用した程度なら問題はないと考えられていますが、妊娠が判明したら自己判断での薬の服用は止め、医師に相談するようにしましょう。

初期症状やつわりは赤ちゃんからのメッセージと心得ること!

妊娠すると初期症状やつわりを体験するママがほとんどです。妊娠4週目の赤ちゃんは、人としての外観と器官をつくるために急成長してますから、ママの肉体面・精神面に変化があるのは当然のことでしょう。

身体がしんどかったり疲れやすかったり、今まで通りに過ごせない事もあるかもしれませんが、それは赤ちゃんからの「ママ、ゆっくりしてね」というメッセージです。赤ちゃんの急成長を妨げないように、無理をせず、家事も仕事もスローダウンするようにしましょう。

長ーーくお世話になる産婦人科選びは慎重に!

長ーーくお世話になる産婦人科選びは慎重に!

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、これから通う“産院・産婦人科”を探す必要があります。毎月の妊婦健診、出産、産後まで長期的にお世話になりますので、どの産院・産婦人科を選ぶのかはとっても大切なことです。

必ずしも、最初に診てもらった産婦人科で出産する必要はなく、途中で転院も可能ではあります。ただ、いろいろと面倒な手続きが増えますから、どうせならよく下調べして、最初からあなたにベストな産婦人科を選んでほしいものです。

産婦人科選びのポイントについては、次の記事に詳しく解説しましたので、良かったらご参照下さいませ。

まとめ

以上、妊娠4週目について「妊娠検査薬のこと」「妊娠初期症状のこと」「つわりのこと」「赤ちゃんの成長のこと」「初期流産のこと」「注意すべきポイント」「産婦人科選びのこと」などなど、お話させていただきました。

妊娠4週目は…

・本当に妊娠しているのか100%分かっていない。
・妊娠初期症状など身体に異変がでてくる。

という時期ですから、不安や心配、ストレスを感じているママも多いです。

産婦人科に行く時期については「妊娠5週目~6週目くらいに病院へ行くのがベスト」と書きましたが、不安や心配を解消するためにも、早めに病院へ行っても良いでしょう。また、妊娠5週目以降についての記事もありますので、これからの流れを確認するために、ご参考にしていただけたら嬉しいです。

妊娠5週目についてはこちら↓

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