寝かしつけで知って欲しい子守歌の話 みんな知っている人気子守歌8選も紹介

赤ちゃんがなかなか寝てくれずに、困っているママ・パパはとても多いことでしょう。そんな時に役立つのが子守歌(こもりうた)で、昔から赤ちゃんの寝かしつけに使われています。

ただ「子守唄ってホントに効果あるの?」「どんな子守唄があるのか知らない!」「好きな歌を歌っていいの?」など、子守唄についてよく知らない方も多いようです。

そこで今回は子守唄の効果から100人のママさんに聞いた有名でおすすめの子守唄と効果のある子守唄の選び方ついて解説していきます。

赤ちゃんに子守唄を歌う3大効果(+α)とは?

赤ちゃんに子守唄を歌う3大効果(+α)とは?

【其の一】赤ちゃんの気持ちを落ち着かせることができる!

音楽を聴くことで、男性ホルモンの一種である「テストステロン」の分泌量が減少します。テストステロンの量が多いほど活動的になり感情が高まります。逆に量が少ないほど落ち着いた状態になり、リラックスしやすくなります。リラックスすることで眠りにつきやすくなることは、あなた自身の体験からも分かっていただけると思います。

とあるNHK番組の実験では「ブラームスの子守唄」を泣いている赤ちゃんに聞かせたところ、85%が泣き止みました。これはつまり、子守唄によって赤ちゃんの気持ちが落ち着いた、と考えて良いでしょう。

【其の二】赤ちゃんの健康に良い影響がある!

イギリスのグレート・オーモンド・ストリート病院の研究によれば…

病気にかかっている3歳以下の子どもたちに、子守唄を歌いながら心拍数・苦痛度を測定した結果、子守唄を聴いた子どもの方が明らかに苦痛度が少なかった。子守唄が幼児の健康に良い影響があることが、科学的に証明された。

とのことです。ちなみに、POP-UP本や音の出る本で読み聞かせをしても、苦痛度には変化がないようで、読み聞かせよりも子守唄が良いようです。

【其の三】言葉の発達を促進する効果がある!

言葉の発達という面でも、子守唄は効果があります。人は何かを覚えようとする時に、眠ることで記憶が定着するそうで、これは赤ちゃんも同じこと。寝ている間に、その日に聞いた言葉などを覚えているということです。

赤ちゃんが眠る前に子守唄を聞かせてあげることで、言葉の発達を促進させることができるでしょう。

【+α】ママの気持ちも落ち着く&気持ちが赤ちゃんに向く

赤ちゃんがなかなか寝てくれない時は、ママもイライラしてしまいがちで、そんなイライラを赤ちゃんは敏感に感じ取っています。人は声を発することがストレス発散になるので、子守唄を歌うことはママ自身のストレス発散になり、ママの気持ちを落ち着かせることができます。

また、子守唄を歌っている間は、ママの気持ちが赤ちゃんに向きます。他のことをアレコレ考えながら子守唄を歌うのは難しいですから…。ママが赤ちゃんのためを思って、落ち着いた気持ちで歌ってくれる子守唄だからこそ、効果があるんですね。

などなど、赤ちゃんに子守唄を歌うことには、沢山の良い効果が期待できます。

赤ちゃんの子守唄、おすすめ8選(動画&歌詞付き)

それでは次に、100人のママさんに聞いた聞いたことのある子守唄8選をご紹介していきます。

ゆりかごのうた

北原白秋作詞、草川信作曲の日本の童謡で、2007年に日本の歌百選に選出されています。夏川りみさんのカバーバージョンをご紹介します。

ゆりかごのうたの歌詞はこちら↓

ゆりかごのうたを カナリヤが歌うよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

ゆりかごのうえに 枇杷(びわ)の実が揺れるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

ゆりかごのつなを 木ねずみが揺するよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

ゆりかごのゆめに 黄色い月がかかるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

江戸の子守唄(えどこもりうた)

「江戸子守唄」は江戸から始まったとされる日本の伝統的な子守唄で、日本の子守唄のルーツになったものと言われています。

江戸子守唄の歌詞はこちら↓

ねんねんころりよ おころりよ
ぼうやはよい子だ ねんねしな

ぼうやのお守り(おもり)は どこへ行った
あの山こえて 里へ行った

里のみやげに 何もろうた
でんでん太鼓に 笙(しょう)の笛

 

七つの子

七つの子(ななつのこ)は野口雨情・作詞、本居長世・作曲の歌で、日本の童謡の中でも特に有名な曲の一つです。

七つの子の歌詞はこちら↓

烏 なぜ啼(な)くの 烏はやま山に
可愛い 七つの 子があるからよ

可愛 可愛と 烏は啼くの
可愛 可愛と 啼くんだよ

山の 古巣へ いって見て御覧
丸い眼をした いい子だよ

童神(わらびがみ)

「童神」は沖縄県の女性歌手、古謝美佐子(こじゃ みさこ)の歌。2001年放送のNHK朝の連続ドラマ「ちゅらさん」の挿入歌だったことで全国的な知名度を獲得した曲です。 歌詞では、産まれて間もない赤ちゃんをあやす、母親の温かい包容力と愛が描かれています。

ヤマトグチバージョンとウチナーグチバージョンがありますが、ここではヤマトグチバージョンをご紹介します。

童神の歌詞はこちら↓

天からの恵み 受けてこの地球(ほし)に
生まれたる我が子 祈り込め育て
イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)
泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
太陽(てぃだ)の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
健やかに 育て

暑き夏の日は 涼風を送り
寒き冬来れば この胸に抱いて
イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛し思産子
泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
月の光浴びて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
健やかに 眠れ

嵐吹きすさむ 渡るこの浮き世
母の祈り込め 永遠(とわ)の花咲かそ
イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛し思産子
泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
天の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
天高く 育て

シューベルトの子守唄

シューベルトの子守唄は「眠れ眠れ母の胸に」の歌い出しで有名な名曲。シューベルトが15歳の時に亡くした母親(マリア・エリザベート・フィーツ)への思いが込められています。

シューベルトの子守唄の歌詞はこちら↓

ねむれねむれ 母の胸に
ねむれねむれ 母の手に
こころよき 歌声に
むすばずや 楽しゆめ

ねむれねむれ 母の胸に
ねむれねむれ 母の手に
あたたかき そのそでに
つつまれて ねむれよや

ねむれねむれ かわいわく子(ご)
一夜(ひとよ)寝(い)ねて さめてみよ
くれないの ばらの花
開くぞよ まくらべに

ブラームスの子守唄

ブラームスの子守歌は19世紀に、ドイツの作曲家であるヨハネス・ブラームスが作曲した歌曲です。ブラームスが指導していた合唱団員ベルタ・ファーバの第2児出産祝いに贈られたとされています。

ブラームスの子守唄の歌詞はこちら↓

眠れよ吾子(あこ) 汝(な)をめぐりて
美(うるわ)しの 花咲けば
眠れ、今はいと安けく
あした窓に 訪(と)いくるまで

眠れよ吾子 汝が夢路を
天(あま)つ使い 護(まも)りたれば
眠れ、今はいと楽しく
夢の園に ほほえみつつ

モーツァルトの子守唄(フリースの子守歌)

モーツァルトの子守歌は、オーストリアの作曲家ベルンハルト・フリース作曲の子守歌です。日本では「眠れよい子よ 庭や牧場に」の歌い出しで知られています。

モーツァルトの子守唄の歌詞はこちら↓

ねむれよい子よ 庭や牧場に
鳥もひつじも みんなねむれば
月はまどから 銀の光を
そそぐ この夜
ねむれよい子よ ねむれや

家の内外 音はしずまり
たなのねずみも みんなねむれば
奥のへやから 声のひそかに
ひびくばかりよ
ねむれよい子よ ねむれや

いつも楽しい しあわせな子よ
おもちゃいろいろ あまいお菓子も
みんなそなたの めざめ待つゆえ
夢にこよいを
ねむれよい子よ ねむれや

ララルー

「ララルー」はディズニーの映画「わんわん物語」にて、レディ(ヒロイン犬)の飼い主夫婦(ジム<夫>&ダーリング<妻>)の赤ちゃんに、ダーリングが歌ってあげていた子守唄です。

ララルーの歌詞はこちら↓

ララルーララルー きらめく星をみんなあげましょう
ララルーララルー 夢の奥にはバラ色の雲
ララルーララルー 羽を休めにかわいいエンジェル
ララルーララルー そっとおやすみ
ララルーララルーララルー

以上、口コミで人気があって、歌いやすい子守唄をご紹介しました。

他にも子守唄は全国各地に沢山ありますが、方言が多く覚えにくいと思い、今回は紹介していません。全国の子守唄は「日本子守唄協会」のホームページにまとまっていますので、知りたい方はチェックしてみて下さい。

日本子守唄協会のホームページを確認する

ちなみに赤ちゃんの寝かしつけの歌として、ここで紹介したような子守唄でなくても構いません。目的は「赤ちゃんの気持ちをリラックスさせ、スムーズに入眠させること」ですから、それが叶える事ができれば良いワケです。

実際にどのような曲を選んだら良いのか、次の項目にてご紹介します。

自分で選ぶ!効果のある子守唄の選び方とは?

ゆっくりとした一定のリズムの曲を選ぶ

子守歌は赤ちゃんを抱っこしながら歌えるものがベストですので、ゆっくりとした一定のリズムの曲が向いています。赤ちゃんの場合、ママの心音に近いリズムだと安心につながるそうです。上記で紹介した8つの子守唄はどれも、ゆったりと落ち着いた曲調だったと思います。

子守唄としては童謡もオススメ。「ぞうさん」「大きな古時計」「赤とんぼ」など、ゆっくりとしたリズムで、聞き覚えのある曲も多いでしょう。

ママの好きな曲を選んでもOK!

子守唄と聞いて「わざわざ調べて覚えるは面倒」という人もいるでしょう。そんな人は子守唄や童謡に固執する必要はありません。ママの好きな歌を歌ってあげれば良く、ポップスでもロックでも洋楽でも、何でもOKです。

ただ、あまりに激しい曲だと赤ちゃんが興奮して眠れませんので、そのような曲を選びたい場合は「ゆっくり歌う」「ハミングにする」など、歌い方を子守唄用にアレンジすることをオススメします。ママが好きな曲を選ぶことは、ママ自身が楽しみながら歌えますし、ストレス発散、リラックスができるのでオススメです。

まとめ

以上、有名でおすすめの子守唄8つをご紹介させていただきました。

子守唄を歌うことは赤ちゃんにとって…

  • 気持ちが安らいで入眠しやすくなる。
  • 健康にも良い影響がある。
  • 言葉の発達を促進する効果がある。

など、とても良い効果が期待できます。

ママにとってもストレス発散になるしリラックスできるので、より赤ちゃんが眠りやすくなるという好循環が生まれます。子守唄は赤ちゃんにとってもママにとっても、良いこと尽くしと言えるでしょう。

是非、赤ちゃんの寝かしつけに「子守唄」を歌っていただけたらと思います。

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