新生児・赤ちゃんなのに便秘?病院の目安は何日目?4つの便秘解消法

産まれたばかりの赤ちゃんは、言葉を話すことができません。そのため、2~3日まったく便が出ないと、「新生児なのに便秘なの?」「こういうときは病院に行ったほうがいいの?」と不安になるママも多いと思います。

そこで、新生児~赤ちゃんの便秘を判断する方法や、病院に連れて行く目安、便秘のときに家でできる便秘解消法などをご紹介します。便の回数が少なくて悩んでいるママは参考にしてみてください。

毎日便が出ないときは便秘なの?便秘かどうかを判断する目安は?

毎日便が出ないときは便秘なの?便秘かどうかを判断する目安は?

新生児も含め赤ちゃんは、なんとなく毎日排便があり、回数も多いものという感覚がありませんか?それなのに、赤ちゃんが何日もまったく便が出ないと心配になってしまうママも多いと思います。実は、赤ちゃんの便の回数には個性があり、毎日便が出なくても便秘ではないことも多いんです。

でも、赤ちゃんは便秘でおなかが苦しくても言葉で伝えることができません。赤ちゃんの様子を観察しながら、パパやママが気付いてあげる必要があります。赤ちゃんが便秘かどうか悩んだときは以下の項目を確認してみてください。

便の回数の前に赤ちゃんのご機嫌を確認する

「そういえば最近ぜんぜん便が出ていないかも?」と思ったときは、「便秘かな?」と悩む前に、赤ちゃんのご機嫌を確認してみましょう。いつもと変わらず、ご機嫌よくしているのであれば、便の回数が少ない赤ちゃんだということです。しばらく様子をみてみましょう。

おなかがはっていないか確認する

赤ちゃんのおなかがはっていないかどうか観察してみましょう。おなかがやわらかく膨らんでいるときは、おなかにガスがたまっている可能性があります。次の授乳のときまでにおなかが戻っていれば特に心配はありません。おなかがはっていて、肌の色もよくご機嫌もいいときは、おなかをマッサージして刺激をしてみましょう。

授乳直後を避け、『の』の字を書くように軽くおなかをマッサージしてあげてみてください。おなかがはっていて、いつもよりおなかが硬く感じるときは、病気の可能性もあります。

うんちをするときに顔を真っ赤にしていきんでいないか確認する

便秘ではない赤ちゃんの場合も、新生児のときは筋肉が未発達なため、排便時に赤い顔をしていきむことはあります。赤い顔をしていきんでいても、普通に便が出ている場合は特に問題はありません。

しかし、真っ赤な顔をしていきんでいるのに、便がほとんど出ない、排便時に出血することがある場合は、便がうまく外に出せないため、便に含まれる水分が少なくなってしまっている可能性があります。便の水分が少なくなると、便が硬くなってしまい、排便しにくくなってしまいます。

排便時に痛みを感じるようになると、赤ちゃんは痛みをさけるために、いきむのをイヤがるようになることがあります。このような状態になると、ますます便秘をしやすくなってしまうので注意が必要です。

赤ちゃんの普段のうんちの回数を比較する

いつも2~3日しかうんちをしない赤ちゃんで、ご機嫌もよく母乳やミルクもしっかり飲んでいるのであれば、特に心配はありません。ですが、毎日うんちをしていた赤ちゃんが突然便の回数が減った場合は、便秘の可能性があります。

綿棒浣腸のやり方はのちほど詳しく説明をしますが、急に便の回数が減ってしまった場合は、授乳直後をさけ、おなかをマッサージしたり、綿棒を使い、お尻に軽く刺激を与えてあげましょう。

母乳やミルクの飲む量が極端に減っていないか確認する

うんちが出ていないと思ったときに、普段と比べて母乳やミルクの量が減っている場合は、便秘でおなかが苦しくて、母乳やミルクが飲めなくなっている可能性があります。

大人でもそうですが、おなかにガスがたまり、おなかがはっていると食欲がなくなることがあります。赤ちゃんもおなかにガスがたまっていたり、便秘でおなかがはっていると母乳やミルクが飲めなくなってしまうことがあります。

これって便秘?病院にいくタイミングは?

これって便秘?病院にいくタイミングは?

赤ちゃんの便秘で病院にいくタイミングは、便の回数が少ないことを基準にするよりも赤ちゃんの体調を基準に考えることが大切です。

たとえば、『元気がなく機嫌が悪い』『うんちのときに出血してしまう』『いきむと痛みがあるため、排便をするたびに泣いてしまう』などの症状があるときは、早めに病院を受診しましょう。

病院にいったほうがいいか迷う場合は、うんちが出ないことに加えて、ぐったりしている、機嫌が悪い、うんちのたびに激しく泣くといった症状がないか赤ちゃんの状態をしっかり観察してみましょう。これらの症状がある場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

反対に、3~4日うんちがでなくても、ご機嫌よく過ごしている、ミルクもよく飲む、体重もしっかり増加しているのであれば、とくに心配する必要はありません。何日もうんちが出ないと不安になってしまうママは多いと思います。

しかし、うんちが出なくても赤ちゃんが元気でご機嫌よくしているのであれば、そのうち出るだろうくらいの気持ちで、ママもどっしり構えることも大切です。

赤ちゃんが便秘のときに家でできる4つの便秘解消法

赤ちゃんが便秘のときに家でできる4つの便秘解消法

うんちやガスが出なくておなかがはっているときは、心配するほどの状態にはなっていなくても、大人と同じように赤ちゃんも気持ち悪い状態になっています。

おなかがパンパンになっていたり、便秘かな?と思うときは、おうちでできる便秘解消法を試してみてくださいね。

おなかをやさしくマッサージをする

赤ちゃんの便秘解消法でよく言われるのが、おなかをマッサージする方法です。空腹時や授乳直後はさけ、赤ちゃんのおなかを『の』の字を書くようにやさしくマッサージをしてあげましょう。赤ちゃんは大人とは胃の形状が異なり、強い刺激を与えてしまいますと、ミルクなどを吐きやすくなっています。

おなかのマッサージは、強く刺激を与えることは避け、やさしくマッサージをすることが大切です。

『の』の字マッサージの方法については次の動画をご参照下さい。

綿棒浣腸をする

赤ちゃんのうんちがしばらく出ていないときは、綿棒の白い部分にベビーオイルやワセリンをしみこませ、肛門に綿棒を入れて、綿棒浣腸をしてみましょう。

1.綿棒は大人用の綿棒を使いましょう。ベビー用の綿棒は軸が細く、刺激をしているときに軸が折れ曲がってしまう可能性があります。

2.綿棒浣腸は、怖がって肛門に少ししか入れないと、刺激が足りなくて効果がありません。でも、あまり深く入れすぎてしまいますと、肛門を傷つけてしまう可能性があります。また、何もつけずに肛門に入れると、すべりが悪いので赤ちゃんが痛みを感じてしまうので、綿棒の先にベビーオイルやワセリンを染み込ませます。綿棒浣腸は、やさしく慎重に行ってください。

3.赤ちゃんの下に新聞紙を敷いて仰向けに寝かせます。おしりの下には、おむつを敷いておきましょう。パンツタイプのおむつを使っている場合は、脇を破いて広げて使いましょう。

4.赤ちゃんの足を和式便器に座っているような態勢になるように、おなか側に引き寄せます。できれば2人で行うと赤ちゃんの頭側から足を引き寄せてもらっている間に、浣腸をすることができるのでやりやすいでしょう。

5.綿棒を赤ちゃんの肛門に入れます。このとき、綿球部分が見えなくなるくらいの位置まで中に入れます。ただし、奥に入れすぎないように注意してください。綿棒を入れただけでは刺激が弱いので、やさしく『の』の字を書くように綿棒を動かします。

6.何度か動かしたら、綿棒を抜いて綿棒の先にうんちがついていないかを確認してみましょう。綿棒の先にうんちがついていたら、うんちが近くまで下がってきているので、もう一度刺激をしてみましょう。うんちがついていない場合も、もう一度刺激をしてみて、それでもうんちがつかない場合は、時間をおいてから試してみてもいいと思います。

7.何度か5~6を繰り返すと、うんちが出てきます。うんちが見えたら、おしりふきで軽く拭いて刺激をすると、一気にうんちが出てきます。うんちがたまっていると、すごい勢いで出てくることがありますので、周りを汚さないように新聞紙などでしっかりガードしておくといいですよ。

はじめての赤ちゃんを持つママの場合、綿棒浣腸が怖いという人もいるかもしれませんが、動画が出ていますので参考にしてください。綿棒は大人用のものでもベビー用の綿棒でも使いやすい方を選んでみてくださいね。

オリゴ糖を飲ませてみる

オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やしてくれて、腸の働きをよくする作用があるので、便秘解消効果が期待できます。

赤ちゃんにオリゴ糖を飲ませるときは、商品の成分表をみて、オリゴ糖100%と書かれているものを購入しましょう。オリゴ糖と書かれている商品の中にはオリゴ糖含有50%以上などと書かれているものがあり、100%ではないものがあります。購入するときは成分表を確認するようにしてください。

オリゴ糖を赤ちゃんに飲ませるときは、小さじ1杯弱をいつものミルクに混ぜて飲ませてあげましょう。母乳の赤ちゃんは、同じ分量を白湯に混ぜてみましょう。ほんのり甘くなりますので、白湯よりも飲みやすくなります。

便秘体操をする

大人も便秘に効くポーズなどがありますが、赤ちゃんの場合、大人よりも筋肉が未発達なため、うまく力を入れることができないことがあります。そんなときは、ママと一緒に便秘体操をするだけで、赤ちゃんのうんちが出やすくなる場合があります。赤ちゃんとのスキンシップにもなりますので、便秘かな?と思ったときは試してみてもいいのではないでしょうか。

1.赤ちゃんを仰向けに寝かせます。ママの中指を赤ちゃんの膝の裏にあて、人差し指と親指で膝と足首のあたりを持ち、自転車を漕ぐように足を動かします。

2.片足ずつ、床につけるようなイメージでウエストをひねります。

3.赤ちゃんが仰向けの状態で、交互に足を外側に開くようなイメージで股関節を動かします。

こちらも動画がありますので、動画を見ながらやってみてくださいね。

(体操部分の1分48秒から開始にしてあります)

母乳で育てると便の回数が多い?母乳なのに便が少ないときは便秘なの?

母乳で育てると便の回数が多い?母乳なのに便が少ないときは便秘なの?

一般的にミルクを飲んでいる赤ちゃんに比べて、母乳で育っている赤ちゃんは便の回数が多いといわれています。でも、「うちの子、母乳なのに便の回数が少ないんだけど、これって便秘なの?」と心配になるママもいると思います。

母乳には母乳オリゴ糖が含まれていて、ビフィズス菌優勢(善玉菌)の腸内フローラが形成されるという研究結果なども発表されています。

ですが、母乳で育った赤ちゃんが便秘しないというわけではありません。ミルクとは違い、母乳の場合は赤ちゃんがどれくらい飲んだのか量がわかりにくいですね。そのため、母乳不足や水分不足などが原因で便秘になることがあります。

何日出ていないから便秘だということではない、というご紹介をしましたが、普段と比べて回数が減っている場合は、今までご紹介したおうちでできる便秘解消法を試してみてください。

赤ちゃんの便秘は、様子をよく観察して判断しましょう

産まれたばかりの赤ちゃんは言葉を話すことができないので、何日もうんちが出ないと不安になってしまうママは多いです。赤ちゃんが便秘かどうかを判断する目安をご紹介しましたが、便の回数で便秘を判断するのではなく、赤ちゃんの体調やミルクなどの飲み方が普段と違わないか、いつもに比べて便の回数が減っていないかなど、赤ちゃんの普段のときを基準に考えてみるといいでしょう。

うんちの回数が少なくても、母乳やミルクをよく飲み、ご機嫌よくしているのであれば心配する必要はありません。でも、便秘で赤ちゃんが苦しいかもしれないと不安になってしまうのであれば、一度病院に受診すると安心することができますね。

うんちの回数が少なく、ご機嫌が悪い、ぐったりしている、排便のたびに激しく泣くといったことがある場合は、躊躇せずに病院を受診するようにしましょう。

赤ちゃんが元気で、ちょっとおなかがはっているかな?と思うときは、おなかをマッサージしたり、綿棒浣腸などで便秘が解消されることがあります。記事を参考に、赤ちゃんがうんちがでるお手伝いをしてください。

次の記事をチェックして、うんちの状態も確認できたら良いでしょう。

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