乳児の首すわりの確認方法は?首すわり目安の時期と首すわりの練習方法

産まれたばかりの赤ちゃんは、自分の首を自分で支えることができません。そのため、抱っこをするときは、頭をしっかり支えてあげないと赤ちゃんの首ががくっと倒れてしまうことがあります。

支えがなくても首ががくっと倒れなくなる状態になることを「首がすわる」といいます。首がしっかりすると、ママも抱っこがしやすくなりますので育児が少し楽になるでしょう。

ここでは、赤ちゃんの首すわりについて、「いつくらいにできるようになるのか」「首がすわったのか確認する方法はあるのか」などについてご紹介します。

 

赤ちゃんの首がすわるのは生後3~4か月が多い?

赤ちゃんの首がすわるのは生後3~4か月が多い

一般的に赤ちゃんの首がしっかりして「首がすわった」といわれる状態になるのは、生後3~4か月という赤ちゃんが多いです。ただし、赤ちゃんによって個人差がありますので、2か月くらいから首がしっかりしてくる場合もありますし、ゆっくりの赤ちゃんの場合は5か月くらいになってからしっかりすることもあります。(参考:厚生労働省平成22年乳幼児身体発育調査の概況について「一般調査による乳幼児の運動機能通過率」)

なかなか首がしっかりしてこないと不安になることもありますが、赤ちゃんの成長には個人差がありますので周りと比べてあせりすぎないようにすることも大切です。

 

ちょっと恐い・・・赤ちゃんの首すわりを確認する方法は?

赤ちゃんの首すわりの状態を確認する方法は、家で確認する方法と3~4か月健診で医師に確認してもらう方法があります。自宅でできる方法は「引き起こし」と呼ばれている動作をしてみることが確認することができます・

引き起こしのやり方

赤ちゃんの首すわりは、引き起こしと呼ばれる動作で確認することができます。首すわりを確認する引き起こしの手順は以下のとおりです。

  • 1.まず赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
  • 2.赤ちゃんの両手を持って、そのまま静かに上半身を起こします。
  • 3.体と一緒に首がしっかりついてくれば、首がすわっていると確認することができます。

引き起こしのやり方は、動画で紹介しているサイトがありましたので参考にしてみてください。

3~4か月健診で首がすわっているか確認してもらう

赤ちゃんが3~4か月になると首がしっかりしてくる(首がすわる)赤ちゃんが多いので、3~4か月健診のときに、上記で紹介した引き起こしなどの動作を行い、首がすわっているかの確認をします

赤ちゃんの首がすわっているかを間違いなく確認するという行為は専門家でも判断がつかないときがあるといわれています。ちょっと自信がないと思うママの場合は、自己判断せずに健診のときなどに医師に判断してもらうことをおすすめします。

首すわりが完成しているかわからない状態の時期は首をしっかり支えて抱っこをする

赤ちゃんの首が安定してくると、縦抱きができるようになります。でも、赤ちゃんの首がしっかりしてきても首が座ったのかの判断がつかない状態のときは、赤ちゃんの首元をしっかり支えて抱っこをしてあげるようにしましょう。首がしっかりすわる前の長時間の縦抱きは赤ちゃんの負担になってしまいますので注意してください。

 

うつぶせ寝は首すわりの練習になる?

うつぶせ寝は首すわりの練習になる?

うつぶせ寝は、一時期うつぶせ寝が推奨されていた時期があったため、出産後に病院のベッドに寝ている赤ちゃんをうつぶせ寝にさせている病院などがありました。しかし、うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群のリスクが高くなるといわれるようになってからは、新生児~首がすわる前の赤ちゃんをうつぶせ寝にするのは危険だといわれるようになりました。

赤ちゃんの首がすわるというのは、赤ちゃんの首の筋肉が発達して、自力で首が動かせる状態になることをいいます。うつぶせに寝かせた赤ちゃんは、首が少しずつしっかりしてくるようになると両手で体を支えながら、自分で首を持ち上げられるようになってきます。

このような動作が首を鍛えることにつながるため、短時間であればうつぶせの状態にしてあげることで赤ちゃんの首の筋肉の発達を促すことができるといわれています。

ただし、赤ちゃんの成長過程で自然に首に筋肉がついてしっかりしてきますので、必ずしも練習をしなければいけないということではありませんし、首がしっかりして寝がえりができるようになると、赤ちゃんが自分でうつぶせの状態になることもあります。

中にはうつぶせ寝の状態を嫌がる赤ちゃんもいますので、赤ちゃんの様子をみながら行うようにしてくださいね。

赤ちゃんをうつぶせ寝にするときに注意すること

赤ちゃんをうつぶせ寝にする場合は、敷布団は硬めの素材のものを使うようにしましょう。柔らかい布団は、赤ちゃんの顔が布団の中に沈み込んでしまい鼻と口を布団でふさいでしまうことがあるため、窒息してしまう可能性があります。特に首がすわる前の赤ちゃんは、自分で自由に首を動かすことができません。苦しくなっても自分で頭の向きを変えることができないので注意が必要です。

布団の周りにタオルなど顔をふさいでしまう心配のあるものも置かないように注意しましょう。赤ちゃんが動いているうちに、自分でタオルなどを引き寄せてしまい顔をふさいでしまう可能性があります。

赤ちゃんの首が少ししっかりしてくると、うつぶせの状態は目線が変わるのでうつぶせ寝を好む赤ちゃんもいますが、首がすわる前の赤ちゃんや寝返りができる前の赤ちゃんは、1人で体の向きを自由に変えることができません。

窒息などの事故を防ぐために、赤ちゃんをうつぶせ寝にしている間は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

 

赤ちゃんの首がすわる前に抱っこひもで抱っこするときに注意すること

抱っこひもの種類も増え、首がすわる前の赤ちゃんから使える抱っこひもが多く販売されています。首がしっかり固定できる形になっているものが多いので、基本的には首がすわる前の赤ちゃんから使用することができると書かれている商品は、縦抱きの状態で抱っこしても問題はありません。

ですが、商品によっては長時間の使用を控えるように注意事項が書かれているものもあります。首がすわる前の赤ちゃんは自分で首を安定させることができない時期なので、赤ちゃんの負担を考えると長い時間、縦抱き抱っこをするような場合は注意することをおすすめします。

首がすわる前の赤ちゃんにおすすめの抱っこひもは、横抱きで抱っこできるタイプのものです。しかし、首がすわりしっかりしてくると、横抱きよりも縦抱きの方がママの負担が軽くなるので、使用期間が短いというママの声もあります。

アップリカのkoala(コアラ)というシリーズは、首すわり前の赤ちゃんは横抱き抱っこで使うことができますし、赤ちゃんが大きくなったらおんぶ紐として使うことができますので、長い期間使用することができます。

アップリカ公式サイト
https://www.aprica.jp/products/sling/koala/

首がすわる前の赤ちゃんが使う場合の使い方を紹介した動画がありますので、参考にしてみてください。

洗濯機で洗うこともできるので、いつでも清潔な状態で使うことができますよ。

 

首すわり前の赤ちゃんはおんぶしないようにする

抱っこは、ママの視界をさえぎってしまうこともあるので、早くおんぶができるようになると楽なのにと思うことがありますよね。しかし、首がすわる前の赤ちゃんのおんぶは危険です。

首がすわる前の赤ちゃんをおんぶしてはいけない一番の理由は、おんぶの状態だとママが赤ちゃんの様子を確認することができないからです。首すわり前の赤ちゃんは、首の状態を赤ちゃん自身で維持することも位置を変えることもできません。

そのため、赤ちゃんがつらい体勢になっていたとしても、ママが気がつくまで直してあげることができません。

もう一つの理由は、ママの手で赤ちゃんをサポートしてあげることができないためです。抱っこの状態であれば、ママが赤ちゃんの首元を支えてあげることができますが、おんぶの状態ではママがとっさに手で赤ちゃんを支えてあげることができません。

「頭を支える部分がついているものだったら、大丈夫なんじゃないの?」と思うママもいるかもしれません。でも、あくまでもヘッドレスト(頭あて)やヘッドサポートは頭を支えるまたは補助をするための部分であって、完全に頭が固定されているわけではありません。

完全に固定してしまうと、逆に赤ちゃんが危険な状態になってしまうため、ある程度ゆとりを持たせて作られています。そのため、ヘッドレストやヘッドサポートの中で赤ちゃんの頭はグラグラしてしまいます。

赤ちゃんをおんぶするときは、3~4か月健診で首すわりの状態を確認してもらい、赤ちゃんの首がしっかり安定するまでおんぶは控えるようにしましょう。

 

首がなかなかすわらないときは病気や障害の可能性がある?

一般的に首がすわるのが遅いという判定をされるのは生後6か月を過ぎても首がすわらない場合が多いようです。なぜかといいますと、厚生労働省の調査によると生後4~5か月になると約9割の赤ちゃんの首がすわるという結果が出ているためです。

赤ちゃんのなかなか首がすわらない原因の中に、病気や障害が原因になっていることもあります。病気などが原因になっている場合は、首がすわらない以外に以下のような症状が出ることがあります。

  • おっぱいやミルクをうまく飲むことができない
  • 体の反りかえりが強い
  • 手足がつっぱる
  • おすわりなどの運動機能の発達が遅い

首がなかなかしっかりしてこないと不安になってしまうママも多いと思います。生後6か月になっても首がしっかりしていないと感じるときや、上記のような症状がみられるときは一人で悩まずに小児科の先生や健診などのときに相談してみるようにしましょう。

健診時以外でも保健センターでいつでも育児相談にのってもらうことができる

近くに相談できる人がいない場合や、初めての育児の場合、普段の何気ない生活の中でも不安になったり、心配になったりすることがあります。そういうときは、近くの保健センターに連絡すればいつでも育児などの悩み相談にのってもらうことができます。

健診のとき以外はあまり保健センターに行ったことがないというママも多いと思いますが、健診のとき以外でもいつでも対応してもらうことができます。お住まいの保健センターの連絡先は自治体のホームページなどに記載されていますので、「〇〇市 保健センター」のように検索してみてください。

赤ちゃんの成長の悩み以外にも、ママの育児の悩みなども聞いてもらうことができます。

 

まとめ

赤ちゃんの首がすわりしっかりしてくると、縦抱きで抱っこができるようになるので赤ちゃんのお世話も少し楽になりますね。3~4か月健診のときに首がすわっているかの判断をすることがありますが、まわりの赤ちゃんと比べて、首がなかなかしっかりしてこないと不安になるママは多いと思います。

ですが、赤ちゃんの体重の変化や首すわりのような運動機能の発達には、個人差があります。健診のときは同じくらいの月齢の赤ちゃんが集まるので、ついまわりと比べて成長が遅れていると感じるとあせりを感じてしまうことがありますが、あまり不安にならないようにすることも大切です。

赤ちゃんの成長で不安を感じてしまう場合は、ひとりで悩まずに健診のときや小児科医の先生に相談してみましょう。他にも保健センターなどでは赤ちゃんの健診のとき以外でも赤ちゃんの成長や育児の悩みや不安がある場合はいつでも相談にのってもらうことができます。首すわり以外でも赤ちゃんの成長などに不安がある場合は相談に乗ってもらうといいといいですよ。

首がすわる前の縦抱き抱っこは、赤ちゃんの首に負担がかかることがあります。首がすわるまえに赤ちゃんを縦抱き抱っこをするときは赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。赤ちゃんの首がすわるまでは、できるだけ赤ちゃんの首を支えてあげて抱っこをしてあげることをおすすめします。赤ちゃんをおんぶする場合は、しっかり首がすわってからにしてください。首がすわったのかわからない場合は、おんぶは避けるようにしましょう。

赤ちゃんの首がすわらないときは、病気が原因になっていることがあります。首がしっかりしない以外に気になる症状があるときは、病院を受診して確認するようにしてください。

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