産後の抜け毛などんな人に起きる??シャンプーと食事改善産後抜け毛対策まとめ

出産を終え、育児にも少しずつ慣れてきた頃。
お風呂で髪を洗っていると髪の毛がごっそり抜けてびっくり!枕に髪の毛がこんなに!?

「産後の抜け毛がすごい」と耳にしていたママもいると思いますが、実際目の当たりにしてびっくりしている方が多いのではないでしょうか。

筆者も気づかぬうちに髪の毛が抜けていたようで、子供が1歳になる頃は、前髪に成長中の短いアホ毛がいっぱい…。なんてことがありました(汗)

では、どうして産後の抜け毛は起きるのでしょうか?
また、抜け毛はいつからいつまで続くのか?対策や予防法はあるのか?

今回は、このような「産後の抜け毛」についての様々な疑問にお答えしていきます。

産後の抜け毛はどうして起きるの!?抜け毛の原因を知ろう!

産後の抜け毛はどうして起きるの!?抜け毛の原因を知ろう!

産後の抜け毛を「分娩後脱毛症」といい、これは妊娠中と出産後に起きる脱毛のことです。産後、髪の毛が抜けることは妊娠中から耳にしていた方もいると思いますが、実際目の当たりにすると、とても不安な気持ちになりますよね。

「分娩後脱毛症」は妊娠・出産で生じるホルモンバランスの変化が原因です。妊娠中は一時的に「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌が増える仕組みになっています。このプロゲステロンは髪の毛の成長を促し、髪の毛の成長期間を延長させる特徴があります。

つまり、この時期は髪の毛が生えては抜ける、という成長サイクルが乱れ、髪の毛が伸び続け、抜け毛が減るのです。そして出産後、妊娠中に増えていたプロゲステロンは通常の分泌量になるため、妊娠中に比べ、プロゲステロンが急激に減ることになります。

髪の毛の成長期間もストップし、休止期間に入ってしまうため、今まで伸びていた髪の毛が一気に抜けるのです。これが「産後の抜け毛」の原因と言えます。
妊娠中は「体毛が濃くなる」という理由も納得ですよね!

この後にある見出しにもまとめましたが、女性ホルモンの影響の他に、子育てによる育児疲れやストレスや睡眠不足、ダイエットなどが抜け毛の原因に繋がる場合もあるようです。

また、母乳育児をしている方は授乳も抜け毛の原因の一つになっています。食事の栄養は母乳に優先的に送られるため、髪の毛まで栄養が届かないのです。育児中は食事にまで手が回らない場合が多いので、さらに髪の毛は栄養不足になり、抜け毛が増えてしまいます。

こんなに抜けて大丈夫…?産後の抜け毛はいつからいつまで?

産後の抜け毛はいつから?

「妊娠・出産時期に「抜け毛」が増えた経験はありますか?」というアンケートを591名の方に伺ったところ、74%の方が「ある」と答えています。こちらのアンケートはベビー用品で有名なコンビが集計したアンケート結果です。参照:https://www.combibaby.com/c/1930/

抜け毛はいつから?

産後に抜け毛を感じている方はやはりとても多いです。個人差がありますが3ヶ月ころから抜け毛が始まった人が多いようです。もちろん産後1ヶ月や2ヶ月で抜け毛を感じる人もいれば、4、5ヶ月で抜け毛を感じ始める人もいます。

抜け毛の原因である女性ホルモンですが、出産を終えた段階で通常の分泌量に戻るそうです。

ではなぜ、産後すぐに女性ホルモンが減少するのに、抜け毛を感じ始めるのは産後すぐではなく、少し時間が空いてからなのでしょうか。それは、「髪の毛が抜ける」という働きには準備が必要と言われており、その準備を整えるのに少なくても1~3ヶ月はかかると言われているからです。

抜け毛はいつまで続く?

産後の抜け毛は産後10ヶ月~1年頃まで続くようです。こちらも個人差があり、1~3ヶ月、という早い方もいれば、ストレスやホルモンバランスの乱れ、加齢などが原因で1年以上抜け毛が続く、という方もいるようです。

抜け毛はいつまで続く?

アンケートを見ると半年ころから1年ほどで落ち着くという方が多くいますが、この半年から1年という時期に抜け毛が落ち着くのは、産後の体調が回復したり、生活リズムが整ってきたり、育児に慣れてストレスが減る人が増えからだと言われています。

抜け毛のピークはいつ頃?

コンビが集計したアンケート結果に寄るとピークは産後1ヶ月~半年ほど。

抜け毛のピークはいつ頃?

抜け毛が気になりが出す1ヶ月の頃はその抜け毛の量に驚き不安になります。さらに産後半年までの間に抜け毛の量は増えていくので、抜け毛の期間を長いと感じる方が多いようです。
半年以降は少しずつ抜け毛の症状も落ち着く人が多いです。

抜け毛の量はどのくらい?

いったいどのくらい髪の毛は抜けてしまうのでしょうか。

簡単に説明しますとお風呂の排水口が直ぐに詰まってしまうほど。長さにもよりますが、本当に直ぐに詰まります!(汗)
筆者も頻繁に排水口の掃除をしました…。

また髪の毛をとかしていても、はらりはらりと髪の毛が落ちてくるのを感じます。床に落ちている髪の毛もとても気になりました。通常の抜け毛でも一日に100本から150本と言われています。

では産後はどのくらいなのでしょうか…。産後の抜け毛はなんと通常の倍200本から300本と言われています。多い人だと400本近い場合も…!

数字を見ただけで不安になる産後の抜け毛ですが、産後の抜け毛は抜けた分、髪の毛が生えてくる場合がほとんどなので心配は要りません。安心してください。

どんな人に抜け毛が起きやすい?産後に抜け毛になる人6パターンとは?

どんな人に抜け毛が起きやすい?産後に抜け毛になる人6パターンとは?

抜け毛は産後どんな人でも起こることですが、抜け毛が長引く人や抜け毛の症状が強い人にはどのような特徴があるのでしょうか。上記で授乳育児の人は抜け毛が起こりやすい、と記載しましたが他にも抜け毛が起こりやすい人には特徴があります。
詳しく見ていきましょう。

経産婦の人・高齢出産の人

初産の人も抜け毛が気になるかと思いますが、経産婦の方はさらに抜け毛が起きやすくなるようです。これは加齢で、「エストロゲン」の分泌量が減ってしまうからなのです。

初産のときよりも年齢を重ねているという単純な理由ですが、エストロゲンの分泌量が減ってしまうことで出産後、成長サイクルを元の状態に戻すのに時間がかかってしまい抜け毛に影響するようです。

産後の回復が遅い人

難産の人や帝王切開の人など、産後の回復に時間がかかってしまう人は抜け毛が長期に渡る可能性があります。栄養というのは優先して送られる場所が決まっています。

産後、最優先されるのは母乳です。髪の毛はなかなか栄養が届かず、産後の回復が遅い場合なおさら届きにくくなります。そのため髪の毛の栄養不足は長期的になり、ハリやコシなどが失われ抜け毛が長引くのです。

育児ストレス

慣れない育児にストレスが溜まってしまうママも多いと思います。ストレスを感じると自律神経が緊張し、血管が収縮します。収縮すると、全身に血流が流れにくくなり、栄養が頭皮に行き届きにくくなるのです。そのため頭皮や毛髪は栄養不足で、細く弱い髪の毛が増えてしまい、抜け毛につながってしまいます。

頭皮環境が悪い人

産後というものは、髪の毛や肌に栄養が行き届きにくくなり、加齢などの影響も加えて頭皮環境が悪化しやすくなります。産後にかかわらず、頭皮環境が悪いと髪の毛によくありません。産後の頭皮環境が悪化しやすい状態で洗浄力の高いシャンプーなどを使用すると更に頭皮、髪の毛にダメージを与えることになり、髪の毛が成長せずに、抜け毛の原因になってしまうのです。

産後というのは体質が変わりやすいもの。今まで使っていたシャンプーで刺激が強いと感じたら頭皮に優しいシャンプーに変えることをおすすめします。

ダイエットをしている

食事制限といったダイエット法は、ただでさえ栄養が頭皮や髪の毛に行き届かなくなっているところに、追い打ちをかけるように栄養不足にさせる原因に繋がります。髪の毛に十分に栄養が行き届かないと細く弱い髪の毛になってしまい抜け毛の症状が強く出てしまうことになります。

逆に肉類を多く摂ってしまう方は、皮脂が頭皮の毛穴に詰まってしまい抜け毛になりやすくなるようです。

生活リズムが大きく崩れている

産後、赤ちゃんの生活リズムに合わせてしまうことで昼夜逆転してしまっている方や、睡眠不足の方が多いと思います。すると、交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまい髪の成長に悪影響を与えることがあるようです。また、睡眠不足に寄るストレスで血行不良に繋がりさらに頭皮環境は最悪に…。

昼寝を取ったり、育児をパパや家族の人に交換してもらったりすることで抜け毛の量や期間を少なくすることができるでしょう。

産後の抜け毛対策はコレ!4つのポイントを厳選紹介!

産後の抜け毛対策はコレ!4つのポイントを厳選紹介!

ホルモンバランスの乱れによる産後の抜け毛ですが、産婦人科の先生140人に伺ったところ確実に有効な対策はないと言われているようです。(参照: https://ishicome.medpeer.jp/entry/1102

しかし、ホルモンバランスの乱れを通常に戻すことが抜け毛を少なくする最大の鍵!ではホルモンバランスを通常に戻すにはどのようにすれば良いのか、まとめてみたので参考にしてください。

栄養をしっかり摂ろう!

産後の栄養は、母乳を中心とした体の必要なところへ優先的に送られます。頭皮や髪の毛へ栄養が行き届かなくなっているからこそ、毛髪に良い栄養素が豊富な食べ物を食べると良いでしょう。

毛髪にいい栄養素は主にタンパク質・亜鉛・カルシウム。
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質です。
強い髪の毛にするには良質なタンパク質を摂るようにしましょう。(主に鶏胸肉や大豆、卵、牛乳、魚など)

またケラチンを生成するために大切になってくる亜鉛。牡蠣やレバー、胡麻などに含まれる栄養素で、これは単体で摂るよりもビタミンCとセットで摂ることで体に吸収されやすいと言われています。亜鉛を多く含む食材と、デザートに果物を食べると効率がいいですね。

カルシウムは髪の毛にハリ、コシを与える栄養素です。産後に摂取すると良いと言われるカルシウムは髪の毛だけでなく、産後に陥りやすい骨粗鬆症などの予防に有効と言われているので積極的な摂取をおすすめします。

その他にも

  • 髪の毛の成長サイクルを整えるのに必要なビタミンB2
  • 頭皮環境を整えるビタミンB6やβカロテン
  • 抜け毛を抑えるビタミンEや大豆イソフラボン

なども積極的に摂取するといいでしょう。

しかし、毛髪に良い栄養素だからといって、同じものばかり食べることは逆効果。何事もバランスがとても大事です。

産後ダイエットを行っているママさんもいると思いますが、食事の量を減らすダイエット法は栄養が不足してしまうので、抜け毛がひどくなる原因に繋がります。運動を取り入れ、バランスの良い食事をとるダイエット法に変え、健康的に痩せるようにしましょう。

頭皮環境を整えよう!

頭皮環境は抜け毛予防にとても大切なこと。頭皮環境を生活の中で整えるにはまず、室内の環境を頭皮や肌に合わせることが大切です。

例えば寒い冬は手が乾燥しカサカサになってしまいますよね。頭皮も同じで乾燥により頭皮はダメージを受けやすくなります。加湿器などで室内を保湿することで頭皮にも肌にも健康にもいい環境になります。

また、お風呂に入る際のシャワーの温度やシャンプーなどにも注意が必要です。シャワーが熱すぎてしまったり、洗浄力の強いシャンプーを使用すると頭皮に必要な皮脂まで落としすぎてしまい、頭皮が乾燥し、炎症しやすい状態にしてしまいます。シャワーの温度は38℃程、シャンプーは頭皮に優しい成分のものを使用するようにしましょう。

その他にも、ドライヤーを長時間当てることで起きる頭皮の乾燥には、タオルドライをしっかりしてドライヤーを使用する時間を最小限にする、といった対策が挙げられます。

頭皮の乾燥対策以外にも頭皮マッサージで頭皮の血行を促進してあげると新陳代謝が促進され頭皮環境が整いますよ!

質のいい睡眠で寝不足ストレスを回避!

産後赤ちゃんのお世話で日中もクタクタ。夜もしっかり眠れないので体力が回復しない…というママさんも多いはずです。寝不足になると、注意力や集中力が低下してしまうことで、ミスが増え、イライラしてしまうことから強いストレスを感じやすいです。

ストレスは、血管を収縮させ血流を悪くすることで、頭皮に栄養が行き届かなくなります。すると毛髪や頭皮が栄養に飢えた状態が長くなり、抜け毛の症状が強くなってしまう原因に繋がるのです。

そんなときは無理せず10~20分ほどお昼寝しましょう。赤ちゃんのお昼寝の時にママも一緒にお昼寝することで心も体もスッキリするでしょう。

また、夜の睡眠も質の良い睡眠にすることで短時間の睡眠でもストレスを感じにくくなります。

  • そんなに眠くても朝7時までに起き、日光をしっかり浴びる。
  • 日中散歩をするなど軽い運動を取り入れる。
  • 湯船に浸かって体温を上げる。
  • 寝る前のテレビやスマホ、パソコンは控える

これらを実践することで睡眠の質はぐっと上がるのでぜひ実践してみてください。

体全体の血行をよくしよう!

血行不良は栄養が頭皮や毛髪に届きにくくなり抜け毛の原因に繋がります。抜け毛だけでなく、あらゆる面で体調の不良が出てくるので血行促進は抜け毛だけでなく、健康のためにもしっかり視野に入れておかなければならない大事なことです。

頭皮マッサージ、冷温浴、骨盤矯正、有酸素運動などは血行促進に繋がります。

また、冷たいものは避け、温かいものを積極的に飲食したり、毎日の入浴をしっかりしたり、足湯なども血行促進に効果があるようです。

頭皮環境を整え、産後の抜け毛予防に!シャンプーの選び方をご紹介!

毎日使用するシャンプーは頭皮環境を整え、抜け毛を予防するアイテムにうってつけです。産後敏感になった頭皮に今まで使用していたシャンプーは刺激が強すぎる!という方も多いですよね。刺激の強いシャンプーは頭皮環境を悪化させ、抜け毛の原因に繋がります。

では産後の抜け毛予防には、どのようなシャンプーを選べば良いのでしょうか。この見出しでは抜け毛予防につながるシャンプーの選び方について詳しくご紹介します。

アミノ酸系シャンプー

アミノ酸系シャンプーは、洗浄力が一般的なシャンプーと比べ弱いですが、マイルドな洗浄力で肌への刺激が少なく、産後の敏感な頭皮や毛髪にも使用できるシャンプーといえます。特に頭皮が乾燥しやすい人や傷んだ毛髪が気になる人におすすめです。

ノンシリコンシャンプー

シリコンは髪の毛をきしまないようにするコーティング剤です。シリコンで頭皮の毛穴を詰まらせ、炎症させるという噂がありますが、それはほとんどないようです。ノンシリコンシャンプーは髪を洗った後のきしみが少し気になる場合がありますが、使い続けることで髪の毛のハリやコシ・ツヤを本来の状態に戻すことができます。

無添加

無添加シャンプーは、化学合成原料や香料、防腐剤といった添加材が含まれていないシャンプーのことです。頭皮に刺激を与える余計な成分が含まれていないので安心して使用できるでしょう。また、頭皮に必要な皮脂だけを残し、頭皮を洗浄することができるので、産後だけでなく、どんな人にでもおすすめできるシャンプーです。

ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naの含まないシャンプー

ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naは泡立ちがよく、洗浄力が高い成分で、一般的なシャンプーにはよく配合されている成分です。この2つはいわゆる合成界面活性剤なのですが、頭皮への刺激が強く産後の敏感な頭皮にとって、炎症を起こす危険性がある成分といえます。

ただでさえ抜け毛がひどい時期に頭皮環境を悪くしてしまうと抜け毛の症状は悪化するばかり…。シャンプーを購入する際はこの2つの成分をチェックし、入っていないものを選ぶと良いかもしれません。

産後の抜け毛には栄養摂取やストレス発散が大切!

産後の抜け毛はホルモンバランスが原因だったようですね。知らない人にとったら育児ストレスだと勘違いしてしまうかもしれません。ストレスの脱毛と違い、産後の抜け毛は髪の毛が薄くなる、ボリュームが減る、という感じであって、「五円ハゲ」と言われるような、髪の毛の抜け方はしません。

産後の抜け毛は病気ではなく、抜けた髪の毛と同じ量の髪の毛が生えてくるので安心してください。筆者の場合1年目はやはり、抜けた毛が成長途中でチョンチョンとアホ毛のようになっていましたが、出産して2年が経過し、今では昔のように髪の毛も長くなってきています。

大量の抜け毛で不安になるのは当然のこと。しかし、気にしすぎてしまうとそれがストレスに代わり、更に抜け毛の症状は悪化してしまいます。あまり、深刻に考えすぎないことが抜け毛の症状を早期に終わらせるのに必要なことと言えます。

また、栄養をしっかりとることも頭皮や毛髪に大切なことなので意識しましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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