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新生児ミルクの話。おかわりをねだる あげてもいいの?全然飲んでくれないときの4つの方法

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出産直後は病院で看護師さんなどのアドバイスがありますし、ミルク後すぐに泣いてしまったり、ミルクの飲み残しが多くてもすぐに相談することができます。

でも、退院するとママがミルクの量を決めて、新生児の赤ちゃんに飲ませてあげなければいけません。粉ミルクの缶にミルクの量や回数が表示されていますが、赤ちゃんによってはミルクが足りなくてすぐ泣いてしまったり、いつも残してしまったりして、どうしたらいいか悩んでしまうママも多いようです。

そこで新生児の赤ちゃんの飲み方に合ったミルクの量の決め方についてご紹介します。

 

新生児の赤ちゃんのミルクの量は赤ちゃんの体重によっても違う

赤ちゃんを産んだあと、お母さんたちが授乳室で一斉にミルクをあげることがあります。
筆者が入院していたときにギリギリ2,500gだった赤ちゃんの隣でミルクをあげたことがありました。産まれたときの体重がほぼ3,000gだった我が子とは500gくらいしか違わないのに、体の大きさがぜんぜん違ったので赤ちゃんって数百gの違いでこんなに体格が違うんだ~とびっくりしました。

2,500gよりも小さく産まれてくる赤ちゃんもいますし、4,000gを超えて産まれている赤ちゃんもいます。同じ新生児でも産まれたときの体重はこれだけ違うので、新生児に必要なミルクの量は体格によっても異なっているんですね。

粉ミルクの缶に表示されているミルクの量はあくまでも赤ちゃんの体重の平均的な数値をもとに、赤ちゃんに必要な量を計算した数字なんですね。だから、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではないので、赤ちゃんの体格やミルクの飲み方を観察しながら、必要に応じて量を調節する必要があるのです。

缶に書かれたミルクの量は、小さく産まれた赤ちゃんにとっては、量が多すぎることもありますし、大きく産まれた赤ちゃんにとっては足りないこともあります。また、赤ちゃんのその日の体調によってもミルクを飲む量が変わります。

どれくらいの量を飲ませるかが大切なのではなくて、赤ちゃんがどれくらいの量を飲みたいと思っているかという点に注意しながら、ミルクの量を決めてあげることが大切です。

 

新生児の赤ちゃんにミルクをどれくらいの量を飲ませてあげればいいの?

初めてママになった新米ママの場合、『ミルクの量やおっぱいが足りているのか』、「書いてあるとおりにしなければならないのか」、「全部飲まずに寝てしまったときは起こした方がいいのか」など、ミルクに関する悩みはたくさんあると思います。

そこで、標準的な体重(3,000g前後)で産まれた赤ちゃんの新生児期のミルクの量について表にまとめてみました。表の量や回数はあくまでも目安なので、特に入院中は看護師や助産師など医療従事者の指示を優先してください。

<新生児のときに必要なミルクの量と回数>

生後何日目 1回に必要なミルクの量 授乳回数
生後0日 10ml ミルク開始時間により異なる
生後2日 20ml 病院の授乳時間に従う
生後3日 30ml 病院の授乳時間に従う
生後4日 40ml 病院の授乳時間に従う
生後5日 50ml 病院の授乳時間に従う
生後6日 60ml 病院の授乳時間に従う
生後7日  70ml 病院の授乳時間に従う
退院後~生後2週間まで  80ml 7~8回
生後2週間~1か月 100~120ml 6~7回

赤ちゃんが必要な量を飲んでくれないときの4つの対策法

新生児の赤ちゃんの場合、ミルクを飲むのが上手な赤ちゃんと飲むのがあまり上手じゃない赤ちゃんがいます。

ミルクを飲むのが上手な赤ちゃんは、短い時間でしっかり全部飲んでしまうのですが、あまり上手じゃない赤ちゃんは、いつまでも哺乳瓶を加えたままで遊んでいたり、ちょっと飲んですぐに寝てしまったりすることがあります。

ちょうどいい温度になるように作ったのに、赤ちゃんがなかなか飲んでくれないとミルクがどんどん冷めてしまいますし、せっかく作ったのにぜんぜん飲んでくれないとママもがっかりしてしまいますね。筆者の家の娘たちもミルクを飲むのが上手じゃなくて、いつまでも哺乳瓶を加えたままで遊んでいたり、ちょっと飲んですぐに寝てしまうので、最初の頃は30ml作っても全部飲むことはほとんどありませんでした。

赤ちゃんがミルクをなかなか飲んでくれないときの対処法をいくつかご紹介しますので、必要な量を飲んでくれなくて困ったときは試してみてくださいね。

哺乳瓶の消毒方法を変えてみる

新生児のときは、授乳回数が多いので、深夜に授乳をしなくてはいけないですよね?そのため、病院でも使っていた哺乳瓶専用の消毒薬を使っている人も多いと思います。途中から哺乳瓶を嫌がるようになってしまってミルクを飲む量が減ってしまった場合は、消毒薬を使った哺乳瓶の消毒を止めて、煮沸消毒など薬液を使わない消毒方法に変えてみてください。

薬のニオイがしなくなると、赤ちゃんがミルクを飲んでくれることがあります。

ただし、煮沸消毒の場合、薬液消毒とは違ってきちんとふたが閉められる専用容器で保管しなければ、消毒をした意味がなくなってしまうので、哺乳瓶の保管方法には注意してくださいね。

哺乳瓶の乳首を替えてみる

ミルクをあげようとすると、すぐに口から出してしまうようになったときは、哺乳瓶の乳首を替えてみるのも1つの方法です。哺乳瓶はそのまま使えるので、乳首だけ別のメーカーのものを購入すると哺乳瓶はそのまま使うことができます。

ゴムのニオイを嫌がる赤ちゃんがいるので、シリコンゴム製の乳首に替えてみるのもおすすめです。乳首の大きさも大きすぎたり、小さすぎたりするとミルクを飲まないことがあるので、赤ちゃんのミルクを飲んでいる様子をみながら、乳首のサイズも変えてみてください。

乳首の素材や大きさなど赤ちゃんの好みに合わないものを使っていると、乳首をくわえるのが嫌でミルクを飲まないことがあります。口から出してしまうようであれば、乳首を交換してみるのもいいですよ。

ミルクのメーカーを替える

退院しても生まれたときに最初に飲み始めたミルクの味と変わらないほうが赤ちゃんがすぐになじめるのかなと思っているママも多いのではないでしょうか。そのため、退院後も病院で使っていたものと同じメーカーの粉ミルクを使っているママも多いと思います。でもいつもの慣れている粉ミルクのはずなのに、赤ちゃんが突然ミルクをあまり飲まなくなってしまうことがあります。

ミルクの味はメーカーによって異なります。赤ちゃんが突然ミルクを飲まなくなったら、メーカーを替えてみましょう。味が変わると飲んでくれるようになることがあります。

哺乳瓶をくわえてもちょっと飲んですぐに寝てしまう場合

新生児の赤ちゃんにとってミルクを飲むことはとても大変なことなんですね。新生児の赤ちゃんのなかには、ミルクが欲しくて泣いていたのに、ちょっと飲んですぐに寝てしまう子がいます。せっかく寝ているのに起こすのはかわいそうとつい思ってしまいますが、ミルクをほとんど飲まずに寝てしまうとすぐにおなかがすいて起きてしまうことになるんですね。

ミルクを飲むのがあまり上手じゃなくて、ちょっと飲み始めるとすぐに寝てしまう赤ちゃんの場合は、哺乳瓶を加えているときに、軽くほっぺをつついてみてください。ほっぺを刺激するとしばらく口を動かし始めます。また、すぐに寝てしまうのですが、これを何度か繰り返すとある程度の量をしっかり飲んでくれることがあります。授乳に時間はかかってしまいますが、ミルクの量をたくさん飲んでくれない赤ちゃんの場合は試してみてくださいね。

 

ミルクを飲み終わってもまだ飲みたいみたい!そんなときはどうすればいいの?

ミルクの缶に表示されているミルク量は、標準体重の赤ちゃんが必要とされている量が書かれています。そのため、標準よりも大きく生まれた赤ちゃんの場合、ミルクの缶に表示されている量では足りない場合があります。規定の量を飲み終わってもなかなか哺乳瓶を離そうとしなかったり、口をもぐもぐさせているときは、30mlくらいミルクを作って少したしてあげましょう。

新生児の頃の赤ちゃんは、肥満を心配せずに赤ちゃんが欲しがるだけミルクをあげてもいいといわれています。ミルクの場合、母乳よりも腹持ちがいいので、たくさん飲んだあとはたくさん寝てくれるという赤ちゃんが多いです。

ただし、たくさん飲んだあとは必ず吐いてしまう場合は飲みすぎの可能性があります。ミルクの量を増やす場合は、一度にたくさん増やさずに少しずつ様子を見ながら増やすようにしてくださいね。

 

母乳だけでは足りていない?混合栄養にするときのミルクの量はどうすればいいか

赤ちゃんを出産した直後から母乳がたくさん出るママもいますが、マッサージをしてもなかなか母乳の量が増えない場合は、母乳とミルクの混合栄養で育てるママも多いです。でも、病院にいるときは、授乳のときに直母量を測定してもらえるので、あとどれくらいミルクをあげてくださいねというアドバイスをもらうことができましたが、退院してあとはどうしたらいいかわからないというママも多いでしょう。

赤ちゃん用の体重計をレンタルして、家でも母乳の量を計れれば一番わかりやすいのですが、あまり母乳の量を気にしすぎてしまうと、母乳の出が悪くなってしまうこともあります。

混合栄養の赤ちゃんの場合は、30~40mlのミルクを作ってまずは様子をみるようにしてください。赤ちゃんがどれくらいの母乳を飲んでいるかわからない場合は、赤ちゃんにおっぱいをあげる前にちょっとマッサージをしてから少し母乳を搾ってみると、どれくらいの量が出ているのかママが目で確かめることができますね。また、赤ちゃんがおっぱいを飲んでいるときに、ゴクゴクという音が聞こえれば母乳をしっかり飲んでいる目安にすることもできます。

母乳を搾ってもほとんど出ない場合や、赤ちゃんが吸っているのに飲んでいるときの音が聞こえない場合は、あまり母乳が出ていない可能性もあります。その場合は、少し多めにミルクを足すようにしてください。

 

新生児の赤ちゃんにできれば飲ませてあげたい初乳とは?

ママが赤ちゃんを出産してから初めて出る母乳のことを『初乳』といいます。初乳は、初めて母乳が出始めたときから3~4日で終わる人もいますし、10日以上出るママもいます。初乳と母乳の違いは、色です。初乳は、黄色をしていますが、日が経つにつれて白い色の成乳と呼ばれている母乳に変化していきます。

初乳には、産まれたばかりの赤ちゃんにとって大切な栄養や免疫成分が豊富に含まれています。母乳育児にこだわる必要はありませんが、できれば初乳は赤ちゃんに飲ませてあげたいものなんですね。

混合栄養でミルクを足す場合でも、産まれた直後の新生児の赤ちゃんにはまずは母乳をあげてから、ミルクをたすようにしましょう。特に母乳が出始めたときにしか分泌されない初乳は少しでもいいので赤ちゃんに飲ませてあげたいものです。赤ちゃんに吸われることで、ママの母乳の分泌が促されることもありますので、赤ちゃんにしっかり吸ってもらってから、ミルクを足すようにしてくださいね。

 

まとめ

新生児の赤ちゃんのミルクの量は、最初は10mlからスタートして、1日経つごとに10mlずつ増やして3時間ごとに1日7~8日回の授乳をします。

母乳が出る量はママによって異なりますので、まったく出ないママの場合は、ミルクだけで必要な量を飲ませてあげる必要があります。でも、母乳が少しでも出ている場合は、ママの母乳の量に合わせて足りない分のミルクの量をたしてあげる必要があります。

また、同じ新生児でも産まれたときの体重が違うため、必要なミルクの量は赤ちゃんによって異なります。粉ミルクの缶などに表示されている量はあくまでも新生児の赤ちゃんが必要とされる平均的な量なので、赤ちゃんの飲む様子をみながら、量を調節するようにしてください。

新生児のときは、赤ちゃんがほしがるだけミルクを与えるというのが基本です。赤ちゃんのおしっこの量、うんちの回数、ミルクを飲んだあとに吐き戻していないかなどを観察しながら、赤ちゃんがほしがるだけミルクをあげるようにしましょう。

混合栄養で母乳のあとにミルクを足す場合は、30~40mlを目安にミルクを足してみてください。それでもミルクを欲しがるようであれば、様子をみながら少しずつミルクを増やすようにしてください。ミルクを増やしたあとは、吐き戻しがないかなどしっかり赤ちゃんの様子を確認するようにしましょう。

赤ちゃんが産まれてから1か月経つと、赤ちゃんの初めての健診(1か月健診)があります。赤ちゃんの体重の増え方やミルクの量、母乳の量などで心配なことがある場合は、病院の先生に相談してみてくださいね。

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