産む前に知っておこう!本やメディアでは書かれない育児・子育てのネガティブな4つこと
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子供を授かり育てることはとても幸せな体験ですが…「産後うつ」「育児ノイローゼ」という言葉などからも分かるように、子育てに苦労が付きものなのも現実です。本やメディアではこういった現実はなかなか取り上げられにくく妊娠=幸せとして扱われがちですが、
実際に子育てを体験してみて「こんなはずじゃなかった!」「イメージと違う!」と思った経験のある人が多いのではないでしょうか?
それは普通なことであり、誰にでも訪れる可能性のある事実であることとして、
「これからどんなことが待ち受けているのか?」を『妊娠中~出産前』にあらかじめ知っておくことで、心の準備を整えることができます。そして、現実に絶望することなく、幸せな子育てへの道を切り開く事ができるでしょう。
ここではTEDの動画を参考に、特に重要な『子育ての4つのタブー』をご紹介します。
性のこと以上に、子育てにはタブーが存在する!?
性のことについて誰かに教わることってほとんどありません。大抵の場合、本や雑誌、インターネットの情報を元に学習する人が多いでしょう。
育児・子育てに関してもそれは同様。しかし、本や雑誌などに書かれていることは、現実とはかけ離れていることが多いのです。
TEDの動画「ルーファス・グリスコムとアリサ・ヴォルクマン:子育てのタブーを語ろう」では、子供を持つ親達が絶対に言いたがらない4つの事実(タブー)、またそれらを知っておくべき理由を、生き生きとしたコンビネーションの中で明らかにしています。
夫婦漫才みたいで面白いので、宜しければご参照ください。
妊娠中~出産前に知っておきたい子育ての4つのタブー
このTEDの動画はもともと英語であって、日本語に訳すと少々違和感を感じてしまうかもしれませんので、日本人に伝わりやすいように表現を変えています。
【1つ目のタブー】父親は赤ちゃんが誕生した瞬間、思いのほか感動しないこと
ルーファスは赤ちゃんが無事に生まれて、赤ん坊を抱いた看護師さんがこちらに向かってきた時に、友達に言われた言葉を思い出したそうです。
「赤ん坊を腕の中に抱いた瞬間、それまでの人生で経験したどんなことよりもはるかに巨大な力をもって愛の感情が押し寄せてくるんだよ」と。
しかし・・・
と話は続くのですが、多かれ少なかれ自身の情緒的反応が不十分だ(つまり、思いのほか感動しない)、という思いを経験している男性が多いとのことです。
ドラマのワンシーンのように「赤ちゃんを抱きながら涙を流して喜んでしまう…」なんてことはないかもしれないと、男性の方は心に刻んでおきましょう。
【2つ目のタブー】ママは子育てで孤独と感じている
動画の中でアリサは、妊娠中はとても楽しかったと話しています。
・周りの皆が私の妊娠を共有してくれていると感じた
・入院中も多くの来客があり贈り物や花をいただいた
これらは本当に素晴らしい体験だったけど、出産して帰宅すると…
・閉じ込められ、除外された気持ちになった。
のように、予想しないような孤独や寂しさを感じたそうです。
何故、ママがこのような孤独感を感じてしまうのかと言えば、一番の要因は『核家族化』しているからでしょう。基本的に、家にずっと引きこもった状態で、ママと子供が1対1で向き合う形になりますから、社会と切り離された感覚になるのかもしれません。
調査によると58%の母親が孤独感を感じていて、そのうち67%が『最も寂しい時期は子供が0~5歳の時』だと答えているそうです。特に0~2才が当てはまるでしょう。
【3つ目のタブー】流産の現実
動画の中でアリサは、自分自身の流産の経験を語っています。2人目のときに生後5か月で流産をしたそうで…
・誰にも会いたくなかった。
・どうやって周囲のコミュニティーに復帰すれば良いのか分からなかった。
・出産に失敗したというみじめな気持ち、羞恥心を強く抱いていた。
・今後子供を産めなかったら、自分はどうなってしまうかと問うた。
などなど、辛い気持ちを表現されています。そして
流産は目に見えない喪失です。援助をしてくれるところもあまりありません。儀式や典礼はないのです。死者の場合は葬式があって、その人生が讃えられて、周囲の支えもたくさんもあります。女性の流産にはそれがないのです。
と語っています。本当、その通りです。
女性にとって流産はとてもツラい事ですが、それが自然に無かったことにされてしまうのは、さらにツラい気持ちを助長させてしまうことでしょう。
驚くべきことに、妊娠の15~20%は流産に終わるそうです。
そしてある調査によると、74%の女性が流産の原因が自分にあると感じており、さらに22%の女性が配偶者にも流産を秘密にするとのこと…。
このような流産の現実があることは、妊娠した女性自身もパートナーの男性も知っておくべきことでしょう。
【4つ目のタブー】子供が産まれた事で幸福度が下がった
『新米の親にとって想像し得る最も恐ろしいグラフ』ということで、独立した4つの研究による次のようなグラフが紹介されていました。
結婚して子供が産まれると幸福度が崖のように急降下し、子供が大学に進学するくらいまで上昇しない…というグラフです。
ただ、アリサとルーファスは「こんな酷いはずない!」ということで、4人の研究者にインタビューし、さらに深く掘り下げてみたそうです。
そして出てきた答えがこのグラフ。横軸が人生の時間軸で、縦軸が幸福の度合いを示しています。
adolescence:思春期
adulthood:成人
first-child:第一子
enpty nest:子供たちが自立して家を出たあと
という意味です。やはり子供が産まれると幸福度が下がるのでしょうか…。
と思いきや、一つ一つの経験を織り込めば次のような形になるとのこと。
動画の中でルーファスは次のように言っています。
子どもの頃を思い出してみると自分の子供の顔にも現れますが、ものすごく小さな、本当に些細な事柄で天にも昇るような喜びをもたらしてくれる一方、次のほんの些細な出来事によって絶望の縁に突き落とされてしまうのです。
育児・子育ての経験のある人であれば、この感覚は理解できるかもしれません。
・初めて寝返りした。
・初めておすわりした。
・初めて立つことができた。
・初めて歌を歌った。
・初めてママと言ってくれた。
・初めてストローでジュースを飲めた。
などなど、ちょっとした事で親に大きな喜びをもたらしてくれます。
ただ、「泣き止んでくれない」「駄々をこねる」「散らかす」など、その反対の事も当然あるので、上記のグラフにリアリティを感じる事が出来ると思います。
子育てのタブーを知れば、幸福度を高めることができる!
ここまでお話しした子育ての4つのタブーをまとめると…
2.母親は子育てで孤独と感じている
3.流産の現実
4.子供が産まれた事で幸福度が下がった
このような子育てに関するネガティブなことは、現実としてあるものの、本や雑誌などでは言われていないことでしょう。
本や雑誌やネット情報を元に、
・誤ったポジティブなイメージを持つこと
・誤った期待を抱いてしまうこと
などが、幸福度を下げてしまう原因と考えられています。
もし正しい期待を抱き期待の制御を行うことができれば、子育ては非常に楽しい経験になると思うのです。
とアリサは言っています。
ヨーロッパ旅行に向けて荷づくりしとてもウキウキしていたのに飛行機を降りてみるとそこはネパールだった。もし適切な荷造りをし 何をするか分かっていてはり切っていれば ネパール旅行は素晴らしい経験になるでしょう。
とルーファスは言っています。
あらかじめ子育てのタブー、事実、現実などを知っておくことで、それに絶望することなく、幸せな子育てへの道を切り開く事ができるということ!
そういった知識が広まることで、あなたとパートナーだけではなく、その他の夫婦も含め、集合的に幸福度を高める事ができるでしょう。
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