赤ちゃんが飲むミルク量はどのくらい?ミルクの作り方やミルク育児のメリットとは?
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筆者には2人の子供がおり、一人目は完全ミルク、二人目は完全母乳で育てました。赤ちゃんをミルクで育てるにあたり、様々な悩みが出てくると思います。
ミルクが足りないのではないか?それとも多すぎ?ミルクの作り方は合ってる?など悩みは様々です。また、「母乳育児でない」という後ろめたさを感じているママもいるのではないでしょうか。
私も子供にミルクを与えながら悲しい気持ちになったものです。そこで今回は「ミルクの量の目安」「ミルクの作り方」「消毒の仕方」「ミルク育児のメリット」などなど、ミルク育児についてのアレコレをご紹介します。
赤ちゃんが飲むミルクの量はどれくらい!?月齢別ミルクの目安量をご紹介!
初めての育児のとき、ミルクに記載されている目安量であげても、すぐに飲み終わってしまいミルクの量が合っているのかとても不安になったことがありました。
でも、目安量以上あげてしまったら肥満児になってしまうのではないか…。お腹がいっぱい、まだ足りない、というサインでも出してくれればいいのに…。そう思っているママも多いのではないですか?
そんなママに朗報!実は、赤ちゃんが出すサインがあるのです!この見出しではミルクが多すぎるor足りない時の赤ちゃんの様子をご紹介したいと思います。
ミルクが足りていないときの赤ちゃんの様子は?
赤ちゃんの機嫌が悪い
ミルクを飲ませ、出来る限りのことはやってみたが赤ちゃんの機嫌が悪い…。もしかしたらミルクが足りないのかもしれません!ミルクを足してみて機嫌が良くなるようでしたらミルクの量を見直しましょう。ミルクを足しても機嫌が治らない場合、なんらかの病気やトラブルの可能性もあります。2,3日続くようでしたら一度専門医に相談してみましょう。
赤ちゃんの体重が増えない
新生児期~2ヶ月の赤ちゃんであれば、1日に25~45gくらいの割合で体重が増えていれば問題ありませんが、赤ちゃんの体重が増えない場合、ミルクが不足している場合があります。10ml~20mlずつ増やしてみて、体重も増えるようならそれが適量と言えるでしょう。
おしっこ、うんちの回数が減った
便秘気味の子、汗っかきの子など、おしっこの量やうんちの量は赤ちゃん一人ひとり違います。普段のお子さんを見ている両親にしかわからない変化と言えるでしょう。
最近赤ちゃんのうんちやおしっこの回数が減ったような…、と感じるようであればもしかしたらミルク不足のサインかもしれません。うんちやおしっこの目安量を記載しておくのでぜひ参考にしてください。
月齢 | うんち(1日) | おしっこ(1日) |
新生児~1ヶ月 | 5~7回程 | 10~20回 |
生後2~4ヶ月 | 4回程 | 10~15回 |
生後5~6ヶ月 | 4回程 | 10~15回 |
生後7~1歳 | 1~3回程 | 10~15回 |
ミルクは消化に悪いので便秘になってしまう子もいるかもしれません。基本的にミルクをよく飲み、機嫌もいいのであれば、2?3日に1回の排便でもミルクの量に問題はないです。
ただし、普段よりもうんちの回数が減った、ミルクを飲ませているのに不機嫌、というのであれば、もしかしたらミルクが足りないのかもしれません。
夏場など汗をよくかく場合、体内の水分が汗として出てしまいおしっこがあまり出なくなってしまう場合があります。そのため喉が渇いてミルクが足りない、という状況になってしまう場合もあるので気温などでミルクの量を調整すると良いかもしれません。
授乳間隔が3時間未満
ミルクは母乳と違い、腹持ちがいいので新生児から生後一ヶ月の授乳間隔は3時間前後と言われています。授乳間隔が早い、ミルクを残すのにミルクが足りなそう、と感じる場合、もしかしたら赤ちゃんはお腹が減っているのにミルクが飲めない状況なのかもしれません。
原因として考えられるのは
- 哺乳瓶の乳首
- ミルクの味
- ミルクの温度
- ミルクの飲ませ方
- 授乳時の環境
などです。
まず、哺乳瓶の乳首ですが、乳首によって感触や硬さ、ミルクの出方など様々です。ミルクの出が悪いと赤ちゃんがミルク飲むことに疲れてしまったり、ミルクの出が良すぎるとむせてしまったりします。赤ちゃんに合った乳首を見つけるために、様々な乳首を試してみるのも手でしょう。
ミルクの味や温度ですが、薄くしすぎたり濃すぎたり、熱すぎたりぬるすぎたりすると赤ちゃんが飲まないことがあります。味も通常、温度も適温なのに飲みが悪い場合は、一度違うミルクのメーカーを試してみると良いかもしれません。
ママの抱っこの仕方が安定していない、気温が暑い寒い、ママが緊張状態、イライラしている、このような授乳時の環境も赤ちゃんは敏感です。赤ちゃんが不快と思う環境だと大好きなミルクの飲みも悪いので、一度飲ませ方や環境を見直す必要があるかもしれません。
ミルクが多いときの赤ちゃんの様子は?
うんちの回数が多い、便秘や下痢
上記でうんちの平均回数を記載しましたが上記よりも多い場合や便秘気味、下痢気味の場合はミルクを飲みすぎているのかもしれません。普段のうんちの量や回数をしっかり把握しておくと良いでしょう。
新生児のうんちや便秘のことは、次の記事も参考にナルでしょう。
ミルクを数回に分けて吐く、ミルクがタラタラと口から出てくる
赤ちゃんは胃の形が縦型になっているため、ミルクを吐きやすいです。しかし、頻繁にミルクを吐く、口の端からタラタラとミルクがこぼれている、という状態が見受けられる場合、ミルクが多いと考えると良いでしょう。
お腹がパンパンに張っている
赤ちゃんのお腹がパンパンに張っていて、苦しそうにしている場合は飲みすぎの可能性があります。また便秘などの症状も考えられるので、排便の回数なども確認し、ミルクの量を調整するようにしましょう。
急激な体重増加
赤ちゃんは1ヶ月に1キロずつ体重が増加します。はじめの一ヶ月も1キロほど増えれば十分と言われていますが、それ以上増えている場合、ミルクの飲み過ぎが原因の可能性が大きいです。赤ちゃんは少しずつ体重を増やしていくのが好ましいので、急激な増加は注意が必要です。こまめに体重をチェックして、ミルクの量を調整してみてください。
月齢別ミルクの目安量は!?フォローアップミルクの取り入れ方
※赤ちゃんのミルクを飲む量は個人差があります。
あくまで目安なので一応参考までに御覧ください。
- 新生児~1ヶ月:80ml~120mlを1日7回
- 1ヶ月~3ヶ月:120ml~160mlを1日6回
- 3ヶ月~5ヶ月:200mlを1日5回
- 5ヶ月~7ヶ月:200mlを1日5回+離乳食を1日1回
- 7ヶ月~9ヶ月:200mlを1日5回+離乳食を1日2回
- 9ヶ月~1歳:200mlを1日5回+離乳食を1日3回
離乳食が始まるとミルクを飲まなくても大丈夫な赤ちゃんが増えてきます。しかしミルクは栄養たっぷり!離乳食で足りない栄養はミルクで取るようになります。フォローアップミルクへ切り替え、この時期に不足しがちな栄養をしっかり補充してあげましょう。
離乳食が三回食になる頃には栄養の75%は離乳食で取るようになります。偏食がひどかったり、食が細い子の場合は一歳を過ぎてもフォローアップミルクをあげても問題はありません。
ミルクの量に問題がない時は赤ちゃんも機嫌がいい!
自分の子供が、目安のミルク量よりもミルクを飲む量が少ないor多いとやはり親としては心配ですよね。ですが、目安より飲む量が少なくても多くても、日中赤ちゃんがご機嫌に過ごしており授乳間隔も整っているようなら問題はありません。長期的に見て、適度に体重が増えていれば栄養面での問題も大丈夫です!
また、ミルクをあげたのにすぐにぐずる場合、もしかしたらミルクが足りないのでなく口さみしいといった可能性も考えられます。おしゃぶりなどを活用し、おしゃぶりで落ち着くようならミルクは足さなくて大丈夫と言えるでしょう。
おしゃぶりでは泣き止まない場合は10~20mlミルクを足してあげると良いかもしれませんね。
しかし、いつもよりもミルクの飲みが悪い日、あったりしませんか?
でも機嫌はいい、という日。そんな時は赤ちゃんだって食欲のない日があるんだ、と思ったほうが良いです!
大人だってあまり運動していない時はお腹が空かないですよね?逆にたくさん動いた日はお腹がペコペコのはずです!慣れてきたらその日に合わせてミルクの量を変えられるようになるでしょう。
ミルクの基本的な作り方4ステップ!消毒のやり方も!
まず、ミルクを赤ちゃんにあげるにあたって注意すべきこと。それはミルク1回ごとに作るようにしましょう。ミルクの作りおきや飲み残しを与えることのないようにしましょう。
そして清潔な手で作ってあげてくださいね♪では、基本的なミルクの作り方をご紹介します。
①消毒済みの哺乳瓶を用意する
哺乳瓶ってとても洗いづらい形状をしていますよね。乳首の部分は洗剤でしっかり洗ったつもりでも、ウイルスや雑菌が残っている場合があります。それらから赤ちゃんを守るために消毒はとても大切です。
一回一回使用するたびに消毒し、清潔な哺乳瓶でミルクをあげてください。指しゃぶりやおもちゃを舐めるようになる月齢になる頃には毎回の消毒はしなくても問題はないですが、新生児から4ヶ月ころまでは消毒しましょう。
消毒方法は主に3種類あります。それぞれ、洗剤で哺乳瓶を洗ってよくすすいでから消毒を行ってください。
<消毒の仕方>
煮沸消毒
哺乳瓶が入るくらいの大きな鍋を用意し、たっぷりの水を入れ、沸かします。湧いた鍋の中に哺乳瓶のボトルの部分をしっかり沈め7分煮ます。その後、キャップの部分と乳首を入れ更に3分、計10分煮沸しましょう。10分後、それらを取り出し清潔な布の上で自然乾燥させます。
電子レンジで消毒
電子レンジ専用の消毒容器が市販で販売されています。
左図のようなものです。洗った哺乳瓶のボトルとキャップと乳首を容器に入れ、少量の水を入れ、電子レンジに5分ほどかけると、蒸気が容器内に充満し、消毒されます。コンパクトに哺乳瓶や乳首がまとまるので蓋をしめてそのまま哺乳瓶などの保管場所としても便利です。
薬液消毒
哺乳瓶がしっかり入るくらいの容器を用意し、専用の薬液で消毒液を作ります。指定された時間、哺乳瓶のボトル、キャップ、乳首を消毒液に浸けたら消毒液から取り出し、そのまま自然乾燥させます。商品によって使い方が違うものもあるので注意が必要です。
消毒液からあげた後に、水ですすぐ必要がある商品もあります。
②ミルクの粉を哺乳瓶に入れよう
消毒した哺乳瓶に、ミルク缶に入っている添付スプーンをお使い必要量の粉ミルクをすりきり入れます。
③ミルクにお湯を注ぐ
お湯(70℃以上)をできあがり量の半分程入れます。キャップを締め、ミルクが泡立たないように哺乳瓶を優しく振ってミルクを溶かしましょう。しっかりミルクが溶けたのを確認したらできあがり量までお湯か湯冷ましを加え軽く混ぜます。
ちなみに、70℃以下のお湯はミルクが溶けない場合や、雑菌が残ってしまう場合があるので必ず70℃以上のお湯を使用するようにしましょう。しかし70℃以上だからといって沸騰したての熱湯を使用するとミルクの栄養が溶けてしまうので注意が必要です。
④ミルクを冷ます
ミルクを前腕(手首と肘の間)に垂らし、体温くらいか少し熱いくらいがちょうどいい温度です。(38~40℃)
流水に当てるか、冷たい水につけ冷ましましょう。湯冷ましの代わりに水を加えるとミルクを冷ます手間が省けますよ。その場合は「軟水」を選ぶようにしてください。
硬水はカルシウムやミネラルを多く含んでおり、ミルクに硬水を使用してしまうとカルシウムやミネラルを過剰に摂取してしまうことになります。
ミルク作りにはウォーターサーバーも人気です!
ミルクは栄養満点!ミルク育児のメリットはたくさんあります!
長男を出産し、はじめは出ていた母乳が徐々に出なくなってきてミルク育児が本格的になった時、「母乳じゃなくていいのだろうか?」とミルクで育てることにとても罪悪感がありました。
そんな不安を感じているママもいるのではないでしょうか?
今、粉ミルクはとても栄養満点で母乳と変わらない程ですし、ミルク育児のメリットも沢山あります。そこで、この見出しではミルク育児のメリットをご紹介します。
飲んだ量がひと目でわかる
母乳はどのくらい飲んだかわかりませんよね。新生児の時など、なぜ泣いているのかわからない事が多く、周りからも母乳が足りてないのではないかと言われ焦ってしまうママも多いでしょう。
私もとても不安でした。その点でいえばミルクはどれくらい飲んだかひと目でわかるので安心します!母乳が出てないのではないか、という不安から解放されてわたしはとてもスッキリしました。
子供を預けやすい
母乳と違いミルクは誰でも授乳できますので、パパも授乳に参加出来ることはとても嬉しいメリットでしょう。また、用事が出来た時やママの体調が優れない時など、家族にお願いすることができますし、飲んだ量も報告してもらえるため安心です。早期の仕事復帰にもとても役に立ちます。
授乳室を探さなくてもOK!
しっかり準備しておけば、どこでも飲ませることができるのはミルクならではです。母乳はサッと出せば授乳できますが、環境が整っていないと躊躇してしまいます。その点ミルクはお湯やミルク、湯冷ましなど荷物が多くなってしまいますが、どこでも調乳すること出来るので場所を選ばず授乳することができます。
乳腺炎や乳頭のトラブルがない
母乳は上手く授乳できないと乳腺炎になったり乳頭が切れてしまったりと、初めのうちはトラブルが続きます。ミルクはそれらのトラブルを起こす心配がありません。
好きなものが食べられる
母乳は血液から作られるためママも食べ物を気をつける必要があります。もちろんお酒やカフェイン、薬も同様です。しかしミルクの場合それらの心配はなく、好きなものを食べることができますし、病気になってしまったときも子供のことを気にせずに薬を飲むことができます。
腹持ちがいい
有名な話ですが、ミルクは母乳に比べ腹持ちがいいです。母乳育児の人でも夜だけはミルクを飲ませる人もいるほど!腹持ちがいいのでよく眠ってくれ、寝不足と戦うママにとってとても嬉しいメリットと言えます。
オシャレができる
母乳育児の人でももちろんオシャレできますが、ワンピースなどは着づらいでしょう。マタニティウェアなど授乳ができる服がありますが、私は早く普通の服が着たかった!笑(2人目は完母)
その点ミルクは下着や服を選ばなくていいので、オシャレを楽しむことができました。
育児疲れを軽減させる
まだ自分のことが出来ない赤ちゃんをお世話するのはとても重労働です。お風呂に入れてあげたり抱っこしてあげたりオムツを変えたり、とやることも沢山あります。さらに母乳となれば、自分の血液から栄養を赤ちゃんにあげるワケですから、さらに体力は消耗し疲労につながります。
また、母乳の場合、夜泣く度にママは起きて授乳する必要があり、寝不足に繋がります。ミルクの場合は授乳を自分だけでなく家族に分担できるので、育児疲れの軽減に繋がるでしょう。夜の授乳もパパと交換ですることが出来ます。
また、体力だけでなく精神面の負担も軽減することができます。私の場合ですが、母乳を上手く子供に与えることが出来なくて、母乳育児の時はとてもイライラしていました。周りからのアドバイスもすべてダメ出しと捉えてしまい、精神的に参っていて、今考えただけでも気分が下がってしまうほど。
そこで当時の私は開き直り、完全母乳から粉ミルクに少しずつ移行したところ、気持ちも軽くなり、育児ストレスから解放されました。
ビタミンKが豊富
母乳はビタミンKが不足しがちと言われており、ビタミンKが不足すると「ビタミンK欠乏性出血症」になりやすくなります。粉ミルクはそのビタミンKが豊富に配合されているため安心して飲ませることができます。
ミルクを飲む量は個人差があるので神経質になり過ぎないことが大事!
ミルクを飲む量は個人差があるため基本的に目安量としか言えません。普段自分の赤ちゃんがどのくらい飲んでいるか、というのが重要です。普段の赤ちゃんの様子をしっかり見ていてあげてくださいね。
神経質になりすぎると赤ちゃんにも伝わります!普段よりも飲む量が少ない時は心配してしまうかもしれませんが、その場合はまず冷静に気が散るようなものが近くにないか、環境は整っているか、うんちは出ているか、などを考えてみるといいかもしれません。
体調が悪そうな時は迷わず病院に連れて行ってあげてください。
ミルクはメリットが沢山!栄養も満点なので母乳育児でなくても子供はしっかり大きくなります。大きくなった時ミルクで悩んでいたのが嘘だったかのようにしっかり成長してくれますよ。
ミルクを飲む時期はほんの一瞬。今の時期を楽しんでくださいね!