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魔の2歳児。イヤイヤ期幼児を我慢させないでしつける6つのオススメ対処法

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子どもが1歳児・2歳児の頃になると、自己主張が強くなってくるために、「我慢して欲しい!」と思うような行動が増えてきます。魔の2歳児と呼ばれるように、特にイヤイヤ期と呼ばれる2歳児には、イライラさせられたり、手を焼いているママがほとんどでしょう。

何とかするため行動を抑制するような「もう、いいかげんにしなさい!」と頭ごなしに我慢させてしまった経験のある人も多いでしょう。しかし、そのように我慢させることで、のちのち子どもの成長に悪影響が出るかもしれないことをご存知でしょうか?

今回は、発達心理学・教育心理学の先生のお話しをもとに、『我慢による悪影響のこと』『我慢して欲しい時のオススメ対処法』などをご紹介します。

1,2歳児の子どもの行動は、重要で意味のある行動?

1,2歳児の頃の子どもは、何でも手に取って触ったり、何でも口に入れたり、一生懸命意欲的に動きます。

親の目線で子どもの行動を見ると、危険がいっぱいで「止めてほしい」と思うかもしれません。しかし、これらの行動はとても重要で意味のある行動…。自分が生きている世の中の仕組みを知ろうとしている姿なのです。

また、「魔の2歳児」という言葉もあるように、2歳くらいになるとイヤイヤ期が始まります。この頃はまだ理性を司る脳が未発達なので、相手の気持ちを考えたり、まわりの状況を見て言動をつつしむなんて能力は未熟です。

成長し自我が目覚めてきて「あれをやりたい!」「これもやりたい!」という、本能的な欲求を抑えることができず、それがイヤイヤ期となって現れるそうです。

そんなイヤイヤ期は誰もが通る成長過程の1つ。育て方の問題ではなく、順調に成長している証拠であり、イヤイヤすることはとても大切なことだと言えます。

3歳くらいになれば言葉が理解できるようになりますので、それまでは子どもに我慢させない方が良いとされています。

我慢をさせないことで我慢できるようになる?

1,2歳児の子どもには我慢をさせずに、思い切り欲求を満たせるようにしてあげます。そうすることで、自分の行動を肯定してくれていると感じ、親との信頼関係が構築されていくのだそうです。

その結果、子どもは「何でもできる!」という自信を身に付けることができ、いずれ「我慢もできる!」と思えるようになります。自発的な我慢ができるようになるということです。

ですので危険が伴う場面以外では、子どもに制限させないことをオススメします。

1,2歳児の子どもに我慢させると、どんな悪影響がある?

では逆に、1,2歳児の子そもに我慢をさせてしまった場合はどうなるでしょうか?

1,2歳の頃は理屈が通じないことが多いので、上手に止めさせることはなかなか難しいものです。「ダメ!」「止めなさい!」など、つい頭ごなしに禁止して、我慢をさせてしまうこともあるでしょう。

しかし、今はダメな理由が理解できない年齢です。頭ごなしに禁止されることで「行動を否定された」と思ってしまいます。我慢させられる機会が多くなることで、親への信頼が育たず子そもが不安な気持ちになり、そして積極的な行動が苦手になってしまいます。

まとめると、【1,2歳児の子どもに我慢させると積極的な行動が苦手になる】ということです。

子どもに我慢して欲しい時の【オススメ対処法6選】

では、やって欲しくないことを止めさせたい場合、どのように我慢をさせたら良いのでしょうか?発達心理学・教育心理学の先生に教えてもらった、オススメの対処法をご紹介します。

我慢させない環境作りをすること!

1,2歳児の子どもが『こぼす、散らかす』は当たり前のことです。触って欲しくないモノ、汚したくないモノは、子どもの手が届かないところに置きましょう。

して欲しくないことを子どもにされないように、前もって、『子どもがそうしたくならない、できない環境を整えること』から始めましょう。

家の中全体の配置を変更しなければいけませんから、最初はとても大変なことかもしれません。しかしその分、「○○しちゃダメ!」と禁止する回数が減りますから、結果的に親の負担が軽くなります。子どもも思う存分活動できて幸せですよね。

温かく見守ってあげること

一番近くにいる存在である親の反応に、子どもはとても敏感です。親の反応が欲しいと思って行動しているケースも多いです。

子どもがこちら見てきたら、しっかりその視線を受け止めてあげることが大切。そして、反応が欲しそうな顔をしていたら、「えらいね!」「すごいね!」など共感してあげることが大切です。

子どもの行動に対して親が知らん顔だと、「見て欲しい!」「聞いて欲しい!」という気持ちを失ってしまいます。子どもの行動を温かく見守ってあげましょう。

親がお手本を見せてあげること

「ジュース!ジュース!」とだだをこねることもあるでしょう。

そんなとき例えば「ジュース飲みたいね!でももうすぐご飯だからママの我慢するね!」などと、親が我慢する姿を率先して見せて、それを言葉にして伝えましょう。

子どもは親の姿をきちんと見ていて、理屈ではなく身体全身で感じ取っています。また、他の子との交流がある時などは、「○○ちゃんも我慢してるよ!偉いね!」などと他の子が我慢していることを伝えるのも効果的です。

気持ちの切り替えを手伝うこと

1歳児の頃は、理屈でダメという事を理解するのは難しいです。母親・父親が子どもの気持ちの切り替えを手伝ってあげましょう。

例えば、して欲しくないことをしている時、「アンパンマンがいるよ!」「絵本を読もうね!」などと、他のことに注意を向けられるように言葉がけをしましょう。

2歳児の頃になるとある程度理解できるようになりますので、まず第一に「楽しいよね!」などと子どもの気持ちに共感してから、「もうおねんねの時間だから」「ご飯食べられなくなっちゃうから」など、何故ダメなのかを説明して理解するキッカケを作ってあげましょう。何度も何度も繰り返すことで、だんだんと欲求をコントロールできるようになります。

子どものテンションを下げてから伝えること

例えば、ソファの上でピョンピョンと笑いながらジャンプしている子どもに、「ホコリがたつから静かにしてね!」と言っても、子どもの耳には届きません。楽しすぎてハイテンションになっている場合には、一度抱っこしたりして動きを止めてテンションを下げさせることが必要です。

落ち着いたと判断した上で、「ホコリすごいでしょ?これをスーって吸ったらコホンコホンって咳が出ちゃうんだよ」などと話してあげましょう。

ハイテンションだったらローテンションに導いてあげることが大切です。

ちゃんと見ていることを伝えること

1,2歳頃の子どもにとって親はとても重要な存在です。そんな父親・母親にかまって欲しいと、強く思っているのもこの時期です。

ただ、「夕飯を作っている途中だから、一人で遊んでいて欲しい」なんて時もあるでしょう。しかし、「子どもがかまって欲しくて、泣いたり喚いたりして困る…」なんてケースもよくあるパターンかと思います。

このように子どもがかまって欲しそうな行動をした場合、その行動の裏には「寂しい!」「満たされない!」などの気持ちが隠れているかもしれません。ですのでそのような時は、抱っこして「今は遊べないの!」「もう少し待っててね!」などと優しく声かけをしてあげると良いです。

また、子どもをおんぶして家事をしたり、目の届く範囲で遊ばせて「ちゃんと見ているアピール」をする。離れている場合でも、子どもが好きな歌を歌ってあげたりして「心は繋がっている」というサインを出すと良いでしょう。

以上、子どもに我慢して欲しい時の、理想の対処法をご紹介しました。1つの参考にしていただけたら嬉しいです。

こんなときは我慢させよう!

まず第一に我慢させるべきことは、怪我や事故につながるような危険なことです。

  • 高いところからジャンプしようとする。
  • 道路に飛び出す。
  • キッチンの刃物を触る。

などなど、一歩間違えばケガをしたり、生命の危機につながりかねないようなことは、しっかりと注意をして我慢させましょう。目を見て真剣に話せば、言葉が分からない1,2歳児でも、「やっちゃダメなことなんだな」と肌で感じてくれるものです。

また、公園で他の子どもに石を投げたり、突き飛ばしたりなどの行動も危険ですし、相手を傷つける行為ですので、今後同じことをやらないように叱っておくことが大事です。

他にも、公共の場所で大騒ぎしたり、スーパーの野菜をべたべた触ったりなど、人に迷惑をかけるようなことについても我慢を覚えさせる必要があります。最初から公共の場所のマナーを理解するのは難しいので、少しずつ覚えていけたら良いですね。

 

今まで頭ごなしに我慢させてしまった!もう遅い??

しかし、今回の『1,2歳児の子どもに我慢させると悪影響がある』という話を聞いて…

「今までいつも頭ごなしに叱ってしまっていた。どうしよう??」

と不安に感じている人もいるかもしれません。その場合、今日からでも『子どもに我慢したと思わせない対応』をしましょう。

「もう遅いのかどうか?」については、今後のママ・パパの心がけ次第で変わってきます。オススメの対処法を参考に、日ごろから子どもの気持ちを受け止めて共感してあげて、安心できる親子関係を構築していきたいですね。

日々の生活の中では、ときに親の都合を優先して、子どもに我慢をさせてしまう場面もあるかもしれません。そして、子どもが泣き叫んだり、地団太を踏んだりすることもあるでしょう。

そんな時には「よく我慢できたね!」「ママは嬉しいよ!」などと、我慢したことを褒めてあげると良いです。『我慢したこと=良いこと』とつなげる事ができ、「我慢して良かった!」と子どもに感じてもらえます。

1,2歳の時期はあっという間。今の時間を楽しもう!

子どもが1,2歳である期間は、一生のうちのほんのわずかです。

泣き叫んだり駄々をこねたり、対応に四苦八苦するかもしれませんが、『今しか体験できない、大切な親子のコミュニケーション』と思って楽しんで欲しいです。

1,2歳児の行動を親目線で見ていると、して欲しくないことをして遊びたがることも多いです。しかし、子どもは純粋に目の前のことに興味関心をもち、好奇心のままに行動をしているだけのこと。そこに善悪の意識はなく、悪いことをしているとは思っていません。

ですので、頭ごなしに叱って我慢させてしまい、好奇心の芽を摘んでしまわないようにしたいですね。

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