【妊娠初期のQ&A】よくある63の疑問をズバッと解決!
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妊娠が発覚した妊娠初期の頃は、気になることがいっぱいあるでしょう。
妊娠すると、今まで気にならなかったちょっとしたことでも「これってお腹の赤ちゃんに良くないかも…」「これを食べても大丈夫なのか?」など、心配になってしまうもの…。
今回は、妊娠初期によくある疑問63パターンにお答えします。この記事で、あなたの妊娠初期の不安や心配が、少しでも解消したら嬉しく思います。
【妊娠初期のQ&A】~日常生活編~
【1】身体を冷やすのは胎児に良くない?
少々冷えるくらいなら、妊娠経過や胎児に直接影響を及ぼすことはありませんが、寒くなるほどに身体を冷やすのは避けるようにしましょう。
【2】犬や猫とは一緒に住まない方が良い?
犬に関しては妊娠前から一緒にいたのであれば問題ありません。犬の毛やフケが原因でアレルギーを起こす場合もあるので、掃除はこまめにするようにしたいですね。
猫に関しては、猫に寄生するトキソプラズマという原虫に初感染すると、胎児にトラブルが出る可能性があります。以前感染したことがあって、抗体が出来てれば心配ありませんが、抗体の有無が分からないのであれば、「口移しでご飯をあげる」「素手でうんちを片づける」などはしないように注意です。
【3】新築の家は胎児に良くない?
シックハウス症候群を気にしてのご意見かと思います。
シックハウス症候群とは
近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。(出典:www.mhlw.go.jp)
ただ、現在はシックハウス症候群の原因となる物質を出すような、材料の使用は規制されています。新築の家の胎児への影響は心配する必要はないでしょう。
【4】妊娠中は重いものを持たない方が良い?
お腹に力を入れて腹圧がかかると子宮が収縮するために、重いものは持たない方が良いとされています。少しくらい重いものなら問題ありませんが、お腹に力を入れなければ持てないほど重いものは、持たないようにしましょう。
【5】ガーデニングや家庭菜園をしても大丈夫?
ガーデニングや家庭菜園で問題となるのがトキソプラズマです。近年、ガーデニングや家庭菜園が人気のため、土からトキソプラズマに感染する人が増加しています。
トキソプラズマは口から入ることで感染しますから、土をいじる時は手袋をするようにし、土が手についてしまった場合は、石鹸で手をしっかり洗ってから家事をするようにしましょう。
【6】うつ伏せで寝るのはNG?
うつ伏せ状態が楽なのであれば問題ありませんが、胎児が成長してお腹が大きくなっていくにつれて、だんだんしんどくなってくると思います。その時には、抱き枕などを使って、横向きで寝るのがオススメです。「身体が楽かどうか?」が1つの判断基準です。
【7】急いでいる時に走るのは胎児に良くない?
出勤時間ギリギリで走ったり、信号が点滅してて走ったりなどは、小走り程度であれば直接胎児に影響することはありません。猛ダッシュはNGです。ただ、そのように急いでいるような時は転倒しやすいですから、基本的にはゆっくり行動することをオススメします。
【8】上の子の授乳は胎児に悪影響あり?
授乳によって子宮を収縮するホルモンが分泌するとされていますが、妊娠初期の子宮はその影響を受けにくいので、妊娠初期の時期であれば問題ないでしょう。妊娠6か月くらいには卒乳できるようにしたいですね。
【9】温泉に入っても大丈夫?
基本的には問題ありません。「雑菌が膣に入るのでは?」と思うかもしれませんが、膣内は常在菌の働きで悪い菌の働きを防いでくれますから大丈夫です。温泉地独特の硫黄のにおいも、それ自体が妊娠経過や胎児に影響することはありません。
ただ、妊娠すると肌が敏感になる人もいますので、刺激を感じたら長湯はせず短めに。ぬめりによる転倒にもご注意を!
【10】混雑する場所には行かない方が良い?
行くこと自体には問題ありませんが、妊娠初期はお腹が大きくなっておらず、妊婦さんだと認識してもらえません。お腹にぶつけられる可能性を考えて、お腹周りをしっかり手でガードして歩くようにしましょう。混雑するスポットにはなるべく行かない事が一番安心ですね。
【11】暑い夏。海水浴したいけど問題ない?
基本的には大丈夫です。海水に浸かるのも問題ありませんが、身体が冷えないように注意して下さい。波打ち際でパシャパシャと遊ぶ程度がオススメです。妊娠中は肌が敏感になりやすいので、紫外線による日焼けにも注意しましょう。
【12】動物園に行ってもOK?
檻の外から動物達を見て回るだけなら問題ありません。動物園ではよく「小動物のふれあいコーナー」みたいなのがありますが、そこに参加する場合は要注意です。猫がいる場合はトキソプラズマが心配ですし、他の動物にも思わぬ雑菌があるかもしれません。動物と触れ合った後は、しっかりと手洗いをするようにしましょう。
【13】自転車や車に乗るのは良くない?
まず、妊娠中は集中力が落ちたり、反射神経が鈍くなったりしやすいので、いつもの状態とは違うという認識を持ちましょう。
特に、お腹が大きくなってくるとバランスをくずしやすいので、基本的には自転車に乗らないことをオススメします。どうしても乗る場合は、ゆっくり目に慣れた道を走りましょう。
また、自転車や車に乗っている時の「振動」が心配になるかもしれませんが…、妊娠初期の頃は胎児は子宮の中で羊水に包まれ、プカプカと浮いている状態です。外からの衝撃から守られていますので、この時期に「振動」による胎児への影響は気にしなくても大丈夫そうです。
【14】飛行機や新幹線などの長距離移動は大丈夫?
妊娠経過や体調に問題がなければ、飛行機・新幹線に乗っても大丈夫です。ただ、妊娠中は血栓症を起こしやすいです。エコノミークラス症候群をご存知でしょうか?
エコノミークラス症候群(旅行者血栓症)
これは下肢が圧迫されてうっ血状態となり、血栓が生じることにより発症します。この血栓が肺に詰まってしまうことを「肺塞栓症」と言います。この2つを合わせて「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」と言います。(出典:www.otsuka.co.jp)
ですので、搭乗中・乗車中は血栓を防ぐために、積極的に手足を動かすようにしましょう。こまめに水分補給し、トイレにも立つよう心掛けることをオススメします。
妊娠中の旅行については次の記事にまとめてあります。
【15】ウォーキングやジョギングはした方が良い?
ウォーキングは手軽に出来る有酸素運動ですので、妊娠中にはオススメです。ジョギングは、普段から走っている人が体調が良い時に、軽く走る程度であれば問題ありません。普段ジョギングしていない人は、無理のない程度にウォーキングをしましょう。
【16】ヨガ教室に通っても良いですか?
ヨガはリラックス効果が期待できるので、妊婦さんにはオススメです。妊婦さん向けのマタニティヨガなら、専門のスタッフがいるので安心できるでしょう。ホットヨガは脱水症状になる心配があるのでNGです。
【17】ゴルフやテニスなどのスポーツはしても良い?
ゴルフ・テニス・ボーリング・バレーボール・サッカー・バトミントン・スノボなど、スポーツの多くは「身体をひねる」「お腹に力を入れる」「ジャンプする」「激しく動く」などが伴います。ですので、妊娠中はこれらの行動が伴うようなスポーツは控えるようにしましょう。
【妊娠初期のQ&A】~食べ物・飲み物編~
【18】妊娠中は温かいものを食べた方が良い?
妊娠中は身体を温めた方が良いので、温かいものを食べるのはオススメです。お腹が張りやすいのも防ぐ効果がありますし、血液の循環が良くなるので「むくみ防止」にも効果的です。温かいスープなど飲むとホッとしますから(ホットだけに、笑)、リラックス効果もあっていいですね。
【19】生肉は食べたらダメなのですか?
リステリア菌をご存知でしょうか?
河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。・・・食品安全委員会の評価書によると、リステリア感染症の推定患者数は年間200人(平成23年)とされています。リステリアに感染して重症化することはまれですが、妊婦、高齢者の方は注意が必要です。(出典:www.mhlw.go.jp)
とのことで、加熱処理が十分にされていない食べ物を摂取することで、リステリア菌に感染して食中毒を起こす可能性があります。妊娠中は抵抗力が弱まるため、感染しやすくなるんですね。
また、胎児に影響を及ぼす可能性がある「トキソプラズマ」に感染する恐れも…。妊娠中は生肉は控えて、ちゃんと火を通したものを食べるようにしましょう。
【20】生魚は食べたらダメなのですか?
これも主に生肉と同じ理由でオススメできません。生魚にはまれに食中毒の原因となる細菌がいる可能性がありますし、スモークサーモンはリステリア菌による食中毒の報告が実際にあります。何にせよ、妊娠中はなるべく火を通したものを食べるようにしましょう。
※お刺身などは新鮮なものであれば摂取可能ではあります。実際、インターネットの口コミ情報を見ると、「お刺身食べています」という妊婦さんも結構いますので、絶対にNGというワケではありません。ただ、「妊娠中は抵抗力が弱くなっていて食中毒になりやすい」事を分かった上で、“あくまで自己責任”ということを忘れないで下さいね。
【21】魚を食べる時には何に注意したら良い?
1つは上で説明したように、「生魚」には注意して欲しいこと。そして、大型の魚には胎児に影響を与えるレベルの「水銀」が含まれている可能性があります。水銀量を考慮した上で、魚を食べるようにして下さい。魚の水銀量についてはこちらの記事をご参照下さい。
【22】チーズは食べない方がいいのですか?
ナチュラルチーズは加熱殺菌していないため、リステリア菌による食中毒の危険性があります。ピザに乗せたりして加熱すれば問題ありませんが、そのまま食べることはオススメできません。
プロセスチーズはナチュラルチーズと違い、加熱殺菌していますのでそのまま食べても問題ありません。ただ、プロセスチーズは塩分が多いので、食べすぎには注意したいですね。
【23】貧血予防にレバーはたくさん食べるべき?
鉄分が豊富に含まれているレバーは「貧血予防」に効果的ではあります。しかし、レバーにはビタミンAも豊富に含まれており、妊娠初期の時期に過剰摂取することで、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。
牛レバーは1日50g程度、鶏レバー・豚レバーは1日4g程度、分量を考えた上で食べるようにして下さい。
【24】昆布やひじきは良くないのですか?
昆布にはヨウ素が含まれていて、このヨウ素を摂りすぎると胎児の甲状腺機能低下をまねく可能性があるとされています。普通に食べるくらいなら問題ありませんが、食べすぎには注意が必要です。
ひじきには無機ヒ素が含まれているというデータがあります。ただ、1日4.7g以上をずーーーっと食べ続けなければ問題ないとされています。どちらも食べすぎには注意して、適度な量を食べれば大丈夫です。
【25】卵かけご飯が好きですが生卵はダメ?
卵かけご飯は日本人のほとんどの人は大好きでしょう。食べたい気持ちは分かりますが…、卵の殻に付着したサルモネラ菌から感染する可能性があります。ですので、生卵は控えるようにして、なるべく加熱して食べるようにしましょう。
【26】ハムなどの加工品は食べても大丈夫?
ハム・ソーセージ・コンビーフなどの加工品は食べても問題ありませんが、食品添加物や塩分が多く含まれています。妊娠中は適量を心がけ、毎日にように沢山食べることは控えるようにしましょう。
【27】チョコレートなどのお菓子は食べても大丈夫?
チョコレートやクッキーなどの甘いお菓子には、糖分や脂肪分がたくさん含まれていますのでたくさん食べるのはオススメできません。少量を楽しむ程度に食べるようにしましょう。特にチョコレートはカフェインが含まれていますので、食べすぎには注意して下さい。
【28】コーヒーはカフェインが入ってるからダメ?
カフェインを長期的に過剰摂取すると、妊娠経過や胎児に悪い影響を及ぼすとされています。「1日1杯程度にする」「ノンカフェイン」にするなど、コーヒーの摂取はなるべく控えることをオススメします。また、ココア・紅茶・緑茶・ウーロン茶などにもカフェインは含まれていますので、1日1杯程度にして控えるようにしましょう。基本的にはノンカフェインのものがオススメです。
【29】ハーブティーがオススメって本当ですか?
ハーブティーにはカフェインが含まれていませんので、とてもオススメです。温かいハーブティーを飲むことで心も身体もリラックス出来るでしょう。ただ、妊娠中には避けた方が良い種類のハーブもありますので、注意が必要です。
毎日たくさん飲まなければ問題ないかもしれませんが、ハーブ専門店などで確認してから飲む方が安心できることでしょう。
【30】豆乳は飲んでも問題ない?
豆乳に含まれているイソフラボンを大量に摂取すると、胎児に悪影響を及ぼすと言われています。医学的根拠ははっきりとしていませんが、豆乳をたくさん飲むのはやめた方が良さそうです。適量を飲むようにすれば大丈夫でしょう。
ちなみに、黒豆茶にもイソフラボンが含まれていますので、黒豆茶を飲む場合にも量にご注意を!
【31】少しくらいならアルコール飲んでも大丈夫?
妊娠中にアルコールを摂取することで、赤ちゃんが胎児性アルコール症候群になる可能性があります。発達障害・学習障害をおこしてしまいますから、アルコールは出来るだけ控えるようにしましょう。
少しくらい…と言っても、「妊娠超初期の飲酒…、胎児へのアルコールの影響は大丈夫?」で書かれているように、胎児の中枢神経に影響がでる可能性があるとされていますから、妊娠に気付いたら飲酒を控えることをオススメします。
【32】ノンアルコールなら飲んでもOK?
アルコール1%未満であってもノンアルコールと表示されますので、ノンアルコールと書かれていても、アルコールが含まれている場合があるので注意しましょう。もしノンアルコール飲料を飲むなら、0.00%のものを選ぶようにして下さい。
【33】甘酒は飲んでも大丈夫?
甘酒には「米こうじ」で作ったものと「酒粕」から作ったものの2種類があります。米こうじで作った甘酒はアルコールが入っていないので、飲んでも問題ありません。酒粕で作った甘酒はアルコールが多少は入っていますので、加熱してアルコールをとばしてから飲むか、控えるようにしましょう。
【妊娠初期のQ&A】~病院・お薬など医療編~
【34】健康診断のX線検査は大丈夫?
通常の健康診断で行われるX線検査であれば問題ありません。X線の影響が心配になるのは、通常の何10倍もの線量を浴びた場合ですので、健康診断の内容がよく分からない場合は、事前に妊娠中であることを伝えておきましょう。
【35】妊娠中に歯医者に行っても良いの?
妊娠中であっても歯医者で治療は可能です。妊娠の週数や持病の有り無し、服用中の薬などの情報を伝えて下さい。治療中に気分が悪くなったら、すぐに先生に伝えましょう。
ちなみに歯の麻酔がOKかNGか心配になるかもしれませんが…、歯科治療で使う局部麻酔は量が少ないので、赤ちゃんへの影響の心配はいりません。歯のX線写真を撮るのも、お腹から離れているので大丈夫です。
ただ、親不知を抜くのは止めましょう。妊娠中は治療後の痛み止めを通常通りに使えないため、親不知の抜歯は産後に行うケースがほとんどです。
【36】インフルエンザの予防接種は受けても大丈夫?
「妊娠中は予防接種は受けれない」と思っている妊婦さんもいるようですが、それは予防接種の種類によります。インフルエンザに関しては妊娠初期から接種可能です。妊婦さんがインフルエンザにかかると、重症化する恐れがありますから、流行期に入る前に積極的に受けるようにしましょう。
【37】風疹の予防接種を受けても大丈夫?
風疹の予防接種は、弱くした風疹のウィルスを身体に取り入れ、軽くかかった状態にします。そのため、妊娠中は風疹の予防接種を受けることは出来ません!できれば妊娠前に風疹抗体価を調べておいて、自分が風疹に対して免疫があるのかどうかを知っておくようにして欲しいものです。もし妊娠後に免疫が少ないことが分かったら、人込みを避け、うがいや手洗いなどで予防するようにしましょう。
【38】妊娠中に市販薬を飲んだらダメですか?
妊娠初期は器官形成期と言って、胎児の器官が作られる大切な時期です。妊娠が分かったら市販薬を飲むのは避けて、産婦人科で薬を処方してもらうようにしましょう。市販薬でも成分によっては妊婦さんでも服用可能ですが、自己判断は避けるようにし、まずは産婦人科で医師に相談するのが基本です。
【39】イソジンでうがいをしても良い?
イソジンはうがい薬ですから、用法用量を守った上で使えば問題はありません。ただ、イソジンに含まれるヨードが、胎児の甲状腺機能に影響を与える恐れがあるとの報告もあります。また、「イソジンうがい薬の副作用」にも書いてあるように、イソジンを使い続けることで歯が茶色に着色する事もあるようなので、必要以上に使用しないことをオススメします。
【40】ぜんそくですが薬を飲んでも大丈夫?
ぜんそくの薬は胎児に影響しませんので、主治医に相談の上、飲んでも大丈夫です。薬を飲まないことで発作を起こしてしまった場合、赤ちゃんが低酸素状態になる危険性があり、逆に危ないので薬は飲むようにしましょう。
【41】カルシウムのサプリメントは飲んだ方が良い?
妊娠中はホルモンの影響で骨の量が減少するので、カルシウムのサプリメントで補うのはオススメです。ただ、カルシウムを沢山摂取しすぎると、尿路結石を引き起こす可能性もあるので注意して下さい。基本的には毎日の食事の中で摂取するのが望ましいです。
【42】鉄分のサプリメントは飲んだ方が良い?
妊娠中は貧血になりやすいので、貧血予防のために鉄分のサプリメントを摂取するのも効果的です。あくまで用量を守った上で摂取するようにして下さい。カルシウムと同様、基本は毎日の食事の中で摂取することをオススメします。もし貧血症状が重い場合には、医師に相談して薬を処方してもらいましょう。
【43】葉酸のサプリメントは飲んだ方が良い?
妊婦さんと言えば『葉酸』ですね。妊娠の1か月前~妊娠3か月の期間、葉酸を摂取することで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害発症のリスクが減るとされています。ですので、用量を守った上で摂取することはとてもオススメです。
厚生労働相の調査によると、葉酸の1日の摂取上限は1mg(1000ug)です。過剰摂取によって、赤ちゃんがぜんそくになるリスクが高まるといった報告もありますから、あくまで用量を守った上で妊娠後期まで飲むと良いでしょう。
【44】肌荒れ予防にビタミンのサプリを飲んでも良い?
ビタミンに関してはビタミンB・ビタミンCは飲んでも大丈夫です。ただ、妊娠初期にビタミンAを摂取しすぎることで、お腹の赤ちゃんに先天性の異常、奇形になる可能性があり、実際にそういった報告があるようです。ですので、ビタミンAの過剰摂取には注意して下さい。
【45】妊婦健診前は朝食抜きで受診した方が良い?
妊娠の系かや身体の状態をより正しく知るためには、いつもと同様の食生活の状態で受診することが望ましいです。妊婦健診前だからと言って、食事を抜いたり、糖分を控えたりなど、いつもと違うことをするのは良くありません。いつもと同様の食事をした状態で数値をチェックすることが大切ですね。
【妊娠初期のQ&A】~ママの身体編~
【46】妊娠前ヘビースモーカーだったけど大丈夫?
妊娠前に吸っていたタバコの影響が胎児に出ることはありません。ただ、妊娠中の喫煙により子宮内胎児発育遅延がおきることは有名ですし、流産・早産をまねく危険性もありますから、妊娠が発覚した時点ですぐに禁煙するようにしましょう。
【47】夫が喫煙者の場合、近くで喫煙されるのは良くない?
人が吸うタバコの煙を「副流煙」、自分で直接吸うタバコの煙を「主流煙」と言いますが、副流煙の方が主流煙よりも有害物質が多く含まれています。ママが煙を吸い込むことがないように、家の外でタバコを吸ってもらうようにしましょう。
【48】つわりを風邪と勘違いし、市販薬を飲んでしまったけど大丈夫?
妊娠超初期の頃はまだ妊娠に気付かず、このように市販薬を飲んでしまうケースはとても多いようです。多くの場合、1度、2度飲んだくらいであれば、問題ないことが多いです。しかし、市販薬には妊婦さんが飲んでもOKのものとそうでないものがあります。心配なのであれば、その市販薬を医師に確認してもらって相談してみて下さい。
【49】眠気がひどいのですが妊娠の影響ですか?
妊娠初期にはプロゲステロンというホルモンが増えるのですが、このプロゲステロンによって眠気が生じます。妊娠初期の頃には眠くなったりだるくなったりすることが多いですが、胎盤が完成する妊娠4か月ごろには落ち着いています。
【50】妊娠中は虫歯になりやすい?歯が悪くなるってホント?
妊娠するとホルモンの影響で口腔内の細菌が増えやすくなります。また、つわりのために食事を少量ずつ回数を増やす人も多く、虫歯になりやすい条件が揃うので、虫歯になりやすいのは事実です。また、口の中のケアが怠りがちになるので、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。お口の中のケアはしっかりとしたいですね。
【51】歯周病は胎児に悪影響があるって本当ですか?
歯周病にかかった時に、炎症性の物質が作られるのですが、この物質の中には、血液中に入り込むと子宮収縮を起こして早産につながるものもあります。また、歯周病の菌が羊水に入り、胎児の発達を阻害する可能性もあります。妊娠前以上に、お口の中のケアには気を付けるようにしましょう。
【52】乳首の黒ずみは妊娠の影響ですか?
乳首の黒ずみの原因は、妊娠によるホルモンの変化が原因と考えられます。このホルモンがメラニン色素の色素細胞を刺激し、肌内部のメラニン色素が増えるため、色素沈着が起こりやすくなり乳首が黒ずみやすくなります。また、赤ちゃんの授乳に備えて黒ずんでくるという考え方もあるようです。
【53】胎動はどのくらいの時期に感じる?
脂肪のつき方や羊水量によっても異なりますが、妊娠19週目くらいから感じる人が多いようです。初妊婦さんの場合、腸の動きを胎動を感じる人も。中には「ヘビが動いている感じ」と表現する人もいます。はじめはよく分からなくても、妊娠6か月を過ぎれば、はっきりと胎動だと感じられるようになるでしょう。
【54】妊娠初期の出血は大丈夫?受診すべき?
妊娠初期の頃は、経過が順調であっても出血することがあります。「茶色のおりものが出る」「少量の出血がある」くらいであれば、様子をみましょう。出血が止まらない時や、出血量が増えているような場合は、主治医に相談してみましょう。
【55】流産と切迫流産って何が違うのですか?
流産は妊娠が完全に中断してしまった状態です。切迫流産は「流産の心配はあるが、妊娠は継続している」状態です。胎児の心拍が確認されていれば、「切迫流産」と言われますが、多くは妊娠が継続するケースが多いようです。出血やおなかの張り、おなかの痛みなどが兆候としてあらわれます。
【妊娠初期のQ&A】~ママの美容・健康編~
【56】パーマやカラーリングはしても大丈夫?
美容院でパーマ・縮毛矯正・カラーリング・白髪染めなどをしてもらう事に特に問題はありません。ただ、パーマやカラーリングの際に、強めの薬剤を使用することもあります。妊娠中は肌が敏感になったり、かぶれやすくなることもあるので、低刺激のものを使ってもらうのも1つの考えです。気分が悪くなったらすぐに伝えるようにしましょう。
【57】ネイルはOK?
マニキュアやジェルネイルなどは、赤ちゃんに影響することはないので、楽しんでもらっても大丈夫です。ただ、妊婦健診時やお産の時などに、医師が爪の色を見て、ママの身体の状態を判断することがあります。ですので、病院に行く時には爪に何もつけてない状態で行くか、すぐに拭き取れるようにしておくことをオススメします。
【58】足を温めるファッションにした方が良い?
冷えは妊婦さんの大敵です。足が冷えることで、直接胎児に影響を及ぼすわけではありませんが、日常的に冷えていると血流が悪くなり、お腹が張りやすくなりやすいです。季節や場所によっても変わるところですが、妊娠中は足を冷やさないようなファッションにすることをオススメします。
【59】ハイヒールを履いても大丈夫?
妊娠初期の頃はまだお腹が出ていませんから、「ハイヒール大丈夫ですよね!」と思うかもしれません。しかし、妊娠初期の頃はホルモンバラスンの変化の影響で、立ちくらみやめまいなどを起こしやすいです。転倒の危険性もありますから、高いヒールは避けた方が安心でしょう。
【60】マタニティウェアにするべきですか?
マタニティウェア・マタニティ下着の特徴は「身体を締め付けずゆったりとしていること」「肌に優しい素材で作られていること」です。ですので、この条件を満たしており、快適に過ごせるのであれば、マタニティウェアでなくても大丈夫です。
また、妊娠中は初期・中期・後期で大きく体型が変わります。マタニティウェアの中には、サイズの変化に対応できるものもありますので、とても便利かと思います。
【61】アロマセラピーをしても問題ない?
アロマセラピーで使用するエッセンシャルオイル(精油)の中には、妊娠中に使ってはいけないものもあります。本格的なアロマセラピーの場合、専門家に相談し、妊娠中に使っても大丈夫なものを使うようにしましょう。
アロマに関しては、アロマ系の石鹸・シャンプーを使ったり、アロマの香りの入浴剤を使うくらいであれば、問題ありません。
【62】マッサージや整体を受けても大丈夫?
妊娠中にマッサージや整体を受ける場合、子宮を刺激することもありますし、妊娠中に刺激してはいけないツボなどもありますから、妊婦さんの扱いに慣れているところで受けるようにしましょう。調子が悪くなったらすぐに中止しましょう。
マッサージチェアは全身が振動しますし、圧がかかる場所も明確ではありませんから、やめておくことをオススメします。
【63】パパとの喧嘩は胎教に良くないのですか?
妊娠7か月頃になると、赤ちゃんはパパ・ママの声を識別出来るようになります。喧嘩をしている声が聞こえますし、喧嘩でママがイライラすると、それも赤ちゃんに伝わってしまいます。喧嘩をすることなく、穏やかな気持ちで過ごせるようにしたいですね。
以上、【妊娠初期のQ&A】ということで、よくある疑問63パターンにお答えしました(^^)
妊娠初期については次の記事も参考になるでしょう。
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