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6割の妊婦さんが里帰り出産!里帰り出産する際の注意点。病院の引継ぎ方について。

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はじめてのお産はなにかと不安なことも多いので、里帰り出産を希望しているママも多いと思います。

里帰り出産というと、実家のお母さんやお父さんがあれこれ世話をやいてくれますし、一見すると良いことばかりのように思えますが、注意しなければならないことやデメリットとなることもあります。

そこで、里帰り出産の割合や必要な費用、注意点、メリットやデメリットなど、里帰り出産について徹底解説します。里帰り出産を考えているママは、この記事を参考にじっくり検討してみてください。

 

里帰り出産を経験したことのあるママの割合は?

ある調査によると、里帰り出産を経験したことのあるママの割合は6割になるそうです。出産を経験したママの半数以上が里帰り出産を経験していることになります。

 

里帰り出産を希望する場合に、はじめにやるべき4つのこととは?

里帰り出産をするためには、事前に準備をしておかなければいけないことがあります。妊娠がわかって、最終的に里帰り出産をしたい場合は、しっかり準備を整えておきましょう。

夫婦しっかり相談してから決める

里帰り出産をするということは、長ければ2~3か月の間ママは実家に帰省することになります。その間、パパは自宅ですべての家事と仕事を両立しなければいけなくなるため、パパの理解と協力が不可欠です。ママはそばに実家の親が常についていてもらえるので精神的に安心することができますが、ママがいない間はパパも自宅で頑張ってもらわなければなりません。

里帰り出産が元でけんかにならないように、まずは夫婦でしっかり相談してから決めるようにしましょう。

実家が里帰り出産を引き受けてくれるかを確認する

ママが里帰り出産を希望しても、実家で引き受けてもらえなければ里帰り出産をすることは難しいですね。特に、母親が仕事をしていたりすると、状況によっては仕事を休んでもらわなければならないこともあるため、実家の協力が得られるかどうかは大きなポイントになります。

夫の理解を得られたら、まずは実家に里帰り出産を引き受けてもらえるかを確認してみましょう。

実家の近くの病院が里帰り出産を受け入れてくれているかを確認する

里帰り出産は、出産を引き受ける病院側にとってリスクが伴います。なぜなら、妊娠の経過を実際に確認することができない状態で出産を引き受けなければならないからです。もちろん、今まで健診を受けていた病院から健診の経過のデータをもらうことはできますが、妊娠中ママがどんな体調でどんな経過をたどってきたのかを知る手段は、今まで健診を受けていた病院からのデータがすべての情報ということになってしまうからです。

病院によっては、出産だけを引き受けてもらえないことや、里帰り出産の受け入れはしていても、里帰り出産までに事前に何度か健診を受ける必要がある病院もあります。

里帰り出産を希望する場合は、受け入れ先の病院があるか、事前の健診が必要なのかなどについて、しっかり確認しておくようにしましょう。出産先の予約の仕方は病院によって異なります。自分が希望している病院に連絡をして確認しておきましょう。

健診を受けている病院に里帰り出産の希望を伝える

妊娠がわかり、健診を受けるようになると、健診先の病院で出産先(健診を受けている病院での出産を希望するか、里帰り出産を希望するか)を聞かれることが多いです。このときに、里帰り出産が希望であることをしっかり伝えるようにしましょう。

健診先の病院と出産先の病院で情報を共有してもらう必要があります。出産先で健診がある場合は、その都度健診先の病院にも情報を伝え、健診先の病院、出産先の病院、妊婦さんで情報をしっかり共有できるようにしておきましょう。

 

里帰り出産に必要な費用とは?出産する病院によって費用が違うって本当?

正常分娩の場合、出産は病気ではないので保険が適用されません。そのため、出産費用は40~50万以上になる病院がほとんどです。また、分娩費用は出産する病院や出産した時刻などによっても異なります。出産に必要な金額がいくらくらいになるかはある程度事前に確認することができますので、出産予定にしている病院で診療時間内に正常分娩した場合の費用で確認しておくとよいでしょう。

帝王切開の場合は保険が適用され、3割負担になります。

正常分娩に必要な費用の平均金額

平成28年の国民健康保険会の調査によると正常分娩に必要な平均費用は以下のような結果が出ています。

医療機関の種類 正常分娩の平均費用
病院 511,652円
診療所(クリニック) 501,408円
助産院 464,943円

出典:国民健康保険会 正常分娩分の平均的な出産費用について(平成28年度)

病院または、診療所で出産をした場合、50万円ほどの費用がかかり、助産院で出産した場合は若干低い金額になっていることがわかります。
しかし、これはあくまでも平均費用なので、実際の分娩費用は病院や出産時間などの条件によっても異なりますし、個室を利用した場合は差額ベッド代が上乗せされることもあります。

里帰り前に出産予定病院の健診が必要な場合

里帰り出産をする場合、出産先の病院で出産前に事前に何度か健診が必要になることがあるというご紹介をしましたが、実家が遠い場合は健診にかかる費用に加えて、往復の交通費が健診のたびに必要になります。健診の必要のない病院もありますが、出産前に必要な健診の回数は受け入れ側の病院によって異なります。健診の回数が多く、交通費も高い場合は、出産前の健診費用が負担になることもあります。

実家にお世話になっている間の生活費はどうするか

里帰り出産をする場合、受け入れ側(出産先)の病院で妊娠何週目までに里帰りをしてくださいと指定があることが多いです。里帰り出産をする場合、里帰りをしてから出産までの期間に加えて、産褥期も実家で過ごす人は、2~3か月間実家でお世話になる人もいます。

帰省のように数日お世話になるだけならば、実家に対して特にお礼はしないという人も多いでしょう。しかし、2~3か月実家にお世話になることを考えると、まったく生活費を負担しないというのも気が引けてしまいますよね?

実家のほうでお礼や生活費はいらないといわれる可能性もありますが、里帰り出産している間の生活費についても事前に夫婦で相談しておくようにしましょう。

実家へのお礼いくらくらい渡せばいい?

里帰りをしたママが実家にいくらくらいお礼をしたかを調べてみると、滞在した期間によっても異なりますが、1~3万円~10万円と幅があることがわかりました。なかには、いらないといわれたので、まったく渡さなかったという人もいます。

たとえ実家とはいえ、結婚をして家計が別になっていることを考慮して3万円前後を渡したという人が多いようです。実家に滞在している期間は人によって異なりますので、夫とも相談して金額を決めるといいでしょう。

実家にお世話になっている間は苦労をかけてしまったので、のんびりできるように温泉旅行をプレゼントしたという人もいるようです。お金を受け取ってもらえなかった場合は、旅行をプレゼントするのもいいかもしれませんね。

 

出産一時金とは?出産一時金の受け取り方と申請方法

出産一時金という制度があることをご存知ですか。出産一時金とは、高額な分娩費用の負担を減らすために健康保険組合から支給されるお金のことをいいます。出産一時金は、加入している保険の種類にかかわらず一律で42万円の支給を受けることができます。

出産一時金を受け取る方法と申請方法

出産一時金を受け取る方法は2通りあります。1つは、保険組合から出産した医療機関に直接支払われる方法です。もうひとつは、出産時に組合員(出産した人)が分娩にかかった費用をいったん全額負担して、後日健康組合に出産一時金を請求する方法です。

出産一時金の申請書は、国民保険の場合は市町村役場でもらうことができます。パパまたはママ本人の社会保険の場合は、会社の総務にお願いするともらうことができます。病院で用意しているところもあります。

直接支払われる方法は、実際にかかった分娩費用から出産一時金の42万円を引いて残った金額を支払います。実際にかかった分娩費用が42万円に満たなかった場合は、差額を申請すると残りの金額を保険加入者本人が受け取ることができます。

現在は、出産一時金の直接支払いを利用している医療機関が多いことと、一時的であれ出産した人が高額な費用を負担する必要がないため、出産一時金の受け取り方法は、直接支払いを利用する人が多いです。

直接支払いを利用する場合は、出産一時金の申請書も病院で用意される場合がありますが、自分で用意しておいた方がいい場合もあります。念のため市町村役場や会社の総務課などでもらっておくとよいでしょう

そのほか、妊娠や出産、子育てに関わるお金について、育ラボでは全13記事でまとめています。良かったらチェックして下さいね。

 

里帰り出産のメリットとデメリット

ママの目線から見ると里帰り出産にはメリットが多くあるように感じますよね。でも、実は里帰り出産にはメリットだけではなくデメリットもあります。
里帰り出産のメリットもデメリットも理解したうえで、どこで出産するのがいいかを決めてみてくださいね。

里帰り出産のメリット

里帰り出産の最大のメリットは『ママが安心できる』ってことですよね。体調が悪くて家事が大変なときは、自分の母親に甘えることができますし、出産して退院してからも母親の先輩である自分の母親が常にいてくれるのも心強いですね。

産褥期のママの体がつらいときは、家事も自分の母親なら甘えることができますし、慣れない子育てに専念できるというのもメリットの1つです。

いざというときは、病院にすぐに連れて行ってもらえる自分の親が家にいてくれるというのも安心できますね。

もうひとつのメリットとしては、実家の親に孫とゆっくりいられる時間を作ってあげられることです。出産後も帰省などで赤ちゃんと合わせてあげることはできますが、赤ちゃんの成長は早いですよね。産まれたばかりの赤ちゃんをゆっくり見せてあげられるのも親孝行になるのではないでしょうか。

里帰り出産のデメリット

里帰り出産には、デメリットもあります。里帰り出産をする場合は、以下のようなデメリットがあることを理解した上で、デメリットを最小限に抑える工夫をしておくことをおすすめします。

 

1.里帰り出産前に出産予定病院での健診をしなければならない場合、出産先の健診費用の他に移動の交通費がかかり、実家が遠い場合は妊娠中に遠方まで移動しなければいけなくなることがある。

2.里帰り中は、夫が長期間1人になってしまうことがあるので、夫婦のコミュニケーション不足になってしまう可能性がある。

それによって、産後クライシスや浮気につながることもあるようです。

3.健診を受けていた病院と出産する病院が異なるため、出産を引き受ける病院が妊娠中の詳しい経過がわからない状態で出産しなければならない。

4.出産先の先生や看護師、助産師さんとの信頼関係が少ない状態で出産しなければならない。

5.里帰り中は、すぐに親に頼れる状態で過ごしていたのに、自分の家に戻ったときから1人で子育てをしなければならなくなるため、実家から家に戻ったあと、家事の負担や子育ての不安などで精神的に負担が大きく感じてしまうことがある。

6.実家が遠い場合、実家から自分の家に戻るときに、産まれて間もない赤ちゃんを長距離移動させなくてはいけなくなってしまう。

 

デメリットを最小限にする工夫

上記のようなデメリットを最小限に抑えるためにはどんな工夫ができるのでしょうか。

1.里帰り出産前に出産予定の病院での健診を受けなければならない場合、健診までの期間が長いときはさほど負担に感じないこともありますが、健診までの期間が短くなってくると健診のたびに里帰りにかかる時間、移動、金銭的負担が大きくなることがあります。
入院直前まで健診が続く場合は、早めに里帰りをしてしまうことも選択肢として考えてみましょう。

2.里帰りをしている期間は人によって異なりますが、長い場合は2~3か月程度里帰りをしているというママもいます。夫が寂しい思いをしないように、妻の方から定期的に電話やLINE、メールなどで連絡するように心がけましょう。また、出産後は赤ちゃんの写真を送ってあげると、離れていてもパパという自覚が芽生えてくる人もいるのでおすすめです。

3.里帰り出産を受け入れてくれる病院の場合、正常な妊娠期間を過ごしている場合は、情報が少ないという問題を理解した上で出産を引き受けてくれているので大きな問題になることはほとんどありません。ですが、情報が少ないということに関しては事実なので、出産先の病院に対して、妊婦さんが病院では特に問題がないといわれたことでも、気になったことや不安なことがあったら、自分から情報を提供していくようにしてみましょう。

4.健診先の病院の先生や看護師さんとは定期的に顔を合わせていましたが、出産先の病院が出産前に定期的に健診に通う必要がなかった場合、ママも面識がほとんどない先生、看護師、助産師さんに赤ちゃんを取り上げてもらうことになります。

上記の内容と重複しますが、心配や不安なことがある場合は、妊婦さんであるあなたのほうから積極的に質問をするなどをして、コミュニケーションを取るように心がけることをおすすめします。

5.里帰り中にあまり実家のお母さんに頼っていると、自分の家に帰って一人で家事と育児をこなさなければいけなくなったときに、家事や育児が負担に感じることがあったり、ちょっとしたことですぐに不安になってしまうことがあります。

実家のお母さんに甘えられるというのは里帰り出産の最大のメリットですが、自分の家に戻ったときに一人で家事も育児もこなしていくことになります。育児はもちろんですが家事もできるだけ手伝いをして、自分の家に戻ったあとの実際の生活環境に近い状態で生活するようにしておくことをおすすめします。

6. 実家が遠い場合、産まれて間もない、首もすわっていない状態の赤ちゃんを連れて自分の家まで移動する必要があります。いつもより休憩時間を多く取るなど、赤ちゃんやママが負担にならないように帰ることができるように、最適な交通手段の選択も含めて、ゆっくりとしたスケジュールで戻れるように計画を立てておきましょう。

 

いつから帰省する?里帰り出産で実家に帰るタイミング

里帰り出産をする場合、実家に帰るタイミングで一番多いのは、妊娠30週~35週の間です。受け入れ先の病院によって、対応が違う場合があります。まずは、出産先の病院にいつまでに戻ればいいかを確認しておきましょう。

実家が早めに受け入れてくれる場合は、早めに実家に戻ったほうが安心できますが、その分夫と離れる時間も長くなります。病院の対応を確認したあとに、実家や夫と相談をして実家に帰るタイミングを決めるようにするとよいでしょう。

 

里帰り出産に必要な持ち物は?準備するものリスト

里帰り出産に必要な持ち物をまとめてみました。書類関係は、忘れてしまうと入院時に困ることがありますし、あとから夫に送ってもらおうとしてもしまってある場所がわからないという事態になってしまう可能性もあります。必要なものをしっかり準備してから実家に戻るようにしましょう。

<書類関係>

  • 母子手帳
  • 病院の紹介状(経過報告書)
  • 健康保険証
  • 印鑑
  • 出産一時金申請書(直接支払いをする場合は、出産一時金の申請の手続きは病院で行ってもらえます)

<マタニティ関係>

  • 妊娠中のママの着替え(マタニティウエア、下着など)
  • 普段使っている化粧品など
  • 入院セット(出産先の病院で指定がありますので、事前に確認しておきましょう)

<出産後に必要になるもの>

  • ママの洋服(授乳しやすいものやマタニティウエア以外の洋服も準備しておきましょう)※普段着だけでなく、自宅に帰るようのお出かけ着も準備しておきましょう。
  • 赤ちゃんの下着、洋服(実家にいる間だけなので、洗い替えがある状態であれば大丈夫です)
  • 哺乳瓶、おしりふきなどの育児用品

<赤ちゃんが産まれてから準備したほうがいいもの>

  • おむつ
  • ミルク

おむつは、赤ちゃんの生まれたときの体重によってサイズを変える必要がありますし、ミルクは病院で使っているものと同じものから始めるほうが赤ちゃんが違和感なくミルクを飲んでくれることがあります。おむつやミルクは、赤ちゃんが産まれてから準備することをおすすめします。

<レンタルでも対応できるもの>

・ベビーバス

ベビーバスは、産まれたばかりの赤ちゃんの沐浴に必要ですが、赤ちゃんのおへそが乾いて、1か月健診を終わるころには大人のお風呂に入ってもよいといわれることが多いです。産後1か月くらいまでは実家にいる予定の場合は、ベビーバスはレンタルでも十分対応することができます。レンタルする場合は、忘れずに予約しておきましょう。

・クーファン

赤ちゃんと一緒に自分の家に帰るときに、車などでの移動を考えている場合は、赤ちゃんを寝かすことができるかご(クーファン)はあったほうが便利です。クーファンがあれば、赤ちゃんを寝かせた状態で移動することができます。家に帰ったら使う機会がないという人は、レンタルでもいいでしょう。クーファンを購入したという人は、2人目の赤ちゃんが産まれたときも使うことがあったので、購入しておいてよかったというママもいました。今後も使う予定があるという人は、レンタルではなく購入してもいいと思います。

出産で必要なグッズは次の記事に詳しく解説してあります。

妊娠の経過によっては里帰り出産ができなくなることも理解しておく

何の問題もなく妊娠生活ができていた場合は特に問題はありませんが、妊娠の経過によっては里帰り出産ができなくなってしまうこともあります。
健診先の病院で、里帰り出産が難しいという判断があった場合は、病院の指示に従うようにしてくださいね。

 

まとめ

里帰り出産を考えているママが気になるポイントについてまとめてみました。

里帰り出産は、ママにとっては安心して出産に臨むことができますが、里帰り先の近くの病院で出産だけを受け入れてもらえるのか確認する必要がありますし、何よりパパや実家の協力がなければ里帰り出産をすることはできません。

里帰りしている間、親に全部任せて甘えてしまうと、自宅に帰ってから家事と育児をひとりでこなさなければいけないことが負担に感じてしまい、つらくなってしまうことがあります。里帰り中は、子育てだけではなく家事なども体の調子を見ながら、自宅に帰ったときとできるだけ近い環境になるような生活を心がけるようにしてください。

また、里帰り出産は、自宅に残っているパパにとっても大変な時期です。里帰り出産が元で喧嘩になってしまったり、夫婦のコミュニケーション不足になってしまうこともあります。里帰り出産をさせてくれたパパのためにも、実家にいる間はママの方から積極的に連絡をするようにしましょう。

ご紹介のように里帰り出産には、メリットもデメリットもあります。その両方を踏まえたうえで、自分がどんな出産をしたいかを考え、周りの人ともしっかり相談してきめるようにしてみてくださいね。

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