つわり症状で一番多いにおいつわり「…の匂いが苦手に」においつわり対策17豆知識
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妊娠中の「つわり」でよくある症状の1つが「におい(匂い)つわり」です。
妊娠初期はにおいに敏感になり、「今まで大丈夫だったにおいが苦手になった」という経験をする人が多いようです。
今回はそんな「においつわり」について、具体的な症状、どんな匂いが苦手になるのか、対策方法など解説していきます。
【敏感】においつわりの症状は?
においつわりの症状は、「とにかくにおいに敏感になること」です。
- タバコのにおい
- 生ごみのにおい
- お風呂の排水溝のにおい
- おじさんの加齢臭
など、もともと苦手だった匂いがさらに苦手になったり、強烈に拒否反応を示すようになったりします。また、
- 食べ物のにおい
- シャンプーの香り
- 歯磨き粉のにおい
- スーパーの生鮮食料品売り場のにおい
- 香水のにおい
- 湯気
などなど、今まで気にならなかった匂いや、むしろ好きだった匂いが悪臭に感じるようになったりします。
残念な事に「旦那さんのにおいがダメになった」という人も多いようです。どんなにおいが苦手になるのかは、人それぞれで個人差がありますね。
においつわりの症状が軽いうちは、「マスクをする」などちょっとした事で我慢できますが、症状が重くなると「匂いで吐いてしまう」「食事ができない」など、日常生活に支障が出てくることもあります。
アンケート調査、他の妊婦さんはどんな匂いが苦手になった?
実際に、妊婦さんが「つわり中に苦手になった場所、匂い」についての、アンケート調査が公開されていたのでご紹介します。
出典:pixy.cx
見て分かるように、断トツに多いのが
1位:たばこ
2位:キッチン
3位:生鮮売り場
の3つです。よく、においに敏感になる原因として「腐った食べ物・ゴミの匂い・煙などの有害なものから母体と胎児を守るため」と言われますが、なるほどな!と思わせる結果ではないでしょうか。
他にも、
4位:冷蔵庫
5位:歯磨き粉
6位:湯気・湿気
7位:スーパー
8位:生ゴミ
9位:香水・化粧・整髪料
10位:すべて
11位:お風呂場・石けん類
12位:夫
13位:洗濯・洗剤
などなど、いろいろなにおいに対して、拒否反応が出ることが分かりますね。
妊娠してから、あなたが苦手になったにおいは何ですか?
アンケート調査の内容も参考にしつつ、「あなたが苦手なにおい」について把握しておくことをオススメします。
においつわり対策17豆知識
それでは、つわり経験者の口コミや専門家の意見を元に、においつわり対策を徹底的にご紹介していきます。
自分自身を知ること
先ほど説明したように、「あなたが苦手なにおい」について、気がついた時にメモしておきましょう。妊娠中どんなにおいが苦手になるのかは人それぞれで、対策法も人それぞれで正解はありません。あなたにピッタリの対策をするためにも、まずはあなた自身の苦手なにおいを把握することが大切です。
苦手なにおいを徹底的に避ける
においつわりは「におい」で気分が悪くなりますから、基本的には「苦手なにおいを避ける」しかありません。あなた自身にとって苦手なにおいを把握し、そのにおいに近づかないようにしましょう。あなたの生活上、近づかざるを得ないのであれば、そのにおいの影響を受けないような対策が必要です。いろんな対策法を書いていきますね。
冷ましたもの・冷たいものを食べる
温かいものは冷たいものに比べると、においが強いです。特に出来立てほやほやの「ご飯・スープ・味噌汁・鍋もの」など、湯気が出てるようなものを苦手に感じる人が多いです。においを抑えるために、冷ましてから食べると良いでしょう。または「ざるそば」「ざるうどん」「そうめん」など、ツルッとした冷たい食べ物もオススメです。
鼻栓をする
においを遮断するという意味では「鼻栓」はとても有効です。ただ、口呼吸で息苦しい、口の中が乾燥する、虫歯や歯周病になりやすくなるなどのデメリットがあるので、「食事の準備中のみ」「食器を洗ってる時のみ」など、時間を限定して試してみると良いでしょう。旦那さんの印象は悪いかもしれませんが(笑)
マスクを着用する
外出時は家の中と違っていろいろと対策できませんから、苦手なにおいを軽減するためにマスクを着用しましょう。ただ、マスクは薄いので十分ににおいを遮断出来ないかもしれません。においをまぎらわす為にマスクにアロマオイルを1滴たらしたり、マスクの下で鼻栓をするのもオススメです。マスクの着用は病気の予防にも効果的ですし、化粧品のにおいが苦手なら、ノーメイクでも顔を隠せて便利です。
アロマで芳香浴をする
アロマで香りを楽しむ芳香浴もオススメ。お部屋がアロマのいい香りで満たされて、気分をリフレッシュさせることができるでしょう。ディフューザーやアロマポットを使うのもよし、マグカップにお湯を入れアロマオイルを1,2滴垂らすという方法もオススメ。
※アロマについては妊婦さん禁忌なものもあるので注意が必要です。
アロマスプレーを作る
アロマスプレーというのは、スプレー容器に「エタノール・水・アロマオイル」を入れたもの。ファブリーズをシュッシュッと散布するように、良い香りを部屋に広げることができます。カーテンや洋服、ソファーやベッドなどの布類につけておくと、良い香りが継続しやすいです。
部屋の空気を綺麗にする
これまで生活してきた自宅の部屋のにおいは、なかなか取れないものです。まめに窓を開けて空気を入れ替えたり、換気扇をフル回転したり、空気清浄機を使ったりして、お部屋の空気をクリーンにしましょう。
無香料or好きな香りのシャンプーや洗剤に変える
シャンプーやボディーソープ、スキンケア用品、歯磨き粉、台所用洗剤、洗濯用洗剤、柔軟剤などなどのにおいが苦手になる人も多いです。その場合は、それぞれ無香料または、好きな香りのものに変えると良いでしょう。妊娠中は「柑橘系やミント系のにおい」を好む妊婦さんが多いようです。
喫煙者を部屋の中に入れない
先ほど紹介したデータから分かるように、タバコは「つわり中の苦手なにおいNO.1」です。服についたタバコ臭にも敏感ですから、タバコを吸う人は部屋に入れないようにしましょう。もし旦那さんが喫煙者であれば、出来る事ならこれを機会に禁煙してもらいところです。
食料品調達は任せるor宅配サービスを使う
お肉や魚、調理のにおいのするスーパー等の生鮮売り場は、妊婦さんが苦手な場所の代表です。近づくだけで吐き気がする…という人も多いので、食料品の調達は旦那さんや家族にお願いすると良いでしょう。また、つわり中だけ食材宅配サービスを利用するのもオススメです。
炊飯器に近づかない
炊飯器でお米を焚いている時に白い湯気がでてくると思いますが、その湯気で吐き気をもよおしてしまう妊婦さんも多いです。においつわりで「温かいお米のにおいが苦手になった」という場合は、炊飯器には近づかないようにしましょう。
料理は任せるor宅配サービスを使う
食べ物のにおいがNGで料理が出来ないこともあるでしょう。そんな時は、旦那さんに作ってもらう、惣菜やお弁当にする、外で外食してきてもらうなど、料理をせずにすむ方法を考えましょう。
栄養バランスが気になるのであれば、食事宅配サービスの利用をオススメします。すでに完成された料理、「焼くだけでOK」など半調理済みの料理が当日注文で届きます。安くて栄養満点の料理ですから、上のお子さんのいるご家庭にも一押しです。
ゴミ捨て関連は家族や旦那さんに任せる
キッチンの生ゴミ臭で気分が悪くなる場合、生ゴミの処理を旦那さんや家族に任せ、ゴミ捨ても誰かに行ってもらいましょう。生ゴミの処理をしてもらえない場合は、「惣菜や弁当にする」「食事宅配サービスにする」など、生ゴミの出ないような食生活にしたいところです。
旦那さんに消臭グッズをプレゼントする
においつわりで旦那さんのにおいが苦手になる人も多いです。仕事帰りの旦那さんは汗のにおいがしみついていますので、汗取りパウダーシートや制汗スプレーなどの消臭グッズをプレゼントしてあげましょう。玄関にファブリーズを置いたり、帰ってきたらお風呂に直行させるなど、旦那さんの汗臭さを部屋に充満させないようにしましょう。
ガムを噛む、飴をなめる
ガムを噛んだり飴をなめることで、口から鼻周りがスッキリして、においつわりの症状が治まりやすいです。ミント系のガムや飴は口に入れていると、嫌なにおいが紛れやすくてオススメです。
排水口などはこまめに掃除する
キッチンの排水溝のにおいは、普段なら我慢できる程度でも、妊娠中は気分が悪くなりがちです。こまめに掃除をすることで、雑菌汚れによる排水臭に悩まされることはなくなるでしょう。排水溝のにおいの主な原因は生ゴミですから、生ゴミを出さないような食生活にするという方法も1つのアイデアです。
などなど、17つの対策方法をご紹介しました。苦手なにおい予防のために、あなたに合った方法を見つけていただけたらと思います。
においつわり以外の症状もある場合は、次の記事もご参照下さい。
においつわり対策で最も重要なこととは?
においつわり対策17か条を見て分かることは「旦那さんの理解が必要なものが多い」という事です。特に、料理などの食事関連のことについては、理解を得られていないと夫婦関係の悪化につながるので注意が必要です。
その為にも、旦那さんには「においつわり」の症状やツラさについて、しっかりと説明し、理解してもらうことが大切です。
ただ、男性はその辺のことに疎いことが多いので…、つわり情報が載ってるホームページや雑誌などを見せたり、妊婦健診に一緒に行ってもらって先生に説明してもらうなど、理解してもらうための努力をした方が良いかもしれません。
以上、においつわりの詳細情報や対策方法をご紹介しました。
旦那さんや家族にしっかりと理解をしてもらい、あなたに合った対策法を見つけて、ツラいつわり生活を乗り切っていただけたら幸いです。
また、つわり(悪阻)については、育ラボでは全14記事にまとめています。ぜひ妊婦さんに読んでいただき、つわりのお悩みを少しでも軽減していただけたら嬉しいです。