妊娠超初期症状に現れる頭痛とは?頭痛薬はNG?頭痛薬を使わない6つ対処方法を紹介
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よくある妊娠超初期症状の1つに「頭痛」があって、この時期にヒドい頭痛に悩まされる人も多いです。
今回はそんな妊娠超初期の「頭痛」について、症状や痛みの特徴、原因、6つの対処法、頭痛薬の○×などなどを解説していきます。生理前の頭痛との違いや見分け方などもご紹介します。
妊娠超初期症状の頭痛はどんな痛み?片(偏)頭痛?後頭部?
妊娠超初期症状としての頭痛は、主に「片(偏)頭痛(へんずつう)」であることが多いです。
片頭痛(へんずつう)とは、頭痛の一種で、偏頭痛とも表記する。頭の片側のみに発作的に発生し、脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴うのが特徴である。(出典:Wikipedia)
ズキンズキンという脈打つような痛みであるのが特徴で、身体を動かすことで頭に響いてしまい症状が悪化してしまうことも。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。人によっては、頭痛が起こるときにチカチカっと光が見えることがあるそうです。
また、妊娠超初期の頭痛として「緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)」もあります。後頭部を中心に頭全体が締めつけられるような重い痛みであるのが特徴です。肩・首のこりや、軽いめまいを伴うこともあります。
この緊張型頭痛は年齢や性別に関係なく、誰にでも発症する可能性がある頭痛です。
妊娠超初期に頭痛になる原因とは?
上記のように、妊娠超初期の頭痛はおもに「片頭痛」「緊張型頭痛」の2パターンに分類できます。それぞれの原因をご紹介していきます。
片頭痛の原因
まず、妊娠超初期ならではの頭痛が「片頭痛」です。妊娠するとホルモンバランスが大きく変わるのですが、血管を拡張する働きがあり、頭蓋骨内の血管も広がって炎症を起こすために頭痛が起こると考えられています。
ちなみに、妊娠中は赤ちゃんを守るために、女性ホルモンの量が高値に維持される(上下動がなくなる)ので、逆に「普段は頭痛があったけど、妊娠して頭痛がなくなった」という人も多いです。
緊張型頭痛の原因
次に「緊張型頭痛」の原因ですが、首や肩や頭の筋肉が緊張し、血行不良になることで頭痛が起こります。いわゆる「筋肉がこった状態」になってしまって血流が悪くなり、老廃物がたまり、それが周囲の神経を刺激して頭痛を引き起こすのです。
ではなぜ筋肉の緊張や血行不良が起こるのかというと、、、、
- 妊娠したことによる精神的なストレス
- 妊娠して運動不足になり身体の血行が悪くなる
- 妊娠・出産・育児に対する不安や緊張で自律神経が乱れる
- デスクワークなどでずっと同じ姿勢をキープしている
- スマホをずっと見てるなど目の使いすぎ
などなど、いろんな原因が考えられます。
そもそも妊娠中はとても疲れやすく、いつも通りの活動でも身体に大きな負担がかかりますから、緊張型頭痛も起こりやすくなると考えられるでしょう。
また、妊娠中は鉄分不足になりやすいため、鉄欠乏性貧血を起こし、それが原因で頭痛になる場合もあります。他にも、妊娠初期は「つわり」の影響で思うように食べられず、血糖値が下がってしまい、それが頭痛につながることもあるようです。
試してみよう!頭痛薬を使わない妊娠初期の頭痛への6つの対処法!
妊娠初期症状として頭痛がひどい場合には、下記6つの対処法を実践してみて下さい。
片頭痛の場合の対処法
【1】痛む箇所を冷やす
片頭痛は血管が拡張して炎症を起こすことが原因ですので、冷やして血管が収縮させることで痛みを和らげることができます。冷やしたタオルや専用シートなどを活用して、痛む箇所を冷やしてあげましょう。
【2】安静にする
動くと血流が良くなるために余計に痛みが増しますので、痛みがひどい時には横になって身体を休めましょう。ストレスが原因で頭痛が悪化することもありますので、照明を暗めにしてヒーリング音楽を流すなど、リラックスできる環境を作ることも大切です。
緊張型頭痛の場合の対処法
【3】温めて血行を良くする
ここは片頭痛の場合とは逆ですね。緊張型頭痛は筋肉が緊張して血流が悪くなることが原因ですので、温めて血行を良くすることで改善されやすいです。ゆっくり入浴したり、痛む箇所を蒸しタオルなどで温めてあげましょう。
【4】こりをほぐす
マッサージをしたりストレッチをしたり、ぬるめのお湯に浸ったりなど、血行を良くして肩・首・頭の筋肉のこりをほぐすことで痛みが軽くなります。オイルを塗ってのマッサージは保湿&保温効果もあるので、より効果的かもしれません。ウォーキングなどの適度な運動もオススメです。
【5】同じ姿勢を続けないよう心がける
長時間同じ姿勢でいることで、筋肉の緊張状態が続いてしまい、こりや血行不良をまねくことになります。特に、デスクワークなどされている人は要注意です。例えば「1日2分の頭痛体操」のような座ったままできる体操などをして、筋肉の緊張をほぐすように心がけたいですね。
片頭痛・緊張型頭痛のどちらにも有効な対処法
【6】リラックスできる時間を作る
妊娠超初期の頃は、身体が急激に変化する時期で、なにかとストレスが溜まりやすくなります。ストレスによって自律神経のバランスが乱れたり、睡眠不足になったり、悪い影響がたくさん出ますから、ストレスを発散できるようなことを日常に取り入れたいところです。ゆっくり入浴する、フットバスをする、アロマ芳香浴をする、音楽を聴く、散歩をするなど、自分に合ったリラックス法を見つけましょう。
妊娠中のアロマについては、次の記事をご参照下さい。
痛みが強いときは病院で受診する
我慢できないような頭痛で、日常生活に支障をきたすような場合は、医師に相談して妊娠中でも飲める薬を処方してもらいましょう。もしかしたら、頭痛は鉄欠乏性貧血や妊娠高血圧症候群の症状の可能性もありますから、そういった意味でも、症状が強かったり長引く場合は自己判断せずに受診することをオススメします。
片頭痛なのか、緊張型頭痛なのか見極めて(中には片頭痛・緊張型頭痛の両方の症状が出る人も)、ご自身の症状にあった対処法を実践していただけたらと思います。
妊娠初期に頭痛薬は飲んでいい?カロナールは大丈夫?
市販の頭痛薬は安易に飲むべきではありません。特に妊娠初期は「器官形成期」といって、胎児の身体の原器が作られる大事な時期なので、頭痛薬に限らず自己判断で市販薬を飲まないようにしましょう。
頭痛の症状がひどい時には、妊娠中でも服用OKの頭痛薬がありますので、担当医に相談して処方してもらうと良いでしょう。産婦人科などの病院では「アセトアミノフェン」を主成分とした「カロナール」という頭痛薬が処方されることが多いです。
ただ、カロナールの添付文書によれば・・・
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
(1)妊娠後期の婦人への投与により胎児に動脈管収縮を起こすことがある。
(2)妊娠後期のラットに投与した実験で,弱い胎仔の動脈管収縮が報告されている。
(参照:ayumi-pharma.com )
と記載されていますから(2018年10月1日時点では)、他の頭痛薬よりは安全ではありますが、なるべく薬に頼るのは控えたいところです。
妊娠超初期の頭痛は生理前の頭痛と似ている?違いや見分け方は?
妊娠超初期の頭痛は、生理前の頭痛と違いがあるのか気になるところですが、残念ながら決定的な違いのようなものはありません。
というのも、どちらの頭痛も原因が
- プロゲステロン(黄体ホルモン)
- エストロゲン(卵巣ホルモン)
などのホルモンバランスの変化によるものだからです。
生理前に不快症状がでることを月経前症候群(PMS)と言いますが、頭痛の他にも「めまい・微熱・腰痛・寒気・腹痛」などもでやすく、これらも妊娠超初期症状と似ているので、どっちなのか見分けがつきにくいのです。
妊娠超初期症状なのか?生理前の症状なのか?を知りたい場合、見極める1つの目安として『高温期が継続しているかどうか?』をチェックするのが一番分かりやすいです。
通常の生理だった場合、生理開始日になったら体温が下がります。しかし、妊娠している場合は、生理開始予定日を過ぎても高温期が続きます。
さらに詳しくはこちら↓
また、頭痛以外の症状について『いつもと違いがあるかどうか?』をチェックするのもオススメです。
例えば「おりもの」であれば、量が多い・黄色い・ピンク色・ドロドロ・さらさら・伸びるなどなど、人によっていろんなタイプがありますが、妊娠した場合は「いつもは●●だけど、今回は○○だった」のように違いを感じる人も多いです。
他にも腹痛・下腹部痛・腰痛・おりもの・唾液・便秘・食欲・ニキビなどなど、いろんな妊娠初期症状があって、もしかしたらいつもと違いがあるかもしれません。妊娠チェックの目安の参考にしていただけたらと思います。
まとめ
以上、妊娠超初期の「頭痛」についてご紹介しました。この時期の頭痛はおもに「片頭痛」「緊張型頭痛」の2パターンに分類できますので、あなた自身の症状に合った対処法を実践していただけたらと思います。
頭痛薬に関しては、まずは対処法を実践した上で「もうどうにもならない!!!」という場合にのみ、医師に相談して処方してもらいましょう。
本記事が、あなたのハッピーなマタニティライフのお役に立てたら嬉しく思います。