子どもの発熱・高熱の対処法~受診の目安やホームケア方法まとめ
自分の子どもが熱を出すと、「頭がおかしくなったらどうしよう?」など、とても不安な気持ちになることでしょう。
しかし、子どもの発熱は免疫力アップのために必要なこと。
では、「どのような時に受診したら良いのか?」「家でどのようにケアしたら良いのか?」など、子どもの発熱時の対処法についてまとめました。
もくじ
子どもの発熱。免疫力をつける為にも下げるのはNG!
子どもが発熱する原因のほとんどは、ウィルスによる感染症です。ウィルス感染症が原因の発熱はよくある事で、免疫力をつける為にも必要なことです。
ウィルスや細菌と戦うために、身体がわざと体温を上げてるんです。何度も風邪をひいて発熱するうちに、いろいろな抗体が作られていき、少しずつ戦う力がアップしていきます。
親としては子どもが40℃の高熱を出したりすると、「頭がおかしくなってしまうのでは?」と心配になるかもしれません。でも大丈夫!発熱によって脳がやられたり、後遺症が残ることはありません。
子どもの発熱時、次の3つの症状がでたら受診しよう!
というように、子どもの発熱時、基本的には子どもの回復力を信じて見守りましょう。しかし、もし次のような症状がでた場合には、受診することをオススメします。
子どもの熱が3日以上続く
風邪が原因の発熱の場合、普通は3日以内に熱が下がってきます。しかし、3日以上発熱が続くのであれば、別の病気である可能性もあります。熱の原因を調べるためにも、病院で受診しましょう。
けいれんを起こす
乳幼児期のけいれんの多くは熱性けいれんで、通常5分以内におさまります。ただ、髄膜炎や脳炎によるけいれんの場合は命に関わります。初めてのけいれんで判断がつかない場合は、すぐに救急病院へ行きましょう。
熱以外の症状がひどい
発疹・鼻水・咳・嘔吐・下痢など、熱以外の症状がひどい時も受診しましょう。
以上、3つの症状がでた場合には、病院で診察してもらうことをオススメします。
発熱時のホームケア。食事の注意ポイント!
子どもの発熱時、体内の水分を消費しやすいので、脱水予防には気をつけなければいけません!いつもよりもこまめに水分補給させるようにしましょう。
飲み物はお茶かイオン飲料がオススメで、冷たいものは避けた方が良いです。下痢の時には牛乳はNGですが、下痢でなければ温かい牛乳でもOKです。一度に大量に飲ませると吐き出してしまうことがあるので、少量をこまめに飲ませることが大切です。
「尿の量が減る」「汗をかかない」「唇がかわく」などは、よくある脱水症状例ですので要注意ですね。水分が摂れないような時は、点滴などで栄養補給する必要があるので、すぐに小児科を受診しましょう。
食事に関しては無理に食べさせる必要はありません。食欲があるなら、消化の良いお粥やおうどんなどがオススメです。
子どもの発熱時にお風呂に入っても良いの?
子どもが熱を出している時、けっこう汗もかきますから、お風呂をどうすべきかで悩むママ・パパも多いでしょう。
基本的にお風呂は体力を消耗しますから、熱が下がってからにした方が良いです。それまでは、子どもが汗をかいたら、お湯で濡らしたタオルで拭くようにして下さい。
ただ、子どもが熱があるだけで元気なのであれば、シャワーを浴びたり軽くお湯に浸かるくらいなら構わないでしょう。お風呂に入った後は、しっかり拭いて服を着て、身体が冷えないように気を付けて下さい。
基本的に熱は下げない!解熱剤を使うのはこんな時のみ
最初に言ったように、免疫力をつけるためにも、普通の風邪の発熱であれば「熱は下げない」「解熱剤は使わない」のが基本です。
しかし、発熱でしんどくて眠れない時など、身体を楽にするために解熱剤を使用するのは構いません。解熱剤は発熱の原因を取り除くわけではなく、あくまで身体を楽にするためのものと心得ましょう。
子どもの発熱時の対処法まとめ
以上、子どもの発熱時の対処法について、色々とご紹介させていただきました。
子どもはよく風邪をひいて熱を出しますが、これも免疫力を高めるためで、子どもの成長には欠かせない過程の1つです。3歳くらいになると風邪をひきにくくなるそうです。
子どもの発熱時の対処法は、基本的には回復力を信じて見守ることです。こまめに水分補給をし、汗をかいたら拭いてあげる。親としてもっといろいろしてあげたいのに、何も出来ないのは心苦しいかもしれませんが、忍耐強く見守ってあげましょう。
ただ、上で紹介した受診の目安の3症状がでた場合は、小児科や救急病院などを受診するようにして下さい。
以上、子どもの発熱時の対処法として、ご参考になれば幸いです。
子どもの病気についてのオススメ記事はこちら↓