お宮参りを5分でマスター!時期はいつ?お金や服装は?
赤ちゃんが健康にスクスクと成長するのは、家族にはとても喜ばしいことです。そして、そんな赤ちゃんの健やかな成長を祝う行事の1つに「お宮参り」があります。
今回はそんなお宮参りについて「そもそも何なのか?」という話から、「誰を呼ぶ?」「時期はいつ?」「どこの神社?」「どんな服装?」「誰が抱っこする?」「お参りの作法」「祈祷のお金(初穂料)のこと」などなど徹底的に解説していきます。
お宮参りの時期は、まだ赤ちゃんが生後間もなく、ママの体調も回復しきってない時期です。当日のママと赤ちゃんの負担を少なくする為にも、しっかりと計画を練ってスムーズに行事を進めていただけたらと思います。
もくじ
そもそもお宮参りとは?
お宮参りは「産土参り(うぶすなまいり)」とも呼ばれています(初宮参り、初宮詣と呼ぶことも)。その土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に参拝し、赤ちゃんの誕生を報告し、健やかな成長を願う行事です。
昔は医療の技術レベルが低かったために、赤ちゃんの健やかな成長はある意味神頼みに近いものがありました。そして、それに因んだイベントが多々あり、お宮参りもその中の1つとされています。
昔はお宮参りは…
・氏神様を参拝することで、新しい氏子(うじこ)として神様の祝福をうける儀式
・お産を「けがれ」とし、ママのけがれを祓う忌明けの儀式
などの意味合いもありましたが、現代では、赤ちゃんが無事に生まれ成長していることを感謝し、これからの健やかな成長を願う行事となっています。
お宮参りには誰を呼べば良い?
お宮参りの参加者は、しきたりとしては「赤ちゃん」「ママとパパ」「パパ側の祖母」ですが、現代では「赤ちゃんとママ・パパだけ」「双方の祖父母も同伴」など、自由に変化しています。
ネットでの口コミなどを見ると、赤ちゃんとママ・パパ、双方の祖父母が参加するケースが多いようです。中には両親の兄弟も参加するなど“家族が集まるイベント”となっているご家庭もあります。
お宮参りの時期はいつ?仏滅は避けるべき?六曜は関係ある?
お宮参りの時期は一般的には「男の子→生後31日目」「女の子→生後32日目」です。しかし、実際には「絶対にこの日」とこだわる必要はなく、生後30日前後で都合の良い日を選べば良いとされています。
また、真夏や真冬などは赤ちゃんやママの身体に負担がかかりやすいので、そういった時期は避けても構いません。実際に、冬の寒さが厳しい東北や北海道などでは、「生後100日くらいまでに行えばよい」と、時期に幅を持たせている地域もあります。
他にも、双方の祖父母を呼ぶのであれば、(特に遠方の場合は)都合のつきにくいケースも多いので、皆で相談し合って都合の合う日に決めると良いでしょう。
また、赤ちゃんの大事なイベントですから「仏滅は避けるべきでは?」「大安が良いのでは?」など考えてしまうところですが、お宮参りに仏滅や大安などの六曜は関係ありません。そういったタブーはないのでご安心下さい。
お宮参りはどこの神社に参拝すればいいの?
上の項目に書いたように、現在は最近のお宮参りは「赤ちゃんが無事に生まれ成長していることを感謝し、これからの健やかな成長を願う行事」です。ですので、お住まいの地域の氏神様が奉ってある神社でなくても構わないとされています。
つまりは、「好きな神社を選んだら良い」ということです。
ただ、双方の祖父母も参加する場合、神社でのお参り後、写真館で記念撮影したりレストラン等でお食会をするパターンが多いです。
そういったもろもろの事を考え「ママや赤ちゃんに負担をかけないこと」「祖父母が来やすい場所であること」「神社→写真→お食事と、スムーズに移動できること」などの条件を満たせる神社がオススメでしょう。
お宮参りはどんな服装で行けば良い?
赤ちゃんの服装
まず、イベントのメインである赤ちゃんの服装ですが、正式には「祝い着」で、ママ側の実家が贈った祝着を着せることになっています。
【男の子】
羽二重の紋付で鶴や鷹など“おめでたい絵柄”だったり、兜や軍配、龍や虎など“勇壮な絵柄”の熨斗目模様(のしめもよう)が人気です。おめでたい吉祥文様(きっしょうもんよう)として、宝船や宝包、富士山などが描かれた祝い着もあります。
【女の子】
縮緬地(ちりめん)に花柄などの友禅模様(ゆうぜんもよう)。牡丹や芍薬、桜、花車、御所車などの伝統的な絵柄が人気です。
ただ、最近では正式な形式にこだわらずに、ベビードレスにケープを掛けるのも人気です。こんなの↓
(出典:xaas.jp)
ちなみに祝い着は日常的に着るものではないので、レンタルを利用する人も多いです。
ママ・パパ、祖父母の服装
そして、赤ちゃんが正式な祝い着の場合は、赤ちゃんを抱っこする祖母やママも、正式な正装にした方が良いとされています。しかし最近では、女性陣は派手でない訪問着やワンピース、男性陣はスーツ、といった略礼装でも充分という風潮となっています。
結論を言えば、お宮参りの服装については、あまり堅苦しく考える必要はありません。慣れない着物を着るのはママの身体に負担がかかるものです。お参り後、写真撮影やお食事をするなど、長時間になるなら尚更でしょう。
また、祖父母が遠方の場合、着物を着て来るのも持参するのも大変です。お互いの祖父母とも相談し、全体のバランス(格)を揃えるようにすればOKと考えて下さい。
お宮参りで赤ちゃんは誰が抱っこするべき?
お宮参りの形式的なスタイルとしては、赤ちゃんはパパ側の祖母が抱っこすることになっています。
これは、お産が“けがれたもの”とする考え方からきたもので、ママはまだお産の「けがれ」が残っており、お宮参りを忌明けとしてけがれを祓う、という意味があるのだそうです。ですので、ママはお参りが済むまで神前では赤ちゃんを抱っこせず、代わりにパパ側の祖母が抱くようになったとのこと。
ちなみに、産後のママの身体を気遣う気持ちから、こういった習わしが生まれたという説もあります。
ただ、これはあくまで形式的なもので、現代ではケース・バイ・ケースでこだわる必要がないとされています。両親だけの場合にはママが抱っこしてもOKなど、参加者の都合に合わせて誰が抱っこするか決めれば良いでしょう。それで礼儀違反になったりするものではないのでご安心下さい。
神社でのお参り方法、作法など(お宮参り版)
お宮参りで神社に行く時の、お参り方法や作法は、基本的には一般的なお参り方法と同じです。
【Step1】神社の入り口に鳥居がありますので、鳥居をくぐる際に軽く一礼をします。参道の中央は神様が通る道なので、参道の端っこの方を歩きましょう。
【Step2】手水舎(てみずや)という場所で身を清めます。
(1)右手で柄杓(ひしゃく)を持ち水を汲み、それを左手にかけて清めます。(2)次に、左手に柄杓を持ちかえて、同じように右手を清めます。(3)また柄杓を右手に持ちかえて、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。(4)水をもう一度左手にかけて清めます。(5)最後に水の入った柄杓を立て、柄に水を流してから伏せて置きます。
【Step3】賽銭箱の前まできたら会釈をし、賽銭箱にお賽銭を入れます。鈴があれば鳴らして、神様に自分が来たことを知らせます。
【Step4】二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。
[二礼]神前に向かって、二回深くお辞儀をします。
[二拍手]手のひらを合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。両手をきちんと合わせ、心を込めてお祈りします。
[一礼]再び深くお辞儀をします。
【Step5】鳥居を出てから一礼をして帰ります。
一連の流れは次の動画が分かりやすいので、良かったら参考にして下さい。
お宮参りは赤ちゃんがメインですから、
・赤ちゃんを抱っこした祖母の後ろに、ママとパパがついてく
・赤ちゃんを抱っこした祖母を中心として、両脇にママとパパが並ぶ
というような形で参拝することが多いようです。
お宮参り特有の決まりごとはないので、細かい事はあまり気にする必要はないでしょう。
お宮参りの祈祷のお金(初穂料)について
お宮参りでは神社参拝するだけでも構いませんが、出来る事なら神社で祈祷してもらうことをオススメします。神職の方に、赤ちゃんの名前を神様に伝えてもらい、祝詞(のりと)をあげてもらいましょう。
祈祷を希望する場合、お宮参りの日以前に、あらかじめ社務所に予約申し込みをしておきます。最近はホームページで料金を掲示している神社も多いようです。
お宮参りのお金(初穂料)はいくら?
お宮参りの際に神社にお支払いする祈祷料のことを「初穂料(または玉串料)」と呼び、相場は5千円から1万円くらいです。1万円に設定している神社の場合は、お守りや食器セットなどのプレゼントがあるケースが多いです。
例えば、東京の明治神宮であれば…
1万円で祈願神符・撤下神饌とともに明治神宮特製お喰い初め膳をお渡ししております。また、のし袋を用意される場合は、紅白の蝶結びののし袋に表書きで「初穂料」と赤ちゃんの「姓名」をお書きください。(出典:meijijingu.or.jp)
と書かれています。
ホームページ等に書かれていない場合は、社務所に直接問い合わせてみましょう。神社によっては「金額はお気持ちで」としているところもありますが、そういったケースであれば5,000円を目安に包めばOKです。
お宮参りの初穂料の封筒の書き方は?
祝儀袋(紅白の蝶結びののし袋)に表書きで、上段に「初穂料」「御初穂料」、下段に赤ちゃんの「姓名」を書きます。祝儀袋がない場合は、白い封筒でも構いません。
お宮参りの初穂料は誰が払うの?
基本的には赤ちゃんのママ・パパが支払うことになります。そもそも、お宮参りは「その土地の守り神である産土神に参拝し、赤ちゃんの誕生を報告し、健やかな成長を願う行事」ですから、産土神への報告をするママ・パパが初穂料を払うのは当然でしょう。
ただ、「孫の為にお金を使いたい!」という祖父母は多いため、「初穂料も払うよ!」と提案されるかもしれません。そんな時は素直に甘えても差し支えないでしょう。
もし双方の祖父母から同じ申し出があった場合は、ママ・パパが初穂料を支払い、祖父母からのお金は“孫のお小遣い”という形で貰えば面倒なことはないと思います。この辺は臨機応変に対応していただけたらと思います。
まとめ
お宮参りについて、いろいろとお話させていただきました。お宮参りについて、大体のことは分かっていただけたと思います。
「誰を呼ぶのか?」「時期はいつなのか?」「どこの神社に参拝するのか?」「どんな服装が良いのか?」「誰が抱っこすべきか?」など、昔と違って今は厳密なルールはありません。
お宮参りは「赤ちゃんが無事に生まれ成長していることを感謝し、これからの健やかな成長を願う行事」ですから、ママとパパ、そして祖父母などの家族と話合って、楽しい思い出になるイベントにしていただけたら幸いです。