フィンランドに学ぶ!子供の虫歯予防に大切な5大原則

虫歯予防の先進国と言えばフィンランド。「キシリトールガムで虫歯予防」というCMが以前話題になったこともあり、ご存知の方も多いでしょう。

フィンランドでは町・保健所・学校が一体となって予防中心の取り組みをし、子供の虫歯を減らしてきました。12歳児の虫歯の本数について日本とフィンランドを比較すると、日本3.6本に対してフィンランドは1.2本、3倍もの差があることが分かります。

そこで今回は、「子供の虫歯予防に大切な5大原則」として、フィンランド流の虫歯予防法をご紹介します。

【其の一】フッ素入りの歯磨き剤を使う!

【其の一】フッ素入りの歯磨き剤を使う!

フッ素には歯の質を強くする働きがあります。乳歯や生えたばかりの永久歯は結晶が弱いですが、結晶の中にフッ素が入ることで安定し、酸に溶けにくい強い歯になります。

また、フッ素には一度溶けてしまったエナメル質の修復促進の働きもあります。

そして、フッ素には歯垢(プラーク)が作る虫歯菌の働きを弱めたり、歯垢(プラーク)が作る酸の量を抑える働きもあります。

子供の虫歯予防のために、フッ素入りの歯磨き剤やうがい薬を使うと良いでしょう。

【其の二】キシリトール

【其の二】キシリトール

キシリトールは口の中で「酸」を作りませんし、だ液の分泌を促進するので、口内の酸を中和してくれます。

また、キシリトールには虫歯の原因となる虫歯菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きがあります。さらに、歯垢(プラーク)をつきにくくする効果とはがれやすくする効果、歯の再石灰化を促す効果もあります。

子供の虫歯予防のために、キシリトールガムをかむと良いでしょう。ポイントは「キシリトールが50%以上」「シュガーレスまたは糖類0g」の商品を選ぶことです。

【其の三】歯磨き

【其の三】歯磨き

子供が小さな頃から、理想を言えば赤ちゃんの頃からの歯磨き習慣が大切です。

1歳未満で歯の生え始めの時期は、ガーゼで歯の表面を拭うように。前歯が生える1歳頃からは子供用歯ブラシを使って歯磨きしてあげましょう。

歯垢(プラーク)増殖のリズムは24時間周期ですから、1日1回以上歯磨きしたいですね。

子供は顔をさわられたり、じっと待つことが嫌いなので、「いかに楽しい雰囲気を作るか」、そして歯磨き後に褒めてあげることで習慣化させることが大切です。

※仕上げみがきの際は、むし歯になりやすい前歯や奥歯を重点的に。

【其の四】正しい食生活

【其の四】正しい食生活

子供の虫歯予防には食生活も重要です。砂糖の多いお菓子なども要注意ですが、ダラダラと食べたり飲んだりすることも虫歯リスクが高いので気を付けましょう。

「バランスの良い食事」と「時間を決めて」がポイントです。

また、健康な歯を育てるには、食べ物をよく噛むことが大切。よく噛むことで、あごがしっかりと発育し、歯並びもかみ合わせも良くなり、丈夫な歯が作られます。

【其の五】定期健診(歯科健診)

【其の五】定期健診(歯科健診)

子供は虫歯になると進行が早いので要注意です。早期発見の為にも定期的に定期健診(歯科健診)を受けるようにしましょう。

また、「歯磨きしてても虫歯ができた」という経験のあるママ・パパも多いでしょう。それはあなたの「磨いている」と、「しっかり磨けている」に認識の差があるからです。

「ちゃんと磨けているのかな?」という不安を解消するためにも、定期健診を受けると良いでしょう。

歯医者に行くことは、かみ合わせの問題を早期発見したり、フッ素やシーラントなど虫歯予防処置をしてくれるなど、メリットはたくさんありますね。

以上、子供の虫歯予防に大切な5大原則をご紹介させていただきました。「フッ素」「キシリトール」「歯磨き」「正しい食生活」「定期健診」の5つの要素ですね。

これらを全部できれば万全!フィンランドのように、日本でも虫歯を減らす事ができるでしょう。

子供の虫歯予防おまけ

子供の乳歯が虫歯になった場合、「そのうち永久歯に生え変わるから大丈夫」と放っておくのはNGです。

・口の中に虫歯菌が増えてしまう。
・永久歯の歯並びやかみ合わせに悪影響。

などのデメリットがあります。将来虫歯で悩まないためにも、乳歯の頃から虫歯予防と治療が大切です。

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