シリカゲル&他乾燥剤の誤飲~対処法が違うので要注意!

子供の誤飲事故で、よくある品目の1つが「乾燥剤」です。

乾燥剤は海苔・煎餅・お菓子などの袋の中に入っていますから、食品と間違って乾燥剤を飲み込んでしまうことがあるようです。また、洋服ダンスなどの除湿剤として使われている乾燥剤を、口にしてしまうケースもあるとのこと。。

乾燥剤の種類は複数ありますが、特によく見かけるのはシリカゲルでしょう。そして大まかに分けると、シリカゲルと他乾燥剤では対処法が違います。

今回はシリカゲルや、それぞれの乾燥剤の誤飲対処法をお伝えします。

乾燥剤の種類を確認!シリカゲルの他に何がある?

乾燥剤の種類を確認!シリカゲルの他に何がある?

よくある乾燥剤の種類は、シリカゲル(二酸化ケイ素)・生石灰・塩化カルシウムの3種類です。

よく見かけるのはシリカゲルで、袋菓子に入っている透明な丸い粒状の乾燥剤です。
シリカゲル

このような透明や青いつぶつぶが入った袋を、見かけた記憶があるかと思います。

シリカゲルの成分は食品添加物としても使われる「二酸化ケイ素」です。シリカゲルは画像のように、小さな粒状で袋入りになったものが多いですが、錠剤だったりシートタイプのものもあります。

生石灰はのりや煎餅に使われている白色の粒状のもの。成分は酸化カルシウム。
syousekkai

出典:rakuten.co.jp

画像のように、不織布や紙の袋に入れられていることが多いようですね。

生石灰は吸湿力の強さ&コスト安のためによく使われていますが、水分を吸収して消石灰になるときに高熱を発するので要注意とのこと。

塩化カルシウムは、よく洋服ダンスなどの除湿剤に使われています。
mizutori

出典:okamoto-condoms.com

一般的には画像のように、タンク型の容器の上部に薬剤があり、吸水後に液化して、タンク下部に液体がたまるという仕組みのものが多いです。この液体を子供が誤飲するケースもあるそうです。

シリカゲルや、他の乾燥剤ごとの誤飲対処法!

シリカゲルや、他の乾燥剤ごとの誤飲対処法!

それでは子供が乾燥剤を誤飲してしまった場合の、対処法についてご紹介します。シリカゲル、生石灰、塩化カルシウムのそれぞれの誤飲対処法を書いていきます。

大前提!誤飲した乾燥剤の種類をチェック!

まず最初に、どの乾燥剤を誤飲したのか分からなければ、対処しようがありません。まずは誤飲した乾燥剤の種類を確認しましょう。

シリカゲルの誤飲の症状や対処法

シリカゲルは少し誤飲した程度なら、そこまでの心配はいりません。シリカゲルによる人間の推定致死量は、体重1kgあたり15g以上だそうです。

子供の体重が10kgだとしたら150gという計算で、そんなに大量のシリカゲルは袋菓子などに入っていないでしょう。

ただ、まれに口の中がただれたり、食道の壁に付着して炎症を起こすことがあります。誤飲した場合には、水やお茶やジュースなどの水分を多めに飲ませて様子を見ましょう。

もし子供の口の中の痛みがひどかったりした場合には、病院で診察をうけることをオススメします。

生石灰・塩化カルシウムの誤飲の症状や対処法

生石灰や塩化カルシウムを誤飲した場合、シリカゲルと違って要注意。口の中や喉がただれたり、ものが飲み込めなくなったり、出血したりなどの症状になることがあります。

誤飲した場合には、まずは口の中をよく洗ってうがいをさせます。そして、牛乳または水を飲ませ、吐かせないで病院で受診してください。

少しなめた程度であれば、同様の対処をしてから様子を見ます。口の中がただれていたり、痛そうにしてたら受診したら良いでしょう。

乾燥剤の種類が分からない!判断に迷った!そんな時は…

乾燥剤の種類が分からない!判断に迷った!そんな時は…

乾燥剤の種類は袋に表示されていることが多いですが、確認できない場合もあるでしょう。

基本的に、透明粒・青色粒の場合にはシリカゲルであると考えられます。塩化カルシウムと生石灰は、白色の粉末か塊であることが多いです。

ただ、「種類が分からない!」「どう対処したら良いか分からない!」「病院に行くべきかどうか…」など、どうしても判断に迷うこともあるかと思います。

そんな時には、日本中毒情報センターの相談窓口に連絡すると良いでしょう。

日本中毒情報センター 中毒110番
・大阪中毒110番: 072-727-2499 [365日24時間対応]
・つくば中毒110番: 029-852-9999 [365日9~21時対応]
・ホームページ:http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf

追伸:

実は、シリカゲルなどの乾燥剤の誤飲は、件数としては少数派で、他にもいろんな種類のものを子供達は誤飲しています。

各品目の対処法については、次の記事に書いておきました。

また、誤飲事故件数NO.1のタバコに関しても、別途記事にしています。

興味があればチェックしていただけたら嬉しいです。

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