離乳食の時期と離乳食食材について。避けるべき食べ物とは?アレルギー注意27食材
今まで、母乳やミルクで育っていた赤ちゃんも、離乳食を開始する時期がやってきます。
そろそろ離乳食を始める時期になったけど、「いつから始めていいのかな」「何から始めたらいいんだろう」「アレルギーがでたどうしよう…」などなど、お母さん達にとって離乳食は頭を悩ませることの一つなのではないでしょうか。
ただでさえ毎日育児に追われ、自分のごはんを作る余裕もないのに、離乳食なんてどうしたらいいのだろう…。
ここでは、離乳食を始める時期、月齢ごとの進め方、オススメの食材、そして、アレルギーについて順番にご紹介します。
もくじ
離乳食はいつから始めるの?
月齢ごとにみる赤ちゃんの消化能力
大人に比べて赤ちゃんの体は、すべてが未熟です。赤ちゃんの胃のつくりは、大人と違って縦に長い筒型をしていますので、胃に入ったものが逆流しやすく吐きやすいです。
また、1歳前の赤ちゃんは、食べ物を分解する消化酵素の分泌がまだ不十分で、食べ物を胃から腸へ送る蠕動も大人の半分以下です。
もう1つ、大人と違うところは、免疫機能です。胃や腸に入ってくる細菌や毒素などの感染から防御するためには、腸内の善玉菌が大切な役割を果たします。
しかし、このような腸内環境が整うのは幼児期以降ですので、赤ちゃんはまだ胃や腸に入ってくる細菌に対しての抵抗力がありません。もちろん、体の機能は月齢とともに成長していくのですが、大人とほぼ同じ機能になるのは8歳といわれています。
ここに、月齢ごとに見る子供の消化能力の発達を簡単にご紹介しますね。
0歳~1歳 | 消化酵素が不十分。腸内細菌が未発で免疫機能が不十分 |
2歳 | 小腸が発達し、1歳半頃から食物アレルギー症状も落ち着く |
3歳 | 消化酵素の分泌が大人に近づく |
4歳~5歳 | 体はしっかりしてきますが、まだ幼児食 |
6歳 | お刺身やお寿司など生物に挑戦できる時期 |
7歳~8歳 | 肝臓機能がやっと完成し、解毒機能が整う |
以上、赤ちゃんの消化機能の発達についてご紹介しました。
これを参考に離乳食を考えると、安心かもしれません。
離乳食を始めるタイミングは?
では、離乳食を開始するのにいつが一番適した時期と言えるのでしょうか。
まず、「離乳」とは何かというと、母乳やミルクから幼児食に移行する過程のことをいいます。この間に食べる機能が、「吸って飲む」ことから「かみ、つぶして飲み込む」ことへと発達し、離乳食を進めていく過程で食品の種類や量が多くなり、最終的には「自分で食べる」という自立へと向かっていきます。
離乳食を始める目安としては、首がしっかりすわっていること、支えがあれば座れること、食べものに興味を示す、など赤ちゃんの成長具合をみたうえで判断することが大切ですが、一般的には、生後5,6か月頃が適した時期と言われています。
離乳食はどうして大切なの?
ここで一つ質問です。
離乳食の目的について考えたことはありますか?
毎日子育てに追われているお母さん達は、離乳食の目的なんて考えている余裕ありませんよね。そういう時期が来たから開始する、それが一般的でしょう。
しかし、せっかくなのでここで離乳食の目的、どうして離乳食は大切なのか、ご紹介しましょう。
まず、赤ちゃんは当たり前のことですが成長とともに、母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなります。母乳やミルクからの栄養量では、赤ちゃんが必要とする量の栄養が十分に賄えなくなってしまうので、その「差」を埋めるために、離乳食から栄養を取る必要が出てくるのです。
もしここで母乳だけに頼ってしまうと、成長が遅くなってしまったり、貧血が原因となって知能障害を起こすリスクが高まる可能性があると言われています。
さらに、生後9ヶ月を過ぎると、母乳から得られる栄養の量では、赤ちゃんが必要とするエネルギーの半分の量しか得られないと言われ、不足したまま母乳のみで育てることは、体重が十分に増えない、発達が遅れる、などの問題を引き起こしてしまう可能性があるようです。
そして、離乳食は「飲む」から「食べる」へ移行する練習という役割がありあます。これまで母乳やミルクを「飲む」だけだった赤ちゃんは、「かんで食べる」練習をすることで、消化機能を発達させます。よく噛むことで唾液が増え、胃腸が発達し消化吸収する力が育っていくのです。
また、離乳食は「食べる意欲」を育む役割もあります。いろいろな食べ物を食べ、様々な味を体験することで味覚が発達し、また家族と一緒に食事をする楽しみを覚えていきます。
時期ごと(初期・中期・後期・完成期)の離乳食進め方や注意点!
さて、離乳食がいかに赤ちゃんの成長にとって大切なものか、少しお分かり頂けたかと思います。ここでは、いざ離乳食を進めるにあたって、どのように進めたら良いのか、その方法を順追ってご紹介します。
初期の離乳食の進め方
生後5~6ヶ月は離乳食初期で、お子さまがゴックンと食べものを飲み込む練習をする時期です。「ゴックン期」ともいわれます。スタートする日は、お子様の様子を見ながらお母さんが「今日は機嫌も良いし、離乳食を始めてみようかな」と感じた時がよいかもしれません。
最初の一か月間の進め方のポイントは、
- 離乳開始後約1か月間は 1日1食
- 初めてあげる食品は1日1品1さじから
- 時間帯は、午前中の授乳前
以上が、基本となります。
どのようなものを上げたら良いのかというと、なめらかにすりつぶした状態のもので、お粥をつぶしたものがオススメ。次にすりつぶした野菜、つぶした豆腐、白身魚などを順番に少しずつ試してみましょう。
そして一か月を過ぎたころからは、
- 1日2食
- 初めて食べるものは午前中に、慣れている食べ物は午後に
- 2回目の食事は、1回食の1/3量から始め、少しずつ増やす
- すりつぶした状態のままで、徐々に種類、量を増やしていく
以上が、2か月目からの離乳食の進め方となります。
離乳食初期の頃の母乳やミルクに関してですが、母乳の場合はお子さんが飲みたいだけOK、ミルクの場合は最初の一か月は1日4回+離乳食後1回、2か月目からは1日3回+離乳食後2回、が一般的な量になります。
離乳食初期は、離乳食から栄養を摂取することが目的ではなく、上手に飲み込む練習が目的ですので、沢山の種類や量を与える必要はありません。目安として、中期に移行するころには、50gほど食べられるようになるといいですね。
中期の離乳食の進め方
離乳食を始めて2カ月ぐらいが経ったころですね。舌を使ってモグモグすることから「モグモグ期」と言われます。
中期に移行する目安としては、これまでの「すりつぶしたペースト状のもの」が食べられる(飲み込める)ようになっていること、1日2回の離乳食のリズムが整ってきていることが目安になります。
離乳食中期にあたるこの頃は、赤ちゃんは活発に動くようになり、お座りもさらに上手になっているでしょう。
歯も上下の前歯が2本ずつ順番に生え、舌も前後上下に動かせるようになりますので、舌と上あごで食べ物をつぶし、唾液と混ぜ合わせて飲み込めるようになります。食べものへの興味が広がっていきますので、いろいろな食材の味を楽しめるようにし、1日2回の食事のリズムをつけていきます。
この時期の離乳食の進め方としては、
- 必ず火を通し、舌でつぶせる固さ(豆腐くらい)にする
- 素材を味わわせることが大切なので、基本的に調味料を使わない
- 1日2回の食事はどちらも同じくらいの量にする
- たんぱく質と野菜を組み合わせて栄養バランスを考える
以上が、中期の離乳食の進め方の基本になります。
食べる食材が増えると、便の中にそのままの形で出てくることがあるかもしれませんが、下痢便でなければ中止する必要はありません。子の時期の母乳やミルクに関しては、母乳はお子さまが飲みたいだけ、ミルクは1日3回程度+離乳食後2回(各220ml程度)を目安にしましょう。
後期の離乳食の進め方
続いて、離乳食後期の進め方をご紹介しましょう。
後期は、生後9~11カ月ごろに当たり、離乳食を始めて4カ月ぐらいたちます。目安としては、中期で練習した「舌でつぶせる豆腐程度のかたさのもの」を上手に食べられるようになっている状態が、後期のステップに移る目安となります。
この頃の赤ちゃんは、舌を自在に動かせるようになり、口の中で食べ物を移動させることができます。また、前歯もだんだん増えてきますので、咀嚼の基礎がほぼできあがります。歯茎を使って噛む練習をするので「カミカミ期」ともいわれます。
後期の離乳食の進め方は、
- 1日3回の食事のリズムを大切に(3回の間隔は、3~4時間あけ、早朝、深夜を避ける)
- 必ず火を通し、歯茎でつぶせる固さ(バナナくらい)にする
- 手づかみで食べたがるので、手で持って食べやすい大きさや形に切る
- できるだけ家族一緒に楽しい食事の時間をつくる
- 調味料は、風味づけ程度にとどめる(しょうゆ、みそ、マヨネーズ、砂糖、塩、みりん、バターなどを少量)
以上が、後期の離乳食の進め方のベースとなります。
この頃は、食べる意欲も出てきて、自ら積極的に食べ物に手を出すようになります。食べ物の大きさや量などを確かめるため、手づかみで食べようとしたり、食べ物の感触を楽しむため、食べ物を手でつかんだり、つぶしたりして、汚したりこぼしたりしてしまいますが、これは成長する上で必要な過程ですので、怒らず見守ってあげてください。
また、フォークで食べ物を刺して渡してあげると、自分で食べることができるかもしれません。
後期になると離乳食から40~70%の栄養をとるようになりますので、栄養バランスを考えて献立を考えると良いですね。母乳やミルクも中期と同じようにあげて構いません。
完成期の離乳食の進め方
ついに、離乳食の完成期になりました。
この頃は、奥歯も生え始め、形のある食べものを噛んで飲み込めるようになります。
生活のリズムが整ってきているでしょう。
完成期の離乳食の進め方は、
- かたさは、スプーンで押すとつぶれる程度のやわらかめ
- 刺激物やかたすぎるものは避ける
- 濃い味のものは内臓に負担がかかるので、加工品、市販の総菜、ファストフードは避けるか、あげる場合は少量にする
- 食品添加物は避けるか、できるだけ少ないものを選ぶ
- 夜ごはんは19時までには終了するようにする(遅くなりすぎないように注意)
以上が、完成期の進め方の基本になります。
この頃は、牛乳かフォローアップミルクを1日400mlコップであげるのがオススメです。母乳は赤ちゃんの安定剤となっている場合もありますので、無理にやめる必要はありませんが、食事の前などは避けるようにしましょう。
後期と同じように、手づかみで食べようとしますので、手で持って食べやすい大きさのものをあげると良いでしょう。
おやつに関しては、食事で取りきれない栄養素を補うのに大切ですので、1日1~2回、食事に影響がでない時間と量を決めてあげるようにしましょう。 ただし、必ずあげなくてはいけないものではありませんので、赤ちゃんの食事の様子を見ながら、判断するようにしましょう。
完了期には、栄養素の80%ぐらいを離乳食からとるようになります。
離乳食を進める上での注意点は?
赤ちゃんの消化機能はまだまだ未熟ですので、ちょっとしたことでお腹を壊したり、重症な症状を引き起こしてしまう危険もあります。色々なものを食べさせてあげたい気持ちはありますが、赤ちゃんの具合が悪くなってはいけませんので、ここでは、離乳食を進める際の注意点をご紹介します。
中には命に係わるようなものもありますので、よく理解するようにしましょう。
まず注意しなくてはいけない食材についてみていきます。
- はちみち…乳児ボツリヌス症予防のため1才までは使用してはいけません。
- そばやピーナッツ…強いアレルギーを引き起こしますので、注意が必要です。
- 牛乳…材料として加熱するなら5~6か月ころから少量、飲料とするのは1才を過ぎてからにします。
- 卵…食物アレルギー予防のために、しっかり加熱した卵黄からスタートする。
- こんにゃくゼリー、豆…誤嚥や窒息の恐れがあるので避ける。
また、赤ちゃんはまだまだ抵抗力が弱いので、お母さんは料理の前に手指をよく洗い、食材や調理器具も清潔にするなど衛生面も注意しましょう。離乳食は作ったらすぐに食べさせるようにし、残った離乳食は捨てましょう。
以上が、離乳食を進める上での注意点となります。いろいろな食材を食べられるようになるのはとても嬉しいことですが、慎重にならなくてはいけない部分は、しっかりと慎重に対応するようにしましょう。
何をいつから食べさせていいのか不安…月齢ごとの適した食材はある?
離乳食初期に適している食材
離乳食初期には、刺激が少ないもの、胃腸に負担がかからないものを上げるようにしましょう。一般的に、初期からあげてもOKな食材は、
といわれています。ただし、りんごやバナナはアレルギーを起こす場合もありますので、2か月目以降からにしましょう。たんぱく質は、豆腐がオススメです。
中期に適した食材
中期になると、初期よりも食べられる食材が増えます。
この頃は、
- 炭水化物…柔らかく茹でためん類(うどん、マカロニ、スパゲティ)
- たんぱく質…みじん切りにして柔らかくした納豆やすりおろした高野豆腐などの大豆製品、乳製品を少量、すりつぶした鶏肉、加熱して細かくほぐした魚(鮭、まぐろ、トラウトサーモン、鮭缶、ツナ缶、削り節など)、しっかり加熱してすりつぶした卵
- 野菜…茹でて加熱した後みじん切りにした葉菜、果菜類(オクラ、さやいんげん、さやえんどう、スナップえんどう、ズッキーニ、冬瓜、パプリカ、ピーマン、グリーンアスパラガス、ホワイトアスパラガス)
- 果物…皮をむいてみじん切りにしたぶどう、さくらんぼ
- 海藻類…細かくちぎった焼きのり、青のり
以上が、中期から食べられる食材になります。
ただし、初期での離乳食の進み具合によって変わりますので、焦らずお子さんの状態に合わせて取り入れるようにしましょう。また、初めての食材はスプーン一杯程度から様子をみましょうね。
後期に適した食材
後期のスタートは、ちょうど生後9カ月ごろになります。この頃にあげてもOKな食材は、
- 炭水化物…柔らかく茹でたビーフン、フォー、小さくちぎったパン、春雨
- タンパク質…細かく刻んだプロセスチーズ、クリームチーズ、溶けるチーズ、モツッアレラチーズ、加熱してすりつぶした豚肉、牛赤身肉、鶏ひき肉、しっかり加熱した魚(あじ、さば、銀だら、えび、かに、さば缶)
- 葉菜・果菜類…みじん切りにしたもやし、セロリ、切り干し大根
- 果物類…グレープフルーツ、缶詰の果物、ベリー類、アボカド
- 海藻類…加熱し、みじん切りにしたひじき、めかぶ、もずく、ところてん、寒天
こちらも、月齢的には9カ月でも、食べることに関しては個人差がありますし、赤ちゃんの好き嫌いもはっきりしてきますので、無理強いせず、様子をみながら少しづつあげるようにしましょう。
完成期に適した食材
最後に、完成期に適した食材をご紹介します。
初期から比べると、色々なものが食べられるようになっていますよね。それでも、まだ大人と同じものは食べられませんので、注意しながら進めていきましょう。
- ・炭水化物…小さくちぎるか、スティック状にきったパン(玄米、ライ麦パン、ナン、蒸しパン、ホットケーキミックス、グラノーラ)
- タンパク質…小さく切った大豆、大豆製品(厚揚げ、油揚げ、おから、がんもどき)、卵製品、生クリームなどの乳製品、ウインナ(皮をむいた)、ハム、ベーコンなどの加工肉(できれば無添加)、あさり、しじみなどの貝類、魚介加工品(はんぺん、かまぼこ、ちくわ、さつま揚げ、鮭フレーク、魚干もの)
- 葉菜・果菜類・…細かく切ったたけのこ、栗
- きのこ類…みじん切りにしたマッシュルーム、なめこ、干ししいたけ
- そのほか…小さくちぎった味つけのり、やわらかく煮たかんぴょう、きくらげ、少量の梅干しや漬物
以上が、完成期に食べても大丈夫な食材になります。
一見、大人と変わらないものを食べても大丈夫に見えますが、まだまだ消化機能は未熟ですし、抵抗力も弱いのが現状です。つい、「もう何でも大丈夫だ」と私たち大人が食べているものをあげてしまいそうになりますが、大人の味付けではまだ濃すぎますし、塩分、糖分も大人と同じわけにはいきませんので注意しましょう。
また、生ものは食中毒などの危険もありますので、お刺身や寿司などは、まだ控えるようにしましょうね。
アレルギーが心配。アレルギーをおこしやすいものって何?どんな症状がでるの?
では、多くのお母さんが一番心配すること、アレルギーについて説明しますね。
アレルギーを起こしやすいもの
離乳食を進めるうえで一番気になり、心配な部分ですよね。しかし、これは、食べてみないとお子さんが何の食べ物にアレルギーがあるのか分からないのが実情ですし、あまりに神経質になって食べさせる食材が偏ってしまうのも良くありません。
ただし、よりアレルギーを起こしやすい食材、というものはありますので、どのような食材か知っておくとよいかもしれません。
日本では、食物アレルギー症状を引き起こすこす食品の中でもとくに発症者数が多く、重症な症状を起こす可能性が高い食品7品目を「特定原材料」とし、表示することが義務となっており、さらに20品目を「特定原材料に準ずるもの」として、表示するよう推奨しています。
<表示の義務がある特定原材料7品目>
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
<表示が推奨されている特定原材料に準ずるもの20品目>
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
となっています。生の状態よりも、加熱した状態の方がアレルギーがでにくいとも言われていますので、しっかり火を通すようにしましょう。
そして、これらの「アレルギーを起こしやすい食材」を初めて赤ちゃんに与えるときは、必ず「病院が空いている日の午前中」「単品で」「ごく少量から」始めることが大切です。
アレルギー反応はどんな風にでる?でたらどうする?
では、実際にアレルギー反応が出たらどうしたらよいのでしょうか。一般的に、食物アレルギーの反応は、食べて2時間以内に出るといわれており、特に食後30分以内にでるものが多いといわれます。
もしもアレルギー反応を疑う症状がみられた場合は、すぐにその食品を与えるのをやめて、お子さんの様子をしっかり観察しましょう。
どのような症状が出たら要注意か、以下にまとめました。
<1つでも当てはまればすぐ受診する>
- 軽いせきが出る
- 1~2回の嘔吐した
- 1~2回の下痢した
- 顔全体が腫れる
- まぶたが腫れる
- 全身に蕁麻疹がでる
- 全身が真っ赤になる
<1つでも当てはまれば救急車で緊急受診>
- ぐったりしている
- 意識がもうろうとしている
- 唇やつめ、指先が青い
- 苦しそうな呼吸
- 急に声がかすれる
- 犬がほえるようなせきをする
- 強いせきが続く
- 下痢や嘔吐を繰り返す
- 顔が青白い
以上が、アレルギー症状の例となりますので、お子さんに初めての食材を与えるときは、お子さんの様子を良く観察しながら、これらの症状が出ていないかチェックしましょう。
アナフィラキシーって何?どんな症状?
アレルギー症状の中で特に怖いのが、「アナフィラキシーショック」です。
「アナフィラキシー」とは、アレルギーの原因となる物質が体内に入ることにより、一つの臓器だけでなく複数の臓器に強いアレルギー症状が現れる過剰反応のことをいいます。症状としては、上記に書きました、「ぐったりしている、呼吸が苦しそう、意識がもうろうとしている、チアノーゼ」などが分かりやすいかもしれません。
アナフィラキシーの特徴としては、アレルゲンが体内に入った後、短時間(主に30分以内)に上記のような激しい症状が現れます。症状が出るまでの時間は、食べたものが何か、その種類や個人差がありますが、早いと数分で重症に至る場合もあるため、迅速に適切な処置をすることが必要です。
最も多い症状は、蕁麻疹、赤み、かゆみなどの皮膚症状で、これらは8~9割の患者さんにみられます。次に、呼吸器、消化器、循環器など全身への症状が複数、同時に起こるのがアナフィラキシーの特徴です。
意識障害などに進展した場合、命にかかわる危険な状態に陥ることもありますので、上記の症状が一つでも当てはまる場合は、早急に救急車を呼び、緊急受診しましょう。
まとめ
以上、離乳食の進め方について、月齢事に適した食材と進め方をご紹介しました。
ここにご紹介しましたことは、あくまでも「目安」となります。お子さんによっては、離乳食の進み方がゆっくりの子もいますので、「初期、中期、後期」という枠に縛られすぎず、あくまでもお子さんのペースに合わせて進めてあげてください。
例えば、月齢的には「中期」に当たったとしても、無理せずそのまま「初期」の離乳食や進め方をさらにもう一か月続けるのも良いですし、一度次のステップに進んだとしても、お母さんが「まだ早いな」と感じたら、一つ前のステップに戻してあげるのもOKです。
マニュアル通りにはいかないのが「子育て」ですので、柔軟に臨機応変に対応していきましょうね。
また、毎食「手作りしなきゃ!」と肩に力を入れすぎてしまうとお母さんも疲れてしまいますので、時には市販のベビーフードを利用するのも一つの方法です。
市販のベビーフードを使うことも、「どんな味付けか」「どんな食材をつかっているか」「固さはどのくらいか」などの参考となりますので、たまには利用してみるのもオススメですよ。
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