「パパは仕事・ママは家」はもう古い。妊娠中パパにやって欲しい最低限の15のアクション
妊娠中のママはホルモンバランスの急激な変化などによって、体調や精神状態が不安定になりやすいです。
妊娠超初期・初期の頃は「妊娠超初期症状まとめ」で書いたように、生理痛にも似た不快な症状が出ますし、その後は「つわり」の症状が出てきます。
さらに妊娠後期になると、お腹が大きくなる影響で、腰痛などの別のツラい症状が出てくるなど、妊娠中のママはとっても大変なのです。
そうすると、毎日顔を合わせるパパの存在は、ママにとって“笑顔の素”になる事もあれば、逆に“ストレスの素”になることもあります。
赤ちゃんの健やかな成長は「ママの精神状態」にも左右されますから、赤ちゃんの為にもパパには“笑顔の素”となるような言動を心がけて欲しいところです。
そこで今回は、妊娠中のママを笑顔にする為に「パパにやって欲しい15のこと」をご紹介します。
もくじ
赤ちゃんに関する報告には大きなリアクションを!
男性は自分の気持ちを表現するのが下手の人が多いです。嬉しい気持ちはあるけど、突然のことで驚いてしまったり、女性から見ると「嬉しくないのかな?」という反応をすることも多いようです。
特にママからの妊娠報告を聞いた時。重大発表に対してのパパの反応を、ママは一生忘れません。戸惑いもあるかもしれませんが、微妙な反応はマイナスの感情と誤解されることもありますので、後からでも良いのでしっかりと喜びを表現しましょう。
他にも、ママが妊婦健診でもらってきたX線写真を、パパに見せながら「頭がここでね…」「大きさは今5cmなんだって」など説明するシーンはよくあるかと思いますが、そんな時もママに共感してしっかりと喜びのリアクションをすると良いです。
家の中では喫煙を控える!
妊娠したらタバコは吸ってはいけない、というのは一般的に常識な話です。その理由は、タバコに含まれる成分がママの欠陥を収縮させてしまい、十分な酸素や栄養が赤ちゃんに届かなくなるからです。
そして、妊婦さんが直接喫煙するのはもちろんNGですが、他の人の喫煙による“副流煙”は有害物質が多く含まれる為、もっとNGです。
換気扇の近くで吸っていても、室内の壁に有害物質は付着しますので、家の中では絶対に喫煙しないようにしましょう。
他の妊婦さんとは比べない!
「友達の嫁は妊娠中もずっと働いてたよ」
「姉さんは妊娠中でもしっかり家事をやってたけど」
など、他の妊婦さんと比べて、「うちの嫁は…」的な態度をとってしまうパパもいるようです。これはママにとってはとてもツラいことで、大きなストレスになります。
妊娠中の身体の変化は、人によって千差万別。つわりがほとんどない人もいれば、入院するほど酷い人もいます。他の妊婦さんと比べる事には何の意味がないのです。
逆に、「友達の旦那さんは、毎日マッサージしてくれたんだって!」「妹の旦那さんは、毎日炊事・洗濯してたよ!」などと、ママに言われたらどうでしょう?
「環境が違うんだから、同じ土俵で比較するな!」と言いたくなるのではないでしょうか?妊娠中のママもそれと同じなので、他の妊婦さんと比べることは止めましょう。
積極的に家事をすること!
妊娠中はつわりなどの影響で、家事をするのがツラくなる事も多いですから、積極的に家事をしましょう。
パパが思っている以上に家事はやることが多いです。料理・食器洗い・掃除・洗濯などはもちろんのこと、細かい作業がたくさんあります。
ママに家事リストを作ってもらって、積極的に関わっていきましょう。特に、つわり中は“におい”に敏感になるケースが多いですから、お風呂やキッチンの排水溝だったり、ゴミ捨てだったり、「汚い・気持ち悪い仕事」をしっかりと!
また、お腹の赤ちゃんが大きくなってくると、身体を伸ばしたり、かがんだりなどの動作が大変になってきますし、重いものを持つのも大変になります。ふろ掃除・洗濯物を干す・買い物などなども積極的にすることでママは喜ぶでしょう。
言葉よりも行動で愛情を示す!
疲れているママを見て「休憩した方がいいよ」「あまり頑張りすぎないでね」など、言葉ではママを気遣っているけど、行動としては何も手伝ってくれない、というパパもいるようです。
ママにとっては「じゃあ誰がやるんだよ!!」という話で、ママにとってはイライラの素になります。言葉で心配するよりも、家事をする・マッサージをしてあげるなどの、行動でママへの愛情を示してあげましょう。
変化を受け入れられる男になる!
「産後クライシスとは?産後2年以内の離婚増加を生む産後クライシスの原因や12の克服法まとめ」にも書いたように、結婚して妊娠して、ママの生活は大きく変化しますが、パパの方は変化しないということが多いです。
「友達と遅くまで飲んで、帰ったらすぐ爆睡」「土日はずっと趣味のゴルフ」などなど、ママの苦労をよそ目に、今までと変わらない生活を続ける、というような事です。
さらに、ママの身体の大変さを理解せず、「最近、家事手抜きしてない?」など、ママにも今まで通りの家事を求めてしまうようなことも…。この状態が続くとママの心はパパからスーーっと離れていき、“産後クライシス”になる可能性があるので要注意です!
ママの体調の変化をよく理解し、「早めに帰ってきて家事を手伝う」「家事が適当でも気にしない」など、パパとして生活の変化を受け入れていきましょう。
お腹の赤ちゃんに話しかける!
お腹をなでながら赤ちゃんに話しかけたり、動いているかどうかチェックしてくれたりすると、ママはとても幸せな気持ちになります。お腹に話しかけるなんて照れがあるかもしれませんが、すぐに慣れるでしょう(笑)
「元気ですか~?」「どんどん大きくなってね!」などと言いながら、ママのお腹をさすってあげると良いですね。「子どもを可愛がってくれるパパ」を連想できるので、ママはとても安心できるし、夫婦の会話も増えるのでオススメです。
話を聞いてあげる。聞き役に徹する!
妊娠中のママは、身体の不調があったり、いろいろと制限があるので、何かとストレスが溜まりがちです。気持ちを吐き出す事でストレス発散となり、赤ちゃんにも良い影響が出ますから、聞き役に徹してリフレッシュしてもらいましょう。
注意して欲しいのは、「アドバイスしないこと」です。男性は物事を理屈で考えてしまいやすく、理論的でない女性の話に「それは○○した方がいい」などとアドバイスしようとしてしまいがちです。
でも、ママは単純に自分の気持ちをパパに分かって欲しいだけで、アドバイスは求めていません。ですので、ただただ話を聞いてあげる、聞き役に徹する事が大切です。
ただ、適当に「ふーーん」「そうだね」など、相槌をうつくらいだと、「ちゃんと聞いてるの!?(怒)」って事になりますから、姿勢を正して目を見てしっかりと聞いてあげる事が重要です。
両親学級に参加する!
母親学級をご存知ですか?母親学級は、お産の流れや妊娠体操、呼吸法や栄養のことなど、指導してくれる教室のことです。自治体の母子健康センターや産婦人科などで行われていますね。
そして最近では、パパも参加できる「両親学級」も増えています。元気な赤ちゃんを産み育てるための正しい知識を、夫婦で一緒に学ぶ事ができます。
パパも妊娠中や出産に関する知識を持っておくことで、ママも安心できますし、ママの大変さも理解しやすいです。他の参加者も一緒に学びますから、父親としての自覚も芽生えやすいですね。
つわりの理解を深めること!
つわりがどんな症状なのかは、パパには絶対に分からない事です。しかし、つわりに関する情報をチェックする事で、つわりの症状を疑似体験する事は可能です。
ママの身体のことを知るためにも、
などを参考に、つわりへの理解を深めていきましょう。
ちなみに、つわりの症状は個人差があり、人によって千差万別です。「吐き気・嘔吐・胃もたれ・匂いがダメになる・眠気・頭痛・便秘・下痢・イライラ・めまい・だるさ・げっぷ・胃痛・唾液過多・貧血」など、様々な症状があらわれるようです。
大きく分けると「食べつわり」「吐きつわり」「においつわり」「よだれつわり」「眠りつわり」が5大症状として有名。ママのつわりのタイプを知る事で、パパがどうしたら良いのか提案もしやすくなります。 また、ママを理解しようとする姿を見て、ママ自身も心が励まされる事でしょう。
周囲への妊娠報告は、ママと話し合ってから!
男性の場合、すぐに妊娠報告をしたがる人が多いようです。嬉しくてつい言ってしまいたくなる気持ちは分かりますが、両親やよっぽど親しい友人以外には、安定期まで言わない方が良いでしょう。
安定期は妊娠5ヶ月目(16週目)ですが、それまでは何が起こるか分からず、流産する可能性もあるからです。友達や会社の同僚などに妊娠報告したのに、その後流産してしまった、なんて事になるとママはツラい思いをします。
ですので、万が一のことも考えて、周囲への妊娠報告については「誰にいつ話すか」をしっかりと話し合ってからにしましょう。
赤ちゃん用品を一緒に買いに行くこと!
出産が近づいてきたら、赤ちゃんをお世話する為のグッズを揃える必要があります。夫婦一緒に赤ちゃん用品を選んでいる時間は、妊婦ママにとっては幸せで楽しい時間です。
「どれにしようか?」「あっちの方が可愛いかも」など、あーだこーだ話し合いながら、一緒に買い物を楽しむと良いでしょう。
必要な赤ちゃん用品は、抱っこひも・チャイルドシート・ベビーカー・ベビーバス・ベビーベッド・バウンサーなど大きなものから、おむつ・おしりふき・衣類・哺乳瓶・粉ミルク・ベビー用爪切り・ガーゼなどなど、いろいろとあります。
ものによってはお店で購入するよりも、ネット通販の方が安いことも多いので、Amazonや楽天でもチェックすることをオススメします。
必要なもの一覧については、次の記事をご参照下さい。
マッサージをしてあげる!
お腹の赤ちゃんが大きくなってくると、それを支える為に後ろ重心の姿勢になり、その影響で肩こりや腰痛を引き起こしやすいです。また、足もむくみやすくなるので、肩や腰、足のマッサージをしてあげるとママは喜んでくれるでしょう。
手当て療法といって、手のひらや指先を患部などに当てたりするだけで身体の不調を治す、という療法もあるように…
肩・背中・腰に手を当ててさすってあげるだけでも、症状が楽になるものです。ぐいぐいマッサージするのは大変ですが、さすってあげるくらいなら、仕事で疲れていても出来るでしょう。
マッサージ以外ではツボ押しも有効。つわりに効くツボの効果や押し方については、「図解付き!つわりに効く3つのツボの効果や押し方まとめ」に書きましたので、良かったらご参照下さいませ。
ママのためのお役立ちグッズを提案してあげる
ママが妊娠してから出産するまでの間、ママにとって必要になるグッズが色々とあります。ただ、なにかとお金がかかる為、ママの方から言い出しにくい事もあるでしょう。
そこで、パパの方からママに、「○○あったら便利らしいね。買いに行こうか!」などと、提案してあげると喜んでくれること間違いありません。
最近は赤ちゃんのミルク作りに“ウォーターサーバー”を利用する人も多いです。ママのミルク作りの負担が小さくなりますから、出産前に導入を検討されるのも良いかもしれません。
他にも、妊娠線予防のクリーム、つわり対策グッズ、マタニティベルト、マタニティウェア、抱き枕などなど、妊婦ママのお役立ちグッズはたくさんあります。
ママの快適なマタニティライフの為に、一緒に相談して優先順位をつけて、可能な限りグッズを揃えてあげたら良いと思います。
上の子の面倒を積極的に見る
上の子がいる場合、妊娠中は相手をするのが大変になってきます。お腹が大きくなってきたら、抱っこをすることが出来なくなる人も多いでしょう。
子どもにとって、甘えたい年頃なのに甘えられないのはツラいこと。ママにとっても、甘えさせてあげたいけど、十分に面倒を見れないのはツラいこと。
ですので、「こんな時はパパの出番!」ということで、子どもと一緒にお風呂に入ったり、たくさん遊んであげたり、上の子の面倒を積極的に見てあげると良いでしょう。
また、子どもを保育園に通わせている場合は、出来る限り送り迎えを担当しましょう。
以上、妊娠中のママを笑顔にする為の、「パパにやって欲しい15のこと」をご紹介しました。ママに元気な赤ちゃんを産んでもらう為に、少しでも良いので実践していただけたら幸いです。
また、パパがこれらのことを実践することで、産後うつの発症率も下がってきますし、胎教にも良い影響があるしょう。