経皮毒は嘘?信憑性は?子どものために知っておきたい経皮毒の真実!
経皮毒(けいひどく)という言葉を聞いたことはありますか?
十数年前に話題になった言葉で、皮膚から有害な化学物質が侵入し、病気やアレルギーなどの原因となるというのです。
経皮毒は「本当にあるのか?嘘なのか?どんな症状をまねくのか?信憑性はあるのか?どうやって回避したら良いのか?」などなど、専門家の意見をもとに経皮毒について解説します。
大人よりも小さな子どものほうが、経皮毒の影響を受けやすいそうです。子どものためにも、ぜひ経皮毒について知っておきましょう。
もくじ
そもそも経皮毒とは?
人が何らかの物質を身体の中に取り入れる経路は3つあります。
1.経口吸収~食べ物や飲み物を口から取り入れる経路
2.経気道吸収~呼吸によって取り入れる経路
3.経皮吸収~皮膚から取り入れる経路
経皮毒とは「経皮吸収」により、有害な化学物質を身体に取り入れてしまうことをいいます。2005年に竹内久米司氏が書籍にて経皮毒という言葉を使ったことが最初と言われていますね。(経皮毒は造語であって、学術用語ではありません)
食べ物や飲み物など、経口吸収によって身体に取り込まれた化学物質(添加物や農薬など)は、肝臓などを経由して分解され、体外に排出されます。肝臓で分解できず体内に残る物質もありますが、約90%のものは数日中に排出されるようです。
一方で、経皮吸収の場合は10日経っても10%ほどしか排出されず、皮下脂肪や子宮などに蓄積されるとされ、「出口のない毒」として経口吸収よりもずっと危険だと考えられています。
しかしながら経皮毒は「科学的な根拠がない」という意見や、また、皮膚のバリア構造などを理由に否定する意見も多く、経皮毒が話題になって10年以上経った今でも、その実態があやふやにされています。
経皮毒と吸収率。身体の部位ごとの経皮吸収率を知ろう!
経皮吸収率の一例ですが、腕の吸収率を1とした場合に、他の各部位は下の図のようになっています。
・頭皮(3.5)
・ほお(13.0
・あご(6.0)
・わき(3.6)
・腕(1.0)
・背中(1.7)
・手のひら(0.83)
・陰部(42.0)
・足のうら(0.14)
角質が存在しない粘膜部分(口腔内、肛門内部、膣内部)などは、この数値を上回る可能性があるとされています。舌下錠や座薬はとても即効性がある薬ですが、吸収率が高いのもその理由の一つと考えられます。
図を見て分かるように、陰部(性器)は実に42倍もの吸収率を誇っていますし、膣内部の粘膜からの吸収も気になるところでしょう。また、顔まわりや頭皮の数値も高いことから、特に女性の生理用品のほか、シャンプーや化粧品なども気をつけたほうが良いとされてますね。
経皮毒による病気や症状、トラブルとは?子どもへの影響はある?
化学物質の多くは脂溶性(脂に溶けやすい)のため、経皮吸収されると、「皮下脂肪や脳(脂質約60%)、女性は子宮、男性は前立腺等に蓄積されやすいといわれ、それにより招く可能性がある病気やトラブルとして次のようなものが指摘されています。
女性の場合は子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣膿腫、乳がん、子宮がん、生理不順、生理痛、生理トラブルなど。男性の場合は無精子症、精子の奇形、精子減少など、若い男性にも見られる症状です。このような生殖器のトラブルが指摘されています。
他にも、脳疾患、アルツハイマー病、若年性痴呆症、パーキンソン病、鬱症状、不安、ノイローゼ、悪性リンパ種、白血病、アトピー、花粉症、ぜんそく、肌荒れ、しみ、免疫力低下などを引き起こすといわれています。
妊活中の女性、妊娠中のプレママ、育児中のママにとって、一番気になるのは胎児や赤ちゃん、子どもへの影響ではないでしょうか?
経皮毒による子どもへの影響としては、アトピー、肌荒れ、湿疹といった皮膚のトラブルや、アレルギー、学習障害、多動症、自閉症、免疫力低下などが指摘されているようです。
経皮毒はうそ?経皮毒に信憑性はあるのか?
ここまで経皮毒について簡単に説明しましたが、経皮毒については「ありえない!うそだ!」とする否定派の意見も多いです。経費毒はうそなのかホントなのか?信憑性はあるのかないのか?否定派と肯定派の意見をもとに判断していきましょう。
(否定派)強化な皮膚のバリア構造により容易に突破できない!
経皮毒否定派の意見としてよくあるのが「皮膚のバリア構造」です。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層からなり、さらに細かく言えば図のように8つのバリア構造になっています。
特に強力なバリア機能があるとされているのが角質層で、下の図のように、角層細胞の間に「細胞間脂質」という脂質があります。
出典:kao.com
角層細胞はレンガ、細胞間脂質はセメントとして、よくレンガ塀に例えられることがあります。細胞間脂質は「ラメラ構造」といって、「脂質の層」と「水分子の層」が交互に何層も重なりあう層状構造になっています。
このような強固なバリア構造によって有害物質の侵入を防ぐことができるし、このセキュリティを突破して体内に侵入するにはかなり細かい分子レベルでなければ不可能であり、「市販されているような化粧品や日用品を普通に使っているかぎりは経費毒なんて考えなくても良い」としています。
そして、「経費毒の危険性を訴えている人たちは、オーガニック化粧品など自身の商品を売り込むために経皮毒を利用している」と主張しています。
確かにそのような一面はあって、Wikipediaにも次のような表記があり、実際に誇大広告により商品販売をしている業者もあるようです。
平成20年2月20日、経済産業省は、経皮毒という用語を用いて他社製品の不安をあおり自社商品購入の勧誘を行っていたニューウエイズの事業者に対して、特定商取引法第34条第1項第1号(商品についての不実告知)を適用し、業務停止命令を出した。wikipedia.org
(肯定派)合成界面活性剤は皮膚のバリアを破壊する!
私たちの皮膚はバリア構造によって守られているのは事実ですが、それはあくまで「微生物やウイルスなど自然界に存在するもの」であって、化学物質においては例外も多いとしています。
皮膚は基本的に分子量(分子のサイズ)500以上の物質は通さないという特性がありますが、分子量が500以下で脂溶性が高い化学物質は吸収されやすいと考えられているのです。
日用品には溶剤や合成界面活性剤が含まれていますが、分子量が500以下の小さいものも多いです。例えば溶剤であればプロピレングリコール(PG)が有名で、分子量は76.1となっています。合成界面活性剤で有名なのはラウリル硫酸ナトリウムで、分子量は288.4となっています。
特に合成界面活性剤は危険視されており、角質層のバリア構造を破壊してしまうため、そこから有害な化学物質が侵入すると考えられています。
また、最近はナノ化粧品もよく見かけますが、ナノは10億分の1メートルという単位で「0.000001ミリ」の大きさですので、皮膚を通り抜けて血管に侵入し、全身の血流に乗り、離れた部位で毒性作用を生じさせるとしています。
また、経皮吸収する経路は3つあります。
出典:saravio.jp
図のように、毛穴からの侵入経路もあり、化学物質が毛穴内部の組織から血液に入る可能性も指摘されています。特に入浴中など毛穴が開きやすいシーンにおいては、より経皮毒の危険度が高まると説明していますね。
「毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる(評言社) 」にて次のような文章が掲載されています。
毒は、水(飲む、シャワーや入浴など皮膚や気道から)、空気(大気汚染、鼻や口などからの吸入)、食品(加工食品や添加物、農薬や土壌汚染)、化粧品やパーソナルケア製品などから体内に入ってきます。
それらは傷口から入るものもあれば、皮膚や粘膜を通して入ってくるものもあります。息を吸うことによって入るもの、血液の中に直接入る(入れる)ものもあります。毎日何気なく生活しているだけで、体に取り込まれるのです。
皮膚や粘膜から有害な化学物質が体内に吸収される、つまり経皮毒があるものとして説明されていますね。
経皮毒の信憑性をどう判断したら良いのか?
このように経皮毒については否定派と肯定派の意見があり、どちらもごもっともな意見で、判断に迷ってしまうのではないでしょうか?
ただ、湿布薬や貼るニコチンパッチが有効なこと、シールを貼るだけで気管支疾患をやわらげる薬があることなど、「経皮吸収」は明らかに存在するため、当メディアでは経皮毒は否定できないと考えています。
アーユルヴェーダの専門家によれば次のような意見もあります。
記者:最近、子宮の中にシャンプーの強い匂いがする人が多いと聞いたんですが、肌からシャンプーが吸収されちゃうなんてバカなこと、ないですよねえ。
渡會恵さん(以降、渡會):いえ、もしかしたらあるかもしれません。だって、アーユルヴェーダの施術の仕組みは、肌の表面に薬草オイルを塗り肌から薬草のオイルを吸収させ、そのオイルで体に溜まった毒素をはがしとり、体外に排出させるというものなんですよ。
出典:monjyu-tokyo
アーユルヴェーダは世界三大伝統医学のひとつですが、皮膚から吸収させるというのは当り前の概念のようです。日本におけるアーユルヴェーダの第一人者である西川眞知子さんの著書「はじめてでもわかる 役立つ アーユルヴェーダきほんBOOK 」には、次のような説明があります。
アーユルヴェーダでは、皮膚と内臓はつながっていると考えます。いちばん外側にある皮膚をきれいに保つことは、内臓をきれいにすることと同じなのです。
また、さまざまな栄養や成分は皮膚を通じても吸収されます。そのため、今の状態に足りないものを皮膚からとり入れれば、5つのエネルギーのバランスが整うという考え方が、美容法のベースとなっています。
他にも、韓国で600年以上前から出産後に行われている「よもぎ蒸し」という療法もあります。薬草の入ったお湯を沸かし、その蒸気を皮膚や粘膜から吸収させ、下半身から温めるという民間療法です。
このように皮膚からの吸収という概念はわりと一般的であり、実際に施術をうけて効果・効能を実感している体験談も多いのです。つまり成分がちゃんと皮膚から吸収され、身体に影響をおよぼしているということ。
また、何らかの体調不調を抱えた人が、シャンプーやリンス、洗剤、化粧品などを変えたことにより、体調が良くなったという体験報告もよく見聞きします。
このようなことから当メディアでは「経皮毒はあるもの」「少なくとも無視はできないもの」として、特に子どもが毎日使うような日用品については、有毒な化学物質が入っていないか意識してチェックして欲しいと考えています。
日本は全然安全じゃない?世界最低レベルの安全基準?
一般的に「日本の品質は素晴らしい」というイメージがあって、日本で作られているものなら安全安心と思っている人も多いようです。
しかし、日本の安全基準は世界と比較すると、とても低いことが分かります。「表示指定成分」といって「アレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分として、表示が義務付けられている成分」がありますが、、、
・ヨーロッパ・・・約5000種類
・アメリカ・・・・・約800種類
・日本・・・・・・・・・103種類
(日本では102種類に、香料を加えた103種類が指定されています)
このように日本はヨーロッパやアメリカと比較すると、とても低い水準になっているのです。ヨーロッパやアメリカでは発癌性やアレルギーの危険が指摘されている成分であっても、日本では安全な成分として使用されてしまっているということ。
また、経皮毒とは話がズレますが、世界では農薬を規制する流れになっているのに、日本は逆に農薬の規制を緩和しているという事実があります。
例えば、モンサントの除草剤「ラウンドアップ」に含まれるグリホサートという化学物質があり、「おそらく発がん性がある」と指摘されています。世界のバイオ化学メーカーの動向に詳しい印鑰智哉(いんやく・ともや)氏によれば
グリホサートは発がん性だけでなく妊娠期間の短縮、精子の減少も指摘されています。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアでは数年以内に使用禁止にしようとしている。また、そのほか21ヵ国でもなんらかの規制を実施、もしくは検討しているのです。
しかし日本はそれに逆行しており
厚生労働省はグリホサートの残留基準値を大幅に緩和しています。例えば、小麦で6倍、ライ麦やソバで150倍、ヒマワリの種子では400倍に引き上げているのです。これは日本のメディアではまったく報じられていません。
とお話しています。厚生労働省食品基準審査課によれば、「緩和したといっても、科学的な知見に基づいて設定しているため、健康に影響は出ないと考えています」という意見だそうです。
また、これも経皮毒とは話題がズレますが、日本で使用されている添加物は約1500種類もあり、添加物大国と呼ばれるほど添加物が多い国です。外国と比較してもその数は多く、海外では使用禁止になっているものも多々あります。
有名なところでいえば、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸です。トランス脂肪酸は心疾患のリスクを高めるとして、EU諸国では禁止されていますが、日本では子どものお菓子にも当り前のように使われています。
このように日本の安全基準は低い一面もありますから、メーカーや国が「安全!健康には問題ない!」としていても、「本当に大丈夫?」「ちゃんと調べてみよう!」という姿勢をもったほうが良いと考えています。子どもの健康を守れるのはママ、パパだけですから。
何に気をつけたらいい?どんなものに経皮毒の危険があるの?
経皮毒に対しては、むやみに神経質になる必要はありませんが、毒性が指摘されているようなものは避けたほうがよいでしょう。
経皮毒が指摘されている物質について
特に経皮毒の危険が指摘されているのは、以下のような物質です。
日用品を購入のさいには成分表示を見るようにし、このような成分が入っていないかどうかチェックしましょう。
また、経皮毒の中で一番問題視されているのが「合成界面活性剤」です。皮膚のバリア機能を破壊し、化学物質が体内に入り込むことで、病気やトラブルを引き起こすといわれています。
使用頻度の高い日用品と、経皮毒対策について
次に、毎日使用するような日用品の経皮毒対策について、簡単に説明します。それぞれのトピックは、また別の記事にて詳しく解説したいと思います。
歯磨き粉
口の中の粘膜や舌下の吸収率は高いので、歯磨き粉選びはとても大切。ほとんどの歯磨き粉には、洗浄力と泡立ちのためにラウリル硫酸ナトリウムが使用されています。他にも研磨剤、保湿剤、香味料、合成着色料など、身体への悪影響が気になる成分がたくさん含まれています。
子供用の歯磨き粉にも要注意!甘味として使用されるサッカリンナトリウムは発がん性が疑われています。安全性が高い天然成分100%の歯磨き粉を選ぶ、天然塩で歯を磨く、重曹うがいをするなどの検討をオススメします。
シャンプーやリンスなど
頭皮は腕に比べて3.5倍、顔は6.0倍の経皮吸収率です。「羊水からのシャンプーのにおいがした」という医師もおり、シャンプーやリンス、洗顔料などにも気をつけたいところ。多くの市販シャンプーに含まれる石油由来の合成界面活性剤は、経皮毒性をもつ化学物質とされています。洗髪に湯シャンや塩水を使う「塩シャン」を取り入れたり、天然由来のシャンプーを使っているママも増えているようです。
肌に直接当たる下着やナプキンなど
毎日長時間、皮膚に接触する下着やナプキンも要注意とされています。特に陰部はもっとも高い吸収率ですから。
一般的に市販されている紙ナプキンは石油精製物質で、塩素漂白剤や高分子ポリマーなど、経皮毒を疑わせる物質が含まれており、子宮系の病気や皮膚の病気の原因ともいわれています。
「布ナプキンにかえる」「多い日のみ紙ナプキンをつかう」「接触部分は布をあてて、外側は紙ナプキンにする」などの対策によって、PMS(月経前症候群)の症状が改善されたなどの報告例もあります。もし心当たりがあるなら、試してみても良いかもしれません。
衣類に使われている化学繊維も経皮毒性が指摘されており、下着には綿・絹・麻などの天然繊維の素材を選ぶ人も増えてきているようです。
赤ちゃんのおむつ
直接肌に接触するという点では、赤ちゃんの紙おむつも気になるのではないでしょうか?紙おむつはケミカルな紙ナプキンと構造が似ており、吸水ポリマーなどの化学物質も多数含まれています。
赤ちゃんに使用する紙おむつですから、もちろん高い安全性が確保されていると考えられます。ただ、もし赤ちゃんの肌荒れがひどかったり、ママが「布ナプキンにかえてみたら体調が良くなった」などの体感があったなら、布おむつを試してみるのも良いでしょう。外出のときは紙おむつ、自宅では布おむつにするなど使い分けているママもいます。
お風呂、シャワーの水
水道水には塩素がたっぷり含まれていますし、トリハロメタンなどの有害物質の心配もあり、飲用水には浄水器やペットボトルの水を使っている人が多いです。しかし、湯船やシャワーの水には、水道水をそのまま使っている人が多いのではないでしょうか?
経皮吸収のことを考えると、一番お手軽な対策方法としては、塩素などの有害物質を除去できる「シャワーヘッド」に付け替えることです。湯船のお湯もシャワーヘッドから出せば、それだけでお風呂の経皮毒対策はばっちりです。
洗剤
ドラッグストアなどで見かける洗剤はほとんどが合成洗剤で、経皮毒が疑われる物質が多数含まれています。合成洗剤で洗濯すると、それらの成分が残って、肌荒れやアレルギーを引き起こす可能性が指摘されています。このような化学物質は分解されにくく、環境にも悪影響を与えるようです。
経皮毒や自然環境のことを考えると、合成界面活性剤が含まれるような合成洗剤は避けたほうが良いかもしれません。合成界面活性剤は約2,000種類もありますが、その中でも有害性が指摘されているのは次のものです。
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)
・アルキル硫酸エステルナトリウム(AS,ラウリル硫酸ナトリウム)
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES,ラウレス硫酸ナトリウム)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE,POE・R)
また、近年「香害」といって、柔軟剤の強い香りによる健康被害も多くなっています。柔軟剤の香り成分が含まれているはずですが、成分表示には「香料」とだけ書かれている場合が多いです。成分によっては化学物質過敏症などアレルギーの原因になるので、無香料か、香料の成分が明記されている商品を選ぶことをオススメします。
他にも、化粧品、リップクリーム、日焼け止めなど、経皮毒が心配される日用品はたくさんあります。最近は消費者の健康志向を意識してか、パッケージに「○○無添加」などと書かれている商品も多いですが、実際には有害な化学物質が入っていることも多々あるので要注意です。
まとめ
以上、経皮毒についての概略から、うそなのか?ホントなのか?信憑性はあるのか?否定派・肯定派の意見などを参考に解説しました。
「経皮毒なんてありえない!」とする否定派の意見もあり、その内容には納得する部分もありますが、
・ステロイドなどの医薬品に限らず、アーユルヴェーダなどでも皮膚からの吸収という概念は一般的であること。
・シャンプー等の日用品を変えたことで、体調が良くなったという体験談があること。
・日本の安全基準について不安な一面があること。
などの理由から、当メディアでは経皮毒はあるものとして、毎日使うような日用品については、有毒な化学物質が入っていないかチェックしたほうが良いと考えています。とくに小さなお子さんは、大人よりも経皮毒の影響をうけやすいと言われているので、ママ・パパが守ってあげる必要があるでしょう。
いきなり全部変えるのは難しいですし、経皮毒のことばかり考えていたらストレスになってしまいます。できること、気になることから少しずつ変化させていけたらよいですね。子どものこと、孫のこと、未来の子どもたちのためにも、身体と環境を丁寧にあつかう生活を心がけてほしいと願います。