卵子の老化や劣化って何?卵子は若返る?老化しないための方法とは?

卵子の老化や劣化って何?卵子は若返る?老化しないための方法とは?


近年、晩婚化、高齢出産の増加とともに聞かれるようになったキーワード、「卵子の老化」「卵子の劣化」そして「卵子の若返り」。あなたも聞いたことがあると思いますが、これらはセットで話題にあがることが多いのではないでしょうか。

特に、現在妊活している方、また、そろそろ赤ちゃんが欲しいなぁ、と思い始めた方は、とても意識されていると言葉だと思います。

では、本当に卵子は老化したり、劣化したりするのでしょうか。
また、老化した卵子は再び若返ることができるのでしょうか。

もし、若返る方法があったら知りたいですよね?

ここでは、卵子について、老化と妊娠への影響、老化を止める方法などをみていきましょう。

卵子の劣化とは?劣化するとどうなるの?

卵子の劣化とは?劣化するとどうなるの?

卵子とは?

まず初めに、卵子について少しお話しましょう。

女性は、お母さんのお腹の中にいる胎児の時からすでに、妊娠にそなえて200万~300万個の卵胞(原始卵胞という卵のもと)をもっています。成長とともに卵胞の数は減少していき、初潮を迎える頃には10万個になっています。

女性が思春期になるころには卵胞は成熟し、月経が始まると脳の下垂体という場所から卵胞刺激ホルモンが分泌され、原子卵胞が約100個目覚め、成長し始めます。原子卵胞は100個成長しても、その中で実際に大きくなるのは「主席卵胞」と呼ばれるたった1個のみです。その後、卵胞が育つと分泌される「黄体ホルモン」の刺激によって、成熟した主席卵胞のなかの卵子が一つ卵巣の外に飛び出します。これが「排卵」と言われるものです。

精子が約3~5日間生き延びるのに対し、排卵された卵子が生き延びられる時間はたったの24時間程度です。そして、排卵した後の卵胞や排卵しなかった残りの卵胞は自然に吸収され消えていきます。

排卵した卵子が精子と受精し、子宮内膜に着床すると「妊娠が成立」となりますが、排卵後に受精、着床にいたらなかった場合は、厚くなった子宮内膜がはがれ落ち、排卵後2週間ほどたったころに月経が始まります。

このように排卵と月経を繰り返していくなかで、多くの卵胞が自然淘汰されていき、原子卵胞がなくなった時点で閉経ということになります。閉経までには400~500個の卵子が排卵されると言われています。

卵子の老化ってどういうこと?

ここまで、卵子の役目についてお話をしてきました。
では、この卵子ですが、近年、卵子は老化する、又は、卵子は劣化すると言われています。これらはいったいどういう状態なのでしょうか。

ここでは、卵子の「老化」と「劣化」を同じ意味として「老化」という言葉で統一していきますね。

上記に説明しました通り、女性がお母さんのお腹の中にいるときから卵子は作られますが、生まれるころにはすでに100万個、初潮を迎えるころには、すでに約40万個になっているといわれています。一般的に閉経は50歳前後と言われていますが、閉経が近づくころの卵子の数は1000個以下とのことです。

このように、女性の体のなかで卵子は、生まれてから一度も補充されることはなく、減少していくばかりとなります。

初潮を迎えてから閉経するまでの間、どんどん減っていく卵子ですが、その減り方が特に大きくなるのは37~38歳ころで、これを境に排卵率も低くなっていきます。

また歳を重ねるごとに、正しい数のDNAをもたない卵子、つまり「老化した卵子」が増えてくると言われています。

つまり、年齢とともに卵子は数が減っていくというだけではなく、卵の質も低下していく、ということがわかってきたのです。

「卵子の老化」とは具体的にどのような状態かというと、例えば、若い人の卵子の表面にはツヤがあり、ピチピチして弾力があるのに対し、老化した卵子の表面には凹凸ができ、弾力もなくなり、形もいびつになっていきます。

そして、個人差がありますが、これらの老化現象が現れてくると受精しにくくなるため、妊娠しづらくなってしまう、と言われています。

ただし、卵子が老化してしまっても、生まれてきた子どもの能力や体には全く影響がありませんので、心配しないようにしましょう。

卵子が老化する原因は?

では、卵子が老化する一番の理由はなんでしょうか。

卵子が老化していく主な原因は、閉経を迎える準備に入るため、と言われています。閉経を迎える年齢は、およそ50歳前後と言われていますので、逆算していくとだいたい35歳前後から準備が始まるようです。

閉経を迎える準備とは、卵巣機能の低下を意味し、卵巣機能が低下すれば、当然卵子の数や質は低下します。これを「卵子の老化」「卵子の劣化」と呼んでいるのですね。

人間は誰でも年齢を重ねるごとに、体内の様々な部分も老化していきます。ですから、「卵子の老化」は、体のほかの部位と同じように、どうしても避けることができない自然な現象なのです。

卵子が老化する詳細なメカニズムは不明とされていますが、近年「卵子の老化」に関して、ミトコンドリアの機能の低下と関連があるのではないか、という研究が報告されています。

ミトコンドリアは、私たちの体に全部で約60兆個あると言われる全ての細胞の中に1-1000個ほど存在しており、「ATP」という私たちの生きる源と言われるエネルギーをたくさん生産しています。そして、体内で一番ミトコンドリアを持っているのは卵子で、卵子1個に約10万個のミトコンドリアがいるのです。

そして、ここからが本題なのですが、このミトコンドリアは、加齢だけでなく、ストレス、食生活の乱れ、不規則な生活、腸内環境の悪化、有害重金属、炎症などなどよって減少したり、機能低下するといわれます。

つまり、これらが理由でミトコンドリアが減り、機能低下を起こすと一番影響を受けるのは、ミトコンドリアを最も多く持っている卵子なのです。

その結果、卵子は元気がなくなり、質が落ちてしまうのですね。

卵子の老化は妊娠にどんな影響を与えるの?

ここまで、卵子の役割と老化の原因について順番にみてきました。

こうしてみてみると、いかに妊娠するために元気な卵子が大切か、ということが見えてくるかと思います。

卵子の老化は急激に起こるわけではなく、生まれた瞬間から長い年月をかけて少しずつ進んでいきますので、卵子の老化が始まると言われている年齢(35歳以降)になったからと言って急に妊娠しなくなるわけではありません。

卵子の老化が少しずつ進むのと同じように、少しずつ妊娠しにくくなっていきます。
一般的に妊娠適齢期は、卵巣機能、卵細胞が元気な20代のあいだ~遅くても35歳までといわれていますが、これは年齢とともに、避妊をやめてから赤ちゃんを授かるまでに時間がかかるようになる(妊娠しにくくなる)という意味で、生殖機能が正常であれば、時間はかかるかもしれませんが妊娠します。

ただ、何も考えず待っているだけでは、時間が刻々とせまってきてしまい、妊娠するまでにどんどん時間がかかってしまいますし、気が付いて何か手を打とうと思ったときには既に遅すぎた…、となってしまう可能性がありますので、一度、検査等をするのが良いですね。

また、もう一つ卵子の老化が妊娠に与える影響として、染色体異常があります。

というのは、卵子や精子の染色体はそれぞれ23本であり、受精して受精卵になると染色体は46本になります。卵子に関しては、卵母細胞が排卵する卵子になるまで、「第一減数分裂」「第二減数分裂」というように2回分裂を経て23本の染色体になります。

卵母細胞は排卵周期に入るまでの間、第一減数分裂の途中で停止するのですが、卵子が老化すると、「染色体不分離」という卵子の第一減数分裂の異常がおきてしまい、その結果染色体異常が増えると考えられています。

閉経を迎える年齢には個人差がありますし、一般的に「閉経の10年前まで産める」と言われているようですが、これらのことを考えると、卵子の老化は「妊娠しにくくなる」「染色体異常が増加する」など、妊娠に与える影響はだんだんと大きくなっていきます。

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卵子の老化は止められる?方法は?

一度老化してしまった卵子は、若返ることができるのでしょうか?若気ったら素晴らしいですよね。

体やお肌、内臓など全てが年齢とともに変化するように、卵子も老化します。残念ながら現在の医療技術では、一度老化してしまった卵子を若返らせることはできません。

卵子がだんだん老化していくのは自然な生理現象です。しかし、卵子の老化のスピードを遅らせたり、卵子の質を良い状態に保つことはできるようです。

では、どうすれば、卵子の老化を遅らすことができるでしょうか。

まず、何よりも規則正しい生活を送って、健康な体を作ること、これにつきます。これまでの不摂生、乱れた食生活や睡眠など、生活習慣を見直す必要があります。

食事内容を見直す

まずは、食事についてみていきましょう。卵子の老化を遅らせるためには、「体内の活性酸素を減らす」食事を取り入れることが大切です。

「抗酸化物質」という言葉を聞いたことがありますか?

「抗酸化物質」は、活性酸素(体のサビ)を体外に排出させたり、害を少なくする働きをするのですが、この抗酸化物質を多く含む食品や、活性酸素から身体を守ってくれる食品を積極的に取り入れることで、活性酸素を減らすことが可能です。

活性酸素を除去すると言われる成分は数多くありますが、抗酸化作用が高いものは「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」といわれており、特にビタミンA、ビタミンEは油との相性がよいため、オリーブオイルなど体に良い油を一緒に摂取することで体への吸収率が高まります。

またビタミンCはそれ自身にも強い抗酸化作用がありますが、ビタミンEと一緒に摂取することでビタミンEを復活させることができます。

以下にどのような食べ物にこれらのビタミンが多く含まれているのかご紹介します。

・ビタミンA…活性酵素を取り除き、免疫機能サポートします。レバー、ウナギ、アナゴ、しそ、緑黄色野菜(ニンジン、ホウレンソウなど)、卵など。
・ビタミンC…活性酸素から細胞を保護します。赤ピーマン、黄ピーマン、アセロラ、 レモン、キウィ、みかん、など
・ビタミンE…活性酸素から細胞を保護したり、ホルモンバランスを整えます。 キングサーモン、アボカド、かぼちゃ、アーモンド

また、近年は特に、食生活が乱れる原因として、加工食品やファストフード、コンビニ弁当など添加物の多い食品が増加しています。これらの食品は、活性酸素が増える原因となりますので、なるべく控えるようにしましょう。

また、そのほかにも、筋肉や臓器、皮膚、髪の毛など体を作るための重要な栄養素であるタンパク質(肉、卵、大豆)、女性ホルモンの分泌を仮性化させる亜鉛(牡蠣や豚レバー、レンズ豆、大豆)、毎月の生理で女性は鉄不足になりやすいので鉄(岩のり、レバー、赤身の肉や魚、大豆)、などもバランスよくしっかり摂取するのが大切です。

睡眠リズムを整える

次に、卵子の老化を遅らせるために大切なもの、それは「メラトニン」です。

聞いたことはありますか?

実は、日本でメラトニンが卵子にどのような影響を与えるのかについての研究をマウスを使って行った結果、メラトニンは卵子の数や質の低下を遅らせる働きをしている、ということが分かったのです。

しくみとしては、メラトニンそのものが抗酸化物質としての役割をもっているのではなく、メラトニンの働きが細胞の寿命に影響を与え、その結果として卵子の数の減少や質の低下を遅らせているとのことです。

では、メラトニンとは何なのか?と言いますと、主に脳の松果体という部分から分泌されるホルモンなのです。メラトニンは睡眠と覚醒に大きくかかわっているホルモンで、「暗くなると分泌が増える」「明るくなると分泌が減る」というように調節されます。

ということは、もうお分かりかと思いますが、電気を付けた明るい部屋で夜更かしをしていると、メラトニンの分泌量は減少してしまうのですね。

更に、近年最も注意しなければいけない物は、スマホ、タブレット、パソコンの液晶画面から出る「ブルーライト」です。このライトは脳を刺激しますので、夜にブルーライトを浴びてしまうと、脳が昼間と勘違いしてしまうため、メラトニンの量は減ってしまいます。

つまり、卵子の老化を遅らせたい場合は、「明るい部屋で毎日のように夜更かしをする」「寝る直前までパソコンやタブレットの画面を見ている」「ベッドにもスマホを持ち込んでそのまま寝てしまう」ということは、絶対にやめましょう。

このような習慣がある場合は、要注意ですね。

ですので、卵子の老化を少しでも遅らせたいのであれば、寝る1時間前には部屋を暗めにしたり、間接照明に切り替えて、静かに過ごすようにしてください。そしてできれば、日付が変わる前には眠りにつければ良いですね。

これらのことを習慣づけることで、夜にしっかりメラトニンが分泌され、卵子の老化を遅らせることができます。

漢方を取り入れる

卵子の老化を遅らせるのに、漢方を取り入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

中国の書物「黄帝内経」によると、7の倍数で女性の体は変化していくとされ、特に35歳(7×5=35)は女性の機能の老化が始まる年とされています。これは、西洋医学で、35歳以上を高齢出産と定義していることと同じですよね。

先にも説明しました通り、生まれた時の卵子の数は100~200万個であったものが、初潮を迎えるころには10~20万個程度に減り、35歳では2~3万個になるとも言われます。また、加齢とともに「卵子の老化」といわれるように、卵子の質も低下し、胚の発育が止まるケースも増えてきます。

同時に、卵巣機能も徐々に衰え、排卵が不規則になってしまったり、よい卵子が育たなくなっていきます。

ここで、漢方が効果を発揮するのは、血流の改善です。
子宮や卵巣の機能低下の原因として、血流の悪さがあります。年齢とともに血流が悪くなってしまうと、子宮や卵巣に充分な血液が届きにくくなり、機能が低下してしまうのです。

しかし、漢方薬は血流など身体のコンディションを整えることで、子宮や卵巣など生殖機能の老化を遅らす、若く維持することに役に立つと言われています。

また、血流を改善することで、体の冷えも改善されますので一石二鳥です。東洋医学では、子宮や卵巣など生殖機能の老化の原因として、身体の冷え、栄養のバランスの悪さ、肥満、やせすぎ、?血、ストレス、運動不足、などもあげています。

特に血流の改善は重要な治療の一つで、西洋医学的にみて「原因不明」と診断されるものでも、東洋医学的にみると、血流の悪さが原因となっていることも多くあるようです。

上記のことから、漢方を取りいれて、体全体のコンディションを整えることもオススメです。卵子の老化予防以外にも、PMSの改善や、原因不明な体調不良が改善されていくかもしれませんね。

ただし、自己判断で漢方を購入するよりも、漢方医に診てもらってご自分の体に合った漢方を処方してもらう方が、オススメです。

日常生活を整える

ここまで、卵子の老化、卵子の質の低下を遅らせるいくつかのポイントをご紹介しましたが、これらの方法は、生活を整える、というベースの上で取り組むことが大切です。

ご存知の通り、体の全ての細胞は、呼吸によって取り込まれた酸素からエネルギーをつくり出しています。しかし、このエネルギーをつくるときに、同時に、先ほど説明しました「活性酸素」もつくりだします。「活性酸素を減らすために抗酸化物質の多い食材を取りましょう」と説明いたしましたが、この活性酸素は細胞を酸化させるため、しみやしわの原因になりますし、動脈硬化やがんなど命に係わるような病気を引き起こす原因にもなります。

体内では、この活性酸素の影響を減らそうと、対抗する酵素がつくられているのですが、この酵素をつくる能力もまた、加齢とともに低下してしまいます。

そして、卵巣の中でできた活性酸素は、卵子に影響を与え、染色体の異常を引き起きてしまうということが分かっています。

この活性酸素ですが、実は簡単に発生してしまいます。日常生活、つまり不摂生な生活、乱れた食生活、睡眠不足、ストレス等でも増えてしまうのです。特に、活性酸素を発生させてしまう大きな原因として、「喫煙」が挙げられます。つまり、喫煙される方は、活性酸素を必要以上に発生させているのですね。

また、運動不足は良くないですが、だからといって激しい運動も活性酸素を発生させてしますので注意が必要です。それよりも、週2~3日散歩をするなど、軽い運動で抗酸化力が高まります。

また、食事に関しては、抗酸化物質を含む食べ物のところで紹介しましが、食材だけでなく、抗酸化には食生活自体の見直しも大切ですよ。

まず、食べ過ぎ、脂質や糖質のとり過ぎは注意が必要です。食事も、こってりした洋食ではなく、和食や玄米や野菜、魚など質素な食事がオススメです。飲み物では、赤ワインは抗酸化力があることで有名ですね。ただし、量としてはハーフボトル以下に抑え、連日の飲酒はやめましょう。

まとめ

以上、卵子の老化とは何か、妊娠に与える影響、そして、卵子の老化のスピードを遅くする方法、などをご紹介しました。

人は生まれた以上、体が老化していくのは自然なことで、それに抗うことはできません。卵子の老化も、体の自然現象ですので、食い止めることはなかなか難しいのが現状です。
しかし、日ごろの心がけ次第でその老化のスピードを遅くすることができるのなら、試してみるにこしたことはありませんよね。

現在妊活中のかた、そろそろ赤ちゃんが欲しいなぁとお考えの方、いずれ赤ちやんができたらいいなぁ、と漠然と考えている方、様々いらっしゃると思いますが、「卵子の老化」という言葉を少し頭の隅に入れていただき、できるだけ早くから「卵子の老化」を防ぐべく、日常生活を整えて頂けたら良いな、と思います。


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