妊娠超初期と通常時おりもの違い・特徴と病気などの異常なおりもの兆候について
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妊娠超初期症状の1つに「おりものの変化」があります。いつもの生理前との違いがあったら、それは妊娠の兆候かもしれません。
ただ、おりものの変化は個人差があるので「みんな量が多いって言ってるけど私は少ない…」「色が茶色だけど大丈夫?」のように、自分自身の症状が正常なのかどうか不安に感じている人もいるようです。
そこで今回は「おりものの役割などの基礎知識」に始まり、生理前のおりもの・妊娠超初期のおりもの・病気の可能性がある異常なおりもの、などそれぞれの特徴や違いについて徹底解説していきます。あなたのおりものに関する悩みが解消できたら幸いです。
そもそも“おりもの”とは?どんな役割がある?
「おりもの」とは、子宮・膣・汗腺から分泌物や、子宮や膣からはがれた細胞(老廃物)などが混じりあい粘液として出てきたもので、主に次の2つの役割があります。
【自浄作用】細菌・雑菌が膣から身体に侵入してくるのを防いでくれて、ママの身体を守る働きをしてくれます。
【受精促進作用】排卵期に、精子が子宮にたどり着きやすいように手助けする働きもあります。
この役割をしっかりと果たすために、生理周期によっておりものの状態が変化します。
【通常時】生理周期ごとのおりものの特徴とは?
通常時のおりものは、ずっと同じ状態をキープしているワケではありません。
女性の身体は女性ホルモンの影響を受けて一定サイクルで変化しており、それを「生理周期」といいますが、おりものもその周期に合わせて量や状態が変化しています。
生理やおりものに影響する女性ホルモンは「卵胞ホルモン(エストロゲン)」「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2つで、おりものの量との関係はおおよそ次の図のようになっています。
それぞれの時期においての、おりものの特徴について説明します。
▶卵胞期前半
生理の直後は、おりものに残った経血が混じるので茶色っぽい状態になりやすいです。量は少なめで、質感はさらりとした状態です。
▶卵胞期後半~排卵期
おりものの量がだんだんと増えてくる時期で、一番量が多くなるのは約2~3日ある排卵期です。トロトロした水のような状態で、通常時よりもpH値が下がるのでニオイは強くありません。
▶黄体期
量はピークを過ぎて、だんだんと量が少なくなってきます。ドロっと粘性が強くなり、色は白濁した状態、だんだんとニオイが強くなってきます。
▶生理前
量が増えてきて、ニオイが強くなり始めます。粘性のある白濁した状態で、生理数日前になると少量の血液が混じることもあります。
以上、一般的によくあるパターンとしての、生理前のおりものの特徴について解説しました。
よくある妊娠超初期のおりものの変化パターン
妊娠超初期のおりものの変化について、よくあるパターンをご紹介します。
妊娠超初期のおりものは水っぽく量が増える
妊娠超初期のおりものの変化として、「量が増えた」「サラサラと水っぽい」という変化を感じるママが多いようです。
受精卵が着床した場合、妊娠状態を維持するために女性ホルモンが分泌され続けます。エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響でおりものがサラサラと水っぽくなるようです。
※「おりものの量がいつもより少ない!」と感じたり、「ドロっとしたおりもの」「粘り気のあるおりもの」と表現する女性もいます。
おりものの変化は個人差があるので、必ずしも水っぽく量が増えるわけではありません。
ただ、おりものの量が少ない場合、黄体機能不全という病気が隠れている可能性があります。もし生理不順・不正出血などもあるなら、医師の受診を検討することをオススメします。
【色の変化】妊娠超初期のおりものは白?黄色?茶色?
妊娠超初期のおりものの変化として”色の変化”もよくあり、白や黄色、クリーム色になるケースがあります。ドロッとしたかたまりが出てくる場合もあります。
着床時に子宮内膜からの出血が起こることがあり、その血液がおりものに混じることもあります。薄いピンク色だったり、酸化具合によって茶色っぽかったりします。
出血といっても微量であれば問題ないことが多いので、観察しつつ安静を心がけて下さい。
※子宮外妊娠(異所性妊娠)の可能性あり?
薄いピンク色ではなく濃いピンク色だったり、赤色のおりものはトラブルのサインかもしれません。下腹部痛の症状もでている場合、流産や切迫流産の兆候であったり、子宮外妊娠(異所性妊娠)の可能性がありますので、早めに産婦人科を受診しましょう。
生理前との見分け方!いつものおりものとの違いに着目しよう!
ここまでで解説した「生理周期ごとのおりものの特徴」「妊娠超初期のおりものの変化」を見て分かるように、おりものの状態は人によって大きく個人差があるものです。
おりものは人それぞれで違いがありますから、「おりものが●●になったから妊娠!」というような絶対的な基準はないんです。
では、どのようにして「生理前なのか?妊娠超初期なのか?」を見分けたら良いのでしょうか?
ここでポイントとなってくるのは【いつものおりものと違うこと】です。
いつもは生理予定日直前はおりものが増えるのに今回は少なかったです。(出典 : www.ikujizubari.com)
生理前の少し伸びる白っぽいおりものもなく、黄色いペタペタしたおりものになってました。(出典 : www.ikujizubari.com)
このように、先輩ママの体験談の多くで「いつもは○○なのに、今回は△△でした」のような表現を見かけることができます。
ですので、「いつものおりものと違いがあるかどうか?」を意識してみると良いかもしれません。そのためにも日頃から、あなた自身の生理前のおりものの特徴について、しっかり観察しておく必要があるでしょう。
おりもの以外の妊娠超初期症状もチェックしよう
おりものの変化は妊娠超初期症状の1つに過ぎず、人によってはなかなか見分けが付きにくいこともありますので、おりもの以外の症状も合わせてチェックすると良いでしょう。
熱っぽい、異常な眠気、胃がムカムカする、イライラ、おりものが多く臭いが気になる、食欲旺盛、便秘、肌の調子がいい、腹痛、油っこいものが無理、臭いに敏感。(出典 : www.ikujizubari.com)
このように、おりものの変化以外にも、さまざまな妊娠の兆候を感じているママが多いです。
よくある妊娠超初期症状は
などなどたくさんあります。他の妊娠超初期症状については【先輩ママの体験談から分かる妊娠超初期症状まとめ】に書いてあるので、良かったらこちらも参照していただき、総合的に判断することをオススメします。
病気の可能性アリ?異常なおりものについても知っておこう
妊娠超初期のおりものの変化は人によって様々ですが、中には「病気の可能性があるかも。」「医師の診察を受けた方が良い。」といった症状もあります。そんな異常のあるおりものについて説明します。
■白くポロポロした状態
トロッとしている状態ではなく、ポロポロしている状態。豆腐かす、カッテージチーズみたい、と表現されることが多いです。量が多く、外陰部に強いかゆみがあるような場合、「カンジダ膣炎」の可能性があります。
■水っぽいおりものが流れ出るくらい増える
クラミジア感染症の可能性アリ。下腹部痛や発熱の症状が伴うこともあります。
■泡状、黄緑・異常な黄色、悪臭のあるおりもの
トリコモナス腟炎の可能性アリ。外陰部の腫れやかゆみ、排尿時痛なども症状の一例としてあります。
■灰色がかった色で、魚の腐ったようなツンとした臭い
細菌性膣症の可能性アリ。強い外陰部のかゆみを伴うこともあります。
■黄緑色の鼻水のようなおりもの
淋菌感染症の可能性アリ。膿のように見えたり、悪臭がすることも。下腹部痛や発熱を伴うこともあります。
■赤褐色、茶褐色、ピンク色(血液まじりのおりもの)
子宮頸ガン、子宮頸管ポリープなどの可能性アリ。
このようなおりものの変化があった場合は、早めに医師に相談することをオススメします。また、おりものに変化がなくてもクラミジアや淋菌感染のこともあり、ブライダルチェックなど行うと良いでしょう。
ブライダルチェックとは?
一般的には結婚前のヘルスチェックのことをいう場合が多いようです。赤ちゃんに感染する病気をもっていないか、妊娠・出産に影響する病気をもっていないかなどを調べる検査をします。「プレママチェック」「プレママ健診」と同様のものと考えて良いでしょう。
まとめ
以上、妊娠超初期によくある「おりものの変化」について、具体的な症状や生理前との見分け方など解説させていただきました。
おりものの変化は千差万別なので「○○という症状だったら妊娠」のようなものは無く、「いつものおりものとの違い」に着目していきましょう。そして、おりもの以外の心身の変化もチェックして、妊娠なのかどうかを総合的に判断していきましょう、という話でした。
また、もしあなたのおりものの症状が「異常なおりもの」に当てはまるようなら、早期解決のためにも早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
この記事があなたの快適なマタニティライフの一助になれば嬉しいです。