実践解説 つわりに効くツボの押し方・効果まとめ つわりに効く3つのツボ位置紹介
妊娠した女性の大きな悩みの1つに「つわり」の症状があります。
つわりの症状は人によって個人差がありますが、よく見聞きするのは「吐き気・嘔吐・匂いがダメになる・眠気・頭痛」などなど。他にも「胃もたれ・便秘・下痢・めまい・だるさ・げっぷ・胃痛・唾液過多・貧血」など、様々な症状がでるようです。【参照:つわりの時期はいつからいつまで?ピークは?】
そんなつわりのツラい症状を和らげる手段として、鍼灸医療も効果が高いそうです。ただ、鍼灸院に行くのも、妊娠中の身体に針を刺すのも、抵抗のある妊婦さんが多い事でしょう。
そこで今回は、自分で出来る鍼灸治療として、つわりに効くツボの効果や押し方についてお話ししていきます。
もくじ
内関(ないかん)
内関(ないかん)の効果
内関は内臓の働きに関係するツボです。吐き気・胃痛・乗り物酔い・食欲不振・軟便・お腹の張りなど、消化器系の不調に効果があるとされています。ストレス・イライラなど、精神的な面でも良い影響があるそうです。
英語圏ではNeiguan(P6 acupoint)と呼ばれ、吐き気に効果があるとされています。海外のつわりサイトだと、ツボ刺激といえば内関が紹介されていることが多いですね。
吐き気・胃のむかつき・げっぷなど、胃に不調がでるタイプのつわりには、内関を刺激することで症状が緩和できる可能性があります。
内関(ないかん)の位置、見つけ方
手首の付け根のしわのある部分、の中央から指をひじに向かって三本分置いたところが「内関」です。
ただ、内関は人によって位置が異なるとされいます。上記の部分から少しずつ上下させて押してみて、一番効いていると感じる部分だと思って下さい。
内関(ないかん)の押し方
まず、内関と思われる位置を自分で押してみて、一番効くと思われる位置を押します。押す強さは、痛いほどに強くせず「イタ気持ちいい」くらいの適度な刺激がベストです。
押す時間や回数については厳密な決まりはありませんが、ギューーーっと6~8秒くらい押すのを何セットか繰り返すと良いでしょう。
何回も何回も指で押すのが面倒なら、「ツボ押しリストバンド」の活用もオススメです。
有名なのは「シーバンド」という指圧バンド。妊婦さんのつわり対策として開発されたもので、内側にある固い突起により、内関の継続的な刺激が可能となっています。口コミでも評価の良いアイデア商品ですので、良かったらお試し下さいね。
裏内庭(うらないてい)
裏内庭(うらないてい)の効果
裏内庭は食あたりの特効穴と言われています。食あたりの症状と言えば「吐き気・嘔吐・下痢」などで、そういった症状に効果のあるツボなんです。
他にも「お腹の冷え」「元気がでない」「食欲不振」などにも効果があるそうです。
吐き気・嘔吐・下痢・冷え・元気がでない・食欲不振などなどは、つわり中の妊婦さんによく見られる症状でもありますから、つわりでツラい時には裏内庭のツボ押しも是非試してみましょう。
裏内庭(うらないてい)の位置、見つけ方
裏内庭の位置ですが、足の第2指(人差し指)を折り曲げた時に、その指先の先端がつくところ。肉のふくらみがあるところです。
裏内庭(うらないてい)の押し方
裏内庭の部分は肉のふくらみがあるので、少し強めに押して、程よい刺激だと感じるまでしっかり押しましょう。
自分で押す場合は、あぐらをかくような姿勢になり、両手の親指を合わせるようにすると押しやすいですよ。ただ、妊娠中はだんだんとあぐらの姿勢で指圧するのが大変になってきますので、旦那さんにツボ押しをしてもらうことをオススメします。
足の三里(あしのさんり)
足の三里(あしのさんり)の効果
足の三里は松尾芭蕉の小説「おくのほそ道」で、芭蕉が旅に出る前にお灸をすえていたことでも有名なツボ。「足の疲れを取るなら足三里」と言われてきたそうです。
足の疲れの他にも、むくみ・こむら返り予防にも良いようです。妊娠中に足がむくんだり、つったりする人にはオススメもツボでしょう。
息切れ・動悸・吐き気・おう吐・倦怠感・腹痛・下痢・胃の機能低下・歯痛・膨満感・精神不安定などなど、多くの症状に対応できる万能ツボとされています。
足の三里(あしのさんり)の位置、見つけ方
参照:fc2.com
足の三里の位置は、膝の外側で、お皿の下から指4本分ほど下がった部分にあります。また、膝を曲げると膝の骨の少し下に、くぼみがあるのが分かりますが、そこが足の三里です。
足の三里(あしのさんり)の押し方
押し方は特に決まりはなく、しっかりとグーーっと圧をかけれればOKです。親指で押しても良いですし、ツボに中指の腹が当たるように3本の指(人差し指・中指・薬指)を当てて押しても良いです。また、何か物を使って押しても効果があるでしょう。
ツボ押しは夫婦のスキンシップにオススメ!
ツボ押しをするのはそれなりに力が必要ですから、可能であれば旦那さんに指圧してもらうことをオススメします。
夫婦のスキンシップの一環にもなり、産後クライシス予防にも効果があるでしょう。ツラいつわりを乗り切る助けにもなって一石二鳥ですね。
(参考記事:産後クライシスとは?産後2年以内の離婚増加を生む産後クライシスの原因や12の克服法まとめ)
旦那さんに協力してもらいたい場合、あなたのつわりの症状や妊娠中の身体の事など、しっかりと説明すると良いでしょう。というのも、男性は女性に比べて「何となく察する」という能力が低いため、しっかりと理屈で説明した方が納得してくれやすいからです。
説明をおろそかにお願いすると、「俺だって仕事で疲れてるんだよ!」と喧嘩の火種にもなりかねません。
産後クライシスの参考記事に書いたように
- して欲しいことを言葉でしっかりと伝えること
- 夫の頑張りを褒めるあげること
などを、今のうちから意識して夫婦のコミュニケーションをする事をオススメします。
以上、つわりに効く3つのツボの効果や、見つけ方、押し方などをご紹介しました。ツボ押しを活用して、ツラいつわり生活を乗り切っていただけたら幸いです。
つわり対策については、次の記事も参考になります。
良かったらお役立て下さいませ。