吐き気がツラい…吐きつわりの症状や対策法11選まとめ
妊娠中の「つわり」の症状として、最もよく知られているのが「吐きつわり」です。
ドラマで、女優さんが「ウッ」と吐き気を感じて洗面所に走る…というシーンを見た経験のある人が多いでしょう。
今回は、そんな吐きつわりの症状や、ツラい吐きつわりを乗り越えるための対策方法について徹底的に解説していきます。
もくじ
ツラすぎる!吐きつわりの症状について
吐きつわりの症状はそのネーミングから分かるように、「吐き気と嘔吐」が主な症状となります。食べていようが空腹であろうが関係なく、吐き気がず~~っと続くというもの…。
吐きつわりの症状の程度は人それぞれで
- 朝だけなど特定の時間帯のみ吐き気がある
- 一日中吐き気のある
- 妊娠初期にだけ吐き気があった
- 初期~出産のときまでずっと吐き気があった
- 吐き気があるだけで嘔吐はしない
などなど、個人差がありますね。
症状が重い人だと、食べるとすぐに吐いてしまい体重が激減してしまったり、中には水分を飲むだけでもすぐ吐いてしまい、脱水症状や飢餓状態になって入院する人もいるようです。
いつまで我慢すればいい?吐きつわりの時期は?
吐きつわりはとてもツラい症状ですから、「いつまで続くのか?」の目安が知りたいことでしょう。
つわりの時期については【つわりの時期を徹底解説!いつからいつまで?ピークは?】にて解説しましたが、吐きつわりでも同様のことが言えます。
一般的には妊娠3か月目(8週~11週)をピークとして、妊娠5ヶ月目まで続いたという人が多いようです。その次に4か月(12~15週)と6か月(20~23週)が続くという結果になっています。
見て分かるように、妊娠5ヶ月目以上つわりが続いた人が7割以上ですから、長期戦を覚悟して吐きつわり対策をする必要があるでしょう。
吐きつわりの対策11選まとめ
それでは、そんな吐きつわりを乗り切るための対策方法を11種類ご紹介します。
食べられるものを食べる
吐きつわりの場合、産婦人科でも「この時期は無理に食べなくても良い」と言われるようです。栄養バランスのことはそこまで考える必要はなく、あなたが食べれそうなものを食べるようにして下さい。
食べつわり中でも食べれるものとして
- フライドポテト(脂っこいけど意外に人気)
- グレープフルーツなどの柑橘類(逆に苦手な人も…)
- 氷やシャーベット(口の中がさっぱりします。)
- トマト、プチトマト(酸味が好まれるようです。)
- おにぎり(炊き立てのご飯はNG、冷めたおにぎりが良し。)
- 野菜スープ(柔らかく煮込んで食べれば栄養満点)
- クッキー(小分けで売られているのがオススメ)
- ゼリー(喉ごしが良くて食べやすいです。)
- お粥、おじや(胃に優しくてオススメ)
- うどん、そうめん(ツルッと食べやすく消化が良い。)
- 生姜(つわり軽減効果ありで有名。)
などなどが良いそうです。「ちょっと気が乗らない」と思っても、「食べてみたら意外に合ってた!」ということも多いようなので、是非、試してみて下さいね。
水分をしっかりと摂取する
妊娠初期の食べつわりであれば、水分さえ摂れていれば大丈夫です。赤ちゃんの栄養が心配になりますが、栄養は今までの身体の中に蓄えれらているので問題ありません。ただ、吐くと水分が失われますので、脱水症状にならない為にも水分摂取はしっかりと行いましょう。
- 水分補給しやすいイオン飲料
- 湯ざまし
- 氷を舐める
- 炭酸水、ジンジャーエールなどの炭酸飲料
- フルーツで水分と糖分を補給
- フルーツやドリンクを凍らせて食べる
などなどは、吐きつわりでも飲みやすいかもしれません。一気に飲むと気持ち悪くなるので、こまめな水分補給が大切です。
食べられる時に食べる
普段であれば朝昼晩の1日3食が基本ですが、つわりの時期は食事の時間帯を気にする必要はありません。「朝気持ち悪い」「夜になると吐き気がする」など、時間帯によって症状に変化がある人も多いですが、食べれるものを食べれる時に食べるようにしましょう。
吐いてしまった後は胃を休める
吐きつわりで嘔吐した後は、最低でも30分は食事を控えるようにし胃を休めましょう。摂取カロリーや栄養バランス等は気にせずに、「嘔吐が治まること」「胃が落ち着くこと」が大切です。もう大丈夫かなと思ったら、食べれそうな時に消化の良いものを、少しずつよく噛んで食べましょう。
嘔吐後に避けたい食べ物
上記で「食べつわり中でも食べれるもの」を紹介しましたが、嘔吐後の食べ物としては全く同じではありません。例えば、柑橘類は酸味が強いですし、炭酸飲料はげっぷが出やすく、気持ち悪さを悪化させてしまうのでオススメできません。
他にも、牛乳、唐辛子が含まれた刺激のあるもの、食物繊維の多いもの、生ものなどもオススメできません。野菜スープを作るなら、食物繊維の多いごぼうなどは避けたいですね…。大まかな判断としては、「病気の時に避けたい食べ物は避ける」です。
食べ物のにおいから離れる
食べつわりの人は「ごはんを炊くときのにおい」「魚を焼くなどの料理のにおい」など、食べ物系のにおいで吐き気が起こることもあります。そんな時は、キッチンから離れて、においが届かない場所へ移動しましょう。
また、外出時だと、焼く肉屋など飲食店の近くでは、調理のにおいがすることがあるでしょう。スーパーの生鮮食料品売り場や惣菜コーナーも、食べ物のにおいが充満しています。こういった場所はできる限り避けるようにし、もし避けられないならマスクを着用すると良いですね。マスクにアロマを1,2滴たらしておけば、イヤなにおいを感じにくくなってオススメです。
嘔吐用に袋を持ち歩く
トイレが近くにない状況で吐きそうになった場合でも問題ないように、嘔吐用の袋を持っておくと良いでしょう。破れて漏れないようにビニール袋を2枚重ねにし、外から分からないように紙袋に入れると完璧ですね。「いつ吐いても大丈夫」という安心感を得ることもできます。
気分転換できる運動をする
何かに集中している時は、吐き気を少し忘れることができます。空気が綺麗な場所でウォーキングしたり、マタニティスイミングをしたり、マタニティヨガをしたり、何かあなたに合う気分転換方法を見つけてみましょう。気分も良くなりますし、身体が疲れることでよく眠れるようになり一石二鳥ですね。また、運動でなくても、映画を見たり音楽を聴いたりなど、趣味に没頭するのもオススメです。
吐き気がどんな時に起こるのか分析する
あなた自身の吐き気が、「いつ起こるのか?夜なのか朝なのか?」「何を食べたら気持ち悪くなるのか?」「どんな行動をした時に起こる?車内?ゴミ出し?」などなどを知っておくことで、対策が立てやすくなるでしょう。
家族に協力してもらう
吐きつわりはとても大変で、においにも敏感になるために苦手なことが増えてきます。代表的なのは、様々なにおいのするスーパーでの買い物。旦那さんや家族にお願いしたり、食材宅配サービスを利用すると良いでしょう。他にも、通常時でもイヤな臭いに感じる「ゴミ出し」をお願いしたり、温かい食べ物の湯気で吐き気がするなら、冷たい系の食事にしてもらうとか…、家族と一致団結して乗り越えられると良いですね。
ただ、男性の場合、食べつわりのツラさを理解してくれないかもしれないので、雑誌やネットのつわり情報を見てもらうとか、産婦人科に一緒に行き、先生に説明してもらうなどの努力が必要になるかもしれません。
メンタルを整える
妊娠初期のつわりはツラい時期ですから、仕事を辞めてしまったり、家事をする事ができずにずっと布団の中で過ごすという人もいるでしょう。また、ホルモンバランスの大きな変化によって自律神経失調症気味にもなりやすいですので、ついついネガティブな気持ちになって自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、自分を責める必要なんてありません。新しい命を身体に宿しているのですから、つわりの症状があって当然なのです。むしろ、「新しい命を育ててるのはスゴイこと」「苦しいつわりに耐えているのはスゴイこと」として、自分自身のことを褒めてあげましょう。
以上、11種類の吐きつわり対策をご紹介させていただきました。
また、つわりには「吐きつわり」以外にもいろんな症状があって、複数の症状が同時並行ででてくることも多いです。良かったら次の記事も参考にしていただけたら幸いです。
吐きつわりの症状がひどい時は、お医者さんに相談を!
吐きつわりの症状がひどい時には、我慢せずに病院で診てもらいましょう。具体的には次のような症状の時です。
- 体重が3kg以上減ってしまった。
- 1日に10回以上吐いている。
- 3日間も食事ができないでいる。
- 栄養不足でフラフラ…、視界がぼやける。
- 顔の血色が悪く、肌もカサカサ…。
このような時は脱水症状や体力の消耗が心配です。場合によっては妊娠悪阻という病気のような状態になっているかもしれません。
赤ちゃんの状態は自分では判断できないこともありますから、早めに病院で診てもらうようにしましょう。
つわり(悪阻)については、育ラボでは全14記事にまとめています。ぜひ妊婦さんに読んでいただき、つわりのお悩みを少しでも軽減していただけたら嬉しいです。